名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

深まる秋

2009年09月15日 | セカンドルーム

 

昨日のニュースで、乗鞍岳の「鶴が池」に初氷が張ったと伝えていた。
そんなニュースを聞いて、急に肌寒くなり、座卓を片付けて炬燵を出した。
田んぼの稲も黄金色に波を打ち、大きく頭をたれている。
実を太らせるのに、もう少し晴天が続いて欲しいところだが、今朝は小雨が降って少し寒かった。


この冷え込みで、元気に飛び回っていた赤とんぼやイナゴも少なくなり、一頃の元気は無い。


天井裏のスズメバチだけは、相変わらず羽音を立てて飛び回り、餌集めに励んでいる。

 
その中で、働き蜂が幼虫を巣から引き出して外へ捨てるようになり、犬小屋の屋根やたたきには幼虫がたくさん落ちている。
信州の人たちは蜂の子を目の色を変えて探すが、飛騨では蜂の子を食べる習慣が無いので、誰も見向きもしない。
今頃の時期に、よく見かける光景であるが、せっかく生まれた子供をなぜ捨てるのか不思議でならない。
秋が深まり餌が少なくなると、弱い幼虫を巣から引き抜いて外へ捨てたり、肉団子にして強い幼虫に与えるといわれている。
こうして運良く育った働き蜂も、交尾を終わった女王蜂1匹を残して、すべて冬を前に死に絶えてしまう。


地面に落ちた幼虫は、下で待ち構えている蟻に瞬く間に食い尽くされる。
身をよじって蟻の餌になる幼虫も気の毒だが、働き通しで生涯を終える成虫も哀れだ。
山里では、華やかな稔りの秋の陰で、ものの哀れも垣間見る。

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黒部五郎岳を目前に、三俣蓮華岳でコース変更

2009年09月14日 | セカンドルーム

 三俣蓮華岳山頂から黒部五郎岳を望む

今回の山行は、飛騨山脈最奥部の秘境の山「黒部五郎岳」への縦走であった。
鏡平に1泊して、双六岳から丸山を越え、三俣蓮華岳までは予定通りに行くことが出来た。
そこから黒部五郎岳に登り、麓の五郎小屋までは5時間ほど掛かるが、夕暮れ前に着ける行程であった。
前線が接近中で、明日の飛騨地方は天気が崩れるとの情報を得ていたし、上空をすじ雲が西の方から勢いよく流れ始めていた。
眼前に聳える目的の山を断念するのに迷いはあったが、無理をして事故でも起こしてはと、コースを変えて双六小屋へ向かうことにした。
翌日は猛烈な雨の中を新穂高へ向かって下山したが、完全な雨対策でも体が濡れるほどの降りようであった。
もし黒部五郎岳まで行っていたら、広い尾根やカールでは風雨や雷の避けようが無いし、長丁場の辛い下山になっていたことだろう。
天気予報の正確さと、素人の観天望気も満更ではないと思いながら、雨の中をひたすら麓を目指して歩いた。
ゆとりのコースを選んだ結果、氷雨に凍えた体を奥飛騨温泉郷の湯でゆっくり温めることが出来た。

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命を懸けて命を救う若鮎号

2009年09月13日 | セカンドルーム

  2008・3 撮影

昨日、双六岳から下山して、岐阜県の防災ヘリコプターが、奥穂高岳の遭難者を救助中に墜落、炎上したニュースを知った。
当日は、鏡平の池や湿原を散策しながら、正面に聳える槍・穂高連峰の眺望を楽しんでいた。


雲の晴れ間から奥穂高のジャンダルムもはっきりと確認された。
ヘリの爆音が聞こえてきたので、連休や紅葉シーズンを控えて、山小屋への荷揚げが行われているのだろうと思っていた。
その後も夕方近くまでヘリの飛び交う音が断続的に聞こえてきたので、もしや遭難者の救助か捜索かと一瞬不安がよぎったが、これほどの大事故は想像出来なかった。
若鮎号とは、たびたび奥飛騨の鍋平ヘリポートで出合っている。
昨年の3月に若鮎号が着陸したときに居合わせて、笠が岳を背景に写真を撮らせていただいたり、隊員の人たちともお話をした。
その中に犠牲になられた方がいたかどうかは定かでないが、ここには北飛山岳救助隊の詰め所があり、官民一体となった山岳遭難者の救助活動が行われている旨の話を聞いた。
昨年末にも、笠が岳山系抜戸岳で起こった雪崩事故の救助活動が、緊迫した状況の中で行われている時にも遭遇している。
過去にも数多くの登山者が、若鮎号によって命を救われた。
万一の時には助けに来てくれると思う反面、隊員の方々にはより以上の危険を負わせるのだという自覚が必要であることを痛感した。

殉職された隊員の皆様の、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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豪雨の中をわさび平へ下山

2009年09月12日 | セカンドルーム
6時過ぎに小屋を出る時は風は唸り横殴りの雨が降っていた。
途中で雨足が弱まることは無かったが、昼前にわさび平に着き。デポしておいたMTBで新穂高へ一直線。
これから奥飛騨温泉郷で汗を流して来ます。 13時 携帯で投稿
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下山中です

2009年09月11日 | セカンドルーム
双六から三俣蓮華まで縦走し、中道を通って双六小屋へ下山中です。今夜はここに泊まって明日帰ります。
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双六岳山頂へ

2009年09月11日 | セカンドルーム
鏡平小屋をあとに双六岳直下まで登って来ました。
大パノラマを楽しみながら先に進みます。
9時30分 携帯で投稿
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夕映えの槍ヶ岳

2009年09月10日 | セカンドルーム
午後六時、槍ヶ岳の稜線を茜色に染めて日が沈んだ。
数分間の大自然のドラマを見るために、6時間かけて登ったかいがあた。
午後6時30分 携帯で投稿
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鏡平に来てます

2009年09月10日 | セカンドルーム
今朝新穂高から小池新道を登って鏡平に着いたところです。
天気も良く、鏡池に映る槍ヶ岳に見とれてます。
今夜はここに泊まって、明日は双六岳へ向います。
午後三時 携帯で投稿
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きのこ原木の天地返し

2009年09月09日 | セカンドルーム

 

朝夕は肌寒いほどの涼しさになったが、昼間は高い空と秋の陽射しが心地よかった。
稲田も日ごとに黄金色が濃くなり、重くなった稲穂が風に揺れている。
今日は、裏山で栽培している椎茸となめこの原木の天地返しをして、まわりの下草を刈った。


椎茸は直射日光の当たらない風通しのいい木陰に、楢の原木を斜めに立て掛けてある。
月に1度ぐらい上下逆転して、菌がよく回るようにすると、春と秋に椎茸が出てくる。

なめこも同じ木陰の地面に伏せてあるが、椎茸は10月中旬頃から、なめこは椎茸が終わった頃から11月上旬にかけて発生する。
どちらも自然栽培なので、収穫量も時期もお天気任せだ。

 

   去年の収穫 ↑  
昨年は雨が少なかったので、椎茸はあまり取れなかったが、原木が地面に伏せてあるなめこは余り影響がなかったようで、まずまずの収穫が出来た。
今年は夏に雨が多かったので、期待が持てると近所の人が云っていた。
きのこ類は、気候変動の影響を最も受け易いと言われているので、期待と不安でその日を待っている。

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実りの秋を前に

2009年09月08日 | セカンドルーム

  雑草を刈り取る前

収穫を前に、猪の被害を耳にするようになった。
猪罠に掛かる頭数も増えてきたが、多産系の猪は後を絶たずやって来る。
稲刈り前に田に入られると、半年間の苦労が水の泡になってしまうので、どこも防御に余念がない。
それでも空腹の猪は、夜陰に乗じて柵を破って田に入り、稲穂を口でしごき取り籾殻を吐き出しながら食い散らしていく。
稲も踏み倒し、臭いおみやげを撒き散らされた稲は、臭いが付いて出荷できなくなってしまう。
何度も被害にあった家は、やる気を無くして稲作を止めてしまうこともある。
耕作放棄地は雑草が生い茂り、猪は身を隠す場所が増えるので安心して里に下りてくる。
わが田んぼは被害にあっていないが、周囲に足跡やミミズを掘った穴があちこちにあるので安心は出来ない。

 雑草を刈り取った後
今日は雑草が生い茂っている隣の休耕田や、山際の斜面を刈り取った。
コスモスも隠れるほどに伸びていた雑草を刈り取ったので、見通しが良くなり猪も安心して田に入れないだろう。


数日前に近所の猟師が猪罠を設置したので、警戒して近寄らないかも知れない。


話は変わるが、スズメバチに刺された左手はグローブのように腫れていたが、今はやや引いて金太郎さんのように血管や皺も見えない可愛らしい手?になった。
このままでもいいが、痒みが酷いので早く元に戻りたい。

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寝込みを襲われた

2009年09月07日 | セカンドルーム

 

飛騨の山里は、遅い夏景色中で早い秋が彩を添えている。

 
睡蓮や蓮の花が咲き誇る傍らで、蒲の穂や薄が風に揺れている。


寒さに弱い蓮の実は、熟さないまま枯れてしまうことだろう。
蒲の穂も弾けて風に舞い始め、薄も花をつけて舞う準備をしている。
赤とんぼや蜂たちも、子孫を残すため慌しく飛び回っている。
見慣れた季節の変わり目は、何となく気が急かされる。

昨夜、布団の中でゴソゴソと動き回るのがいたので、寝ぼけ眼で払いのけたら手の甲に激痛が走った。
「いてててっ!」 と思った瞬間に、数時間前のスズメバチのことを思い出した。
天井を飛び回っている蜂を見つけたので、狙いすませて蝿叩きで思い切りはたいた。
手ごたえは十分で、蜂は本箱の裏へ墜落して行ったのを見届け、安心して寝てしまった。
先日も部屋でスズメバチを見つけたので、防護ネットに長袖、手袋の完全装備をして虫網で捕らえた。
夜更けに物置まで虫網を取りに行くのが面倒だったことと、蜂の死骸を確認しなかったことが刺された原因だった。
まさか叩き落した蜂が寝込みを襲って仇討ちに来るとは思わないし、コオロギやカメムシはよく布団の中へ入ってくるので、その都度手で払いのけていた習性も災いした。


蜂は枕で押さえ込んで捕らえたが、叩いた蜂かその仲間なのかは分からない。
軒下で蜂が飛び回っているのは知っていたが、いつものことであまり気にもしていなかった。


今朝調べてみたら、軒下の壁の隙間から盛んに出入りしていた。
2階に上がって調べてみたが痕跡はないので、居間の押入れの天井裏に巣をかけているのだろう。
去年は台所の通路に巣をかけられ、今年は居間の押入れへと少しずつ接近してきた。
床下や天井裏の同居人が、夜中に人目を忍ばず寝屋に入ってこられてはたまらない。
パンパンに腫れ上がった手を眺めながら、夕べの騒動を思い出している。

 

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山里の運動会

2009年09月06日 | セカンドルーム

秋晴れの下、高山市立岩滝小学校の運動会が行われた。
学校は、校区の岩井町と滝町の間の丘の上に建っている。
全校児童20数名の僻地小規模校で、どちらから通学するにも山を越えなければならない。
自然環境に恵まれた学校は、周囲を山に囲まれ、時にはカモシカやイノシシも訪れ、冬は隣接するおんこ山でスキーやそり遊びも楽しめる。
学校行事は地域と一体となって行われることが多く、町内の清掃活動や資源回収、長寿会との交流など多岐にわたっている。
中でも冬の雪上運動会と社教との連合運動会は、町内あげて参加し、一生懸命がんばる児童たちに応援しながら、地域住民のふれあいの場にもなっている。
父兄やおじいちゃん、おばあちゃんたちも、この小学校の卒業生が多いので、応援席はいっそう盛り上がる。
運動会の演技や競技は児童数が少ないので、すべてのプログラムは紅白に分かれて全員参加で行われる。
父兄や校区の人たちの出番も多く、消防団のポンプ車を使った操法実演や、「岩滝やんさ・少ヶ野おどり」を全員で踊って閉会となった。
山里の運動会は、のどかな風景とあいまって、懐かしさがそこはかとなく漂ってきた。
運動会風景をスライドショーでご覧ください。(上映期間1ヶ月)

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久しぶりの秋晴れ

2009年09月05日 | セカンドルーム

 

久しぶりに、爽やかな秋晴れが戻ってきた。
日照不足だった稲田が陽光をいっぱい浴びて、少し黄金色を帯びてきた。
台風の影響を受けなければ、しばらくは好天が続きそうだ。


高台から見る乗鞍岳方面は、真夏のような積乱雲に隠れて姿は見えない。


目を西に転じると、白山がかすんだ空の中に浮かんでいた。
今頃の時期は真っ青な空にうろこ雲やひつじ雲が漂っているが、東は夏の空で、西は春の空のようだった。


それでも萩が咲き、すすきが風に揺れる草むらでは、虫が盛んに鳴いていた。


日暮れも早くなり、6時になれば西の山に日が落ちていく。
山里の秋は足早にやってきた。

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ゲリラ雷雨

2009年09月04日 | セカンドルーム

 

昨日も今日も黒い雷雲が行き来して、ゲリラ的に激しい雷雨がやって来た。
西の山が黒い雲に覆われていても、家の付近は明るいので、外で仕事をしていると突然激しい雨が襲ってくる。
山の稜線で遭遇する雷も怖いが、このゲリラも厄介だ。


急な雨は、雨宿りをする場所が無いので、家に駆け込む前にずぶ濡れになってしまう。
家に居てもテレビの画像は乱れるし、落雷で停電になることもしばしばある。
玄関と居間、台所に非常用ライトを吊るしてあるが、突然真っ暗になると探すのに手間取ることがある。
携帯やデジカメの液晶は意外に明るいので、とっさの場合には役に立つことを知った。
去年は、パソコンのインターネット接続用のモデムが雷で壊れてしまった。
当時は電話回線を使っていたので、遠くの雷鳴でもコードを外して用心をしていたが、真夜中の雷では手の打ちようが無かった。
修理代に数万円掛かってしまったが、ハードデスクが壊れなかったのは幸いだった。
都会では大災害以外に停電は考え難いが、ここではちょっとした雷でも停電する。
いつ復旧するか判らないので、早寝をして真夜中に目が覚めたら、テレビや明かりが点いていたことが度々あった。
いくら田舎でも、寝てしまえばいいという人ばかりでないので、ライフラインの整備は都会並みにしてもらいたい。

 

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秋晴れが待ち遠しい

2009年09月03日 | セカンドルーム

 

夕べの雨は早朝には上がったが、空は暗くてすっきりしない。
雷が鳴ったり、にわか雨が降ったりするので、その都度家に入ったり出たりして、落ちつかない1日となった。


毎年お盆の頃に咲く休耕田の蓮が、今年は今頃になって開き始めた。
季節のサイクルがが変わってしまったのか、蓮に限らず狂い咲きが多すぎる。
農家は日照不足で野菜も米も育ちが悪いので、天気の回復を待っている。
近所の人は秋晴れが10日も続けば、稲田も遅れを取り戻せると云っていた。
それでも今年は天候不順で、稲刈りは10日前後は遅れるだろうと予想をしている。

わが田も順調に育っているように見えるが、初めての米つくりなので状況が判断できない。
来る日も来る日も田に入って草取りをしていたので、除草剤を撒いた田より雑草は目立たない。
畦の草もまめに刈っていたので、カメムシなどの害虫もそれほど発生していない。
未熟な籾は潰すと牛乳のような汁が出るが、今はほとんどが実が入って硬くなっている。


すべての状態は良いと思っていたが、何となく粒が小さいようだし、お辞儀の角度も浅いような気もする。
やることはやったので、後は10日間の晴天を待つしかない。
最後の拠りどころは、やはりお天道様の力しかないようだ。

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