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天才の定義変わる?(山田直輝)

2011-08-17 15:00:10 | 浦和レッズ
私にとって、最初に実感したサッカーの天才はマラドーナでした。W杯メキシコ大会での5人抜きは今でも語り草ですが、このときの相手はなんとイングランド代表で、このレベルでこんなプレーが出るとは今思うと驚異的です。

マラドーナは1994年までW杯でプレーしていたので、Jリーグの草創期には前園のように「俺はマラドーナになりたい」と公言する選手もいるなど、天才といえばマラドーナの残像はありました。その天才の定義を塗り替えたのは私の中では小野伸二です。

ボールを長い時間持って相手を抜くのが天才と思っていたのですが、次第に中途半端なドリブルには「そのプレー持ち過ぎ」と思うようになったのは、小野伸二のダイレクトプレーが大きいです。

小野伸二の場合は自らがボールを持つ時間を短くして、ワンタッチでさばくプレーを得意にしていて、視野の広さとボールを失わない技術の高さが売り物です。駒場スタジアムのスタンドで初めて見たのでインパクトはあり、これからは代表はこういうタイプを評価する時代が来るかもしれないと思った記憶があります。

この天才の定義は私の中では13年ぶりに塗り替えられるかもしれません。理由は山田直輝の台頭です。プロ1年目の2009年シーズンで初めて見たときもインパクトがありましたが、今回どうやら完全復活を果たしたようなのでネタにします。

山田直輝のいいところは自分は目立たなくても、チーム全体の中で効いていればよしとするところです。相手の攻撃をクリアしたセカンドボールを拾ったり、スペースに意欲的に飛び出してパスの中継点になったりと、ゴールでもアシストでもないプレーにいいプレーが多いです。

それが可能になったのは、やはりJリーグレベルなら上位の運動量です。身長の低い山田直輝の場合、プロになるには何か別の武器が必要でしたが、それは自らの努力で身につけた運動量でした。

これからは代表でも活躍した森島のような、動けるだけでなく点を取れる選手を目指すことになると思いますが、まだシュートがうまいというイメージはプロレベルではこれからです。ユース時代はシュートはうまかったので、プロレベルでも成功の可能性は十分あります。それがうまくいったときは、小野伸二以来の天才と言えるかもしれません。
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