この試合はなでしこジャパン(日本女子代表)対なでしこリーグ選抜という対戦だったので、なでしこジャパンを「日本」、リーグ選抜を「選抜」と書きます。日本にとってはこういうフレンドリーマッチは失敗を恐れず、思い切った選手起用が可能な試合です。
実際、ロンドン五輪予選は厳しい日程の試合が続きますから、日本は女子W杯のように固定メンバーで戦うのではなく、負傷などを想定していろいろなメンバーを試しておく必要はあります。後半に思い切って澤不在の事態を想定するなど、試すことはできたと思います。
ただ、その試した結果があまり良くなかったのは不安です。日本がベストメンバーに近い形で戦った前半がすばらしく、一気に3点を奪って試合を決めた鮮やかさに比べると、後半に出てきた控え組の日本には不安も感じたのは確かです。
選抜の方が、INAC神戸の監督である星川監督の木龍投入で日本のDFラインの裏をえぐるという思い切った采配が当たって、うまく前線で起点を作ってこの試合の流れを変えていたという事実はありますが、日本の方はすっかり木龍に翻弄され切ってしまい、DFラインで岩清水不在になったときの弱さを露呈しました。
また、2トップも後半の顔ぶれには不安も感じたのは確かで、永里亜と高瀬は二人とも足元でもらいたがってしまって、スペースに飛び出すタイプがいなくなったというちぐはぐさはありました。一人がポストに入ったら一人は裏へという約束事は徹底しておく必要はあります。
それでも、この五輪予選は相当の消耗戦になる可能性が高いので、総合力を上げておく必要はあります。女子W杯では優勝はしましたが、主力に負傷や出場停止などが出ず、最後までほぼ同じメンバーで戦えたという幸運もあります。佐々木監督としては不運があっても日本は勝てるという状態にしておかないといけません。
そこで見習うのはザッケローニジャパンかもしれません。アジア杯であれだけ負傷者や退場者を出しながら、消耗戦だったアジア杯を勝ちきったノウハウも、きっと佐々木監督の耳には入っていると思います。
世界大会優勝の女子日本が、アジア優勝の男子代表を手本にというのはおかしいと思われる方もいらっしゃるでしょうが、澤自身がまだ今の代表に満足せずさらなる向上を目指していることを考えると、吸収できるものは吸収して進歩して欲しいと思います。
実際、ロンドン五輪予選は厳しい日程の試合が続きますから、日本は女子W杯のように固定メンバーで戦うのではなく、負傷などを想定していろいろなメンバーを試しておく必要はあります。後半に思い切って澤不在の事態を想定するなど、試すことはできたと思います。
ただ、その試した結果があまり良くなかったのは不安です。日本がベストメンバーに近い形で戦った前半がすばらしく、一気に3点を奪って試合を決めた鮮やかさに比べると、後半に出てきた控え組の日本には不安も感じたのは確かです。
選抜の方が、INAC神戸の監督である星川監督の木龍投入で日本のDFラインの裏をえぐるという思い切った采配が当たって、うまく前線で起点を作ってこの試合の流れを変えていたという事実はありますが、日本の方はすっかり木龍に翻弄され切ってしまい、DFラインで岩清水不在になったときの弱さを露呈しました。
また、2トップも後半の顔ぶれには不安も感じたのは確かで、永里亜と高瀬は二人とも足元でもらいたがってしまって、スペースに飛び出すタイプがいなくなったというちぐはぐさはありました。一人がポストに入ったら一人は裏へという約束事は徹底しておく必要はあります。
それでも、この五輪予選は相当の消耗戦になる可能性が高いので、総合力を上げておく必要はあります。女子W杯では優勝はしましたが、主力に負傷や出場停止などが出ず、最後までほぼ同じメンバーで戦えたという幸運もあります。佐々木監督としては不運があっても日本は勝てるという状態にしておかないといけません。
そこで見習うのはザッケローニジャパンかもしれません。アジア杯であれだけ負傷者や退場者を出しながら、消耗戦だったアジア杯を勝ちきったノウハウも、きっと佐々木監督の耳には入っていると思います。
世界大会優勝の女子日本が、アジア優勝の男子代表を手本にというのはおかしいと思われる方もいらっしゃるでしょうが、澤自身がまだ今の代表に満足せずさらなる向上を目指していることを考えると、吸収できるものは吸収して進歩して欲しいと思います。