Kobby loves 埼玉&レッズ

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一抹の不安(8/19なでしこ対リーグ選抜)

2011-08-19 22:28:50 | レディース
この試合はなでしこジャパン(日本女子代表)対なでしこリーグ選抜という対戦だったので、なでしこジャパンを「日本」、リーグ選抜を「選抜」と書きます。日本にとってはこういうフレンドリーマッチは失敗を恐れず、思い切った選手起用が可能な試合です。

実際、ロンドン五輪予選は厳しい日程の試合が続きますから、日本は女子W杯のように固定メンバーで戦うのではなく、負傷などを想定していろいろなメンバーを試しておく必要はあります。後半に思い切って澤不在の事態を想定するなど、試すことはできたと思います。

ただ、その試した結果があまり良くなかったのは不安です。日本がベストメンバーに近い形で戦った前半がすばらしく、一気に3点を奪って試合を決めた鮮やかさに比べると、後半に出てきた控え組の日本には不安も感じたのは確かです。

選抜の方が、INAC神戸の監督である星川監督の木龍投入で日本のDFラインの裏をえぐるという思い切った采配が当たって、うまく前線で起点を作ってこの試合の流れを変えていたという事実はありますが、日本の方はすっかり木龍に翻弄され切ってしまい、DFラインで岩清水不在になったときの弱さを露呈しました。

また、2トップも後半の顔ぶれには不安も感じたのは確かで、永里亜と高瀬は二人とも足元でもらいたがってしまって、スペースに飛び出すタイプがいなくなったというちぐはぐさはありました。一人がポストに入ったら一人は裏へという約束事は徹底しておく必要はあります。

それでも、この五輪予選は相当の消耗戦になる可能性が高いので、総合力を上げておく必要はあります。女子W杯では優勝はしましたが、主力に負傷や出場停止などが出ず、最後までほぼ同じメンバーで戦えたという幸運もあります。佐々木監督としては不運があっても日本は勝てるという状態にしておかないといけません。

そこで見習うのはザッケローニジャパンかもしれません。アジア杯であれだけ負傷者や退場者を出しながら、消耗戦だったアジア杯を勝ちきったノウハウも、きっと佐々木監督の耳には入っていると思います。

世界大会優勝の女子日本が、アジア優勝の男子代表を手本にというのはおかしいと思われる方もいらっしゃるでしょうが、澤自身がまだ今の代表に満足せずさらなる向上を目指していることを考えると、吸収できるものは吸収して進歩して欲しいと思います。
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初完投(菊池雄星)

2011-08-19 16:10:55 | 他スポーツ
昨日は野球を見ていましたが、西武ライオンズの菊池雄星選手がプロ初完投と活躍していました。今、ちょうど高校野球の季節なので、かつての花巻東高校のエースだった菊池の甲子園での活躍を思い出しました。

菊池は春準優勝、夏ベスト4とわずかに優勝には手が届きませんでしたが、最速154kmの速球が左腕から繰り出されるという理由で、早い時期からプロ注目の選手でした。ただ、夏の大会でスライダーを打ち込まれて乱打戦になった試合もあったので、プロで戦力になるにはストレート以外に空振りが取れる決め球が要ると思っていました。

プロになった菊池の投球は初めて見ましたが、その球威で次々三振を取るというイメージとはだいぶ違う投手になっていました。完投した菊池ですが、その27個のアウトのうち三振はわずかに一つで、打たせて取る投手になっていました。

ストレートの球速も140km台前半になっていて、今は速球でねじ伏せる投手ではありません。高校時代の投球を見る限りでは、投手としてはまだ完成しておらず育成次第の素材と思っていましたが、昨年の負傷の影響もあるのかもしれませんが、すっかり小ぢんまりとした投手になってしまいました。

高卒の投手を育てるのは難しいという絶好の例にされてしまいそうですが、こうなってしまった以上、菊池は投球術で勝負するしかありません。ストレートが遅くなってしまってから復活してオリックスで二桁勝利を挙げた寺原の例もありますから、菊池はもう自分は速球投手ではないという現実を受け入れて、昨日のような投球をするしかありません。

球の速さだけではないのがプロですから、菊池も是非大先輩の西口や見本になる選手から投球術を吸収して、しぶとく生き残って欲しいと思います。
コメント (2)
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