名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

ワイドショーの大相撲賭博問題を見て

2010年06月23日 | セカンドルーム

 

夜半からの雨は、明け方になっても止むことがなく、激しく降り続いていた。
起き抜けに、雨の中を田んぼの見回りに行ってきたが、イノシシも入らず、冠水することもなく稲は無事だった。
飛騨地方は大雨注意報が出ていて、しばらくは土砂崩れなどに対する警戒が必要とのことだ。


いつもの清流は水かさを増して、濁流が渦巻いていた。

午前中にテレビを見ることはあまり無いが、外の仕事はお預けにしてワイドショーを見ていたら、大相撲の不祥事を盛んに報じていた。
コメンテーターなどの論調は、野球賭博に関わった力士の名前や、処罰問題などが中心で、ちょっと論点がずれている様に感じた。
相撲協会の理事なども、関係者は厳しく対処すると、他人ごとのように言っている。
公然の事実を、事実として認めることもなく、覆い隠してきた付けが、今になって協会に降り掛かってきた。
たしかに賭博行為は良くないし、暴力団との関わりなどは論外であるが、野球賭博や賭け麻雀、ゴルフなどは、サラリーマンの世界でもよくあることだ。
競馬、競輪やサッカーくじ、宝くじなども賭博の一種であり、国が胴元なら許されるのもちょっとおかしい。
申告した力士がスケープゴートにされて、古い体質の協会がそのまま残ったら、大相撲の将来は無いだろう。

話がそれてしまったが、問題は機能が麻痺してしまった、相撲協会の存在そのものにあると思う。
不祥事を繰り返しながら協会の体質は変わらず、過去の八百長問題も未だに霧の中にあり、朝青龍問題も後味の悪いまま放置されている。
「国技」を錦の御旗に掲げて、あぐらをかいてきた相撲協会の責めは大きいが、公益法人としての存続を許してきた文科省の責任も大きい。
税の特典や補助金を出す以上、厳しく業務を監査し、会計をチェックしていれば不祥事が繰り返し起こることは無かったろう。
また、横綱以下3役の大半が外国人で、すでに「国技」としての体はなしていない。 むしろ柔道や剣道のほうが、国技としてふさわしい。
いっその事、古くからの所作や形の美しさを鑑賞する伝統芸能とか、プロレスのようにショー的面白さで見ていれば、八百長云々や星の貸し借りに目くじらを立てることも無い。
もう一方で、度々の不祥事にもかかわらず、相撲中継を続けてきたNHKにも相応の責任がある。
NHKの延べ放送時間のトップは、相撲中継であるといわれている。
そういえば、BSでは幕下から放映し、それに加えて実況から深夜の放映まで延々と流している。
相撲協会と、何か特殊な関係があるかと思うほど、手厚い扱いだ。
公共放送の中立性を逸脱するほどの入れ込みようは、流しておくだけで、手間や知恵が要らないだけでは無いように勘ぐってしまう。
いずれにしろ、トカゲの尻尾切りで終わらないことを、一相撲ファンとして願いたい。
怒りを、田んぼを荒らすイノシシにぶつけていたが、すっきりしない天気のせいで、鉾先があらぬ方向へ行ってしまった。

コメント (4)
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