Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

あり得ないがあった(4/9全北対浦和、前半)

2013-04-11 18:38:51 | 浦和レッズ
全北戦のビデオですが、昨日は疲れていて前半しか見られませんでした。そのため完全な感想ではありませんが、今の時点でわかっていることを書きます。

以前、全北は強いとは思えないと書いていますが、この前半もそのイメージ通りでした。全北は3日の試合で前半の形が機能せず、後半に李東国を入れて4-4-2にしてから機能し始めました。たぶん後半の形でもう一度来ると予想していましたが、その予想通りでした。

浦和はこの試合は最低でも引き分けに持ち込まないとグループリーグ敗退がほぼ決まってしまうので、無理をしてでもベストメンバーを揃えないといけませんでした。勝てばほぼ決勝トーナメントに行ける全北がどう来るかは注目でしたが、3日の試合はベンチスタートにして温存したかった李東国をスタメンで使い、勝負してきました。

全北は高いポストプレーのテクニックを持つ李東国や、セットプレーの精度の高いエニーニョなど一人一人はいいですが、監督がフィジカルコーチから昇格した代理監督という弱点があり、チームとしての成熟度は高くない印象です。

実際、この試合の前半ではチームとして機能していたのは浦和の方でした。浦和のサッカーは全北のような4バックのチームには強く、両アウトサイドの梅崎、宇賀神が面白いように空きました。先制点こそCKからの那須のヘディングでしたが、2点目はミシャサッカーのエッセンスが詰まった得点で、スルーパスに抜け出した左アウトサイド宇賀神のシュートに、右アウトサイド梅崎が反応した会心の形です。

全北はこの浦和の良さを消すことができず、アウトサイドの侵入以外にも原口や興梠を空ける場面もあり、正直隙だらけという印象でした。今わかっている情報の範囲内で書けば、全北が引き分けに持ち込めたのはサイドからのセンタリングがミスキックになって、誰にも触らず入った幸運もあったと思います。(ちょっと前に後半を見たので訂正すると、このエニーニョのシュートは狙っていました。ダイジェストではさすがにわかりませんでした。)

後半の感想は後回しにしますが、この試合の結果、浦和の決勝トーナメント進出条件は残り2試合を連勝して、全北が1勝1敗以下になったときです。特に次の広州戦は厳しい試合になりそうです。全北に勝てないチームがどうやって60億円の強化資金を誇る広州に勝つのかと言われてしまうと辛いですが、可能性が残っている以上サポーターとしては信じるだけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

通訳から名監督へ(モウリーニョ)

2013-04-11 17:51:56 | ワールドサッカー
日本時間の10日未明、モウリーニョの率いるRマドリードが欧州CLのアウェイのガラタサライ(トルコ)戦に臨みました。結果は2-3で敗れましたが、1stレグの3-0の勝利が効いてトータルスコアで準決勝に勝ち上がりました。モウリーニョはレアル退団は確実という報道もありますが、欧州CL優勝を置き土産にする可能性を残しました。

モウリーニョはこれほどの名監督としては稀なケースで、プロ選手の経験がありません。ポルトガルの体育大学でスポーツ理論を学んだモウリーニョは、この大学が語学力を重視していて、英語やスペイン語を話せるようになったことが運命を変えます。

大学を卒業したモウリーニョの仕事は、バルセロナの監督、ボビー・ロブソンの通訳でした。欧州のチームは監督にも通訳を置かないチームもありますが、英語しか話せない名将ロブソンには通訳が必要というバルセロナの判断で通訳につきました。

日本でも、元日本代表監督イビチャ・オシムの通訳だった間瀬氏が、この仕事はFIFAの公式授業を受けているようなものと刺激を受けて、指導者を目指したケースもあります。モウリーニョも、通訳をしながらロブソンの理論を吸収していったはずです。

モウリーニョは母国ポルトガルで監督のキャリアを始め、少しずつカテゴリーを上げてポルトガルの名門FCポルトの監督になります。これだけでも十分な成功ですが、モウリーニョは予算はJリーグ並みと言われるFCポルトで、世界有数のビッグクラブが集まる欧州CLを優勝します。

FCポルトからは慰留されましたが、「こんなチャンスは人生で一度きり」と割り切って年俸10億円とも言われるチェルシーのオファーを受けます。世界一のお金持ちチームのチェルシーではロナウジーニョ、ベッカムという名前の補強を打診しましたが、モウリーニョはそれを断り、ドログバやエシアンというフランスリーグでプレーしていた地味な選手を補強して、チェルシーを優勝させます。

モウリーニョの采配で覚えているのはインテル時代の欧州CL準決勝、バルセロナ戦です。1stレグを2-0で勝利していたインテルは、アウェイの試合でFWのエトーにまで守備をさせて、ボール支配率20%でこの試合を1-2でしのぎ決勝戦に進出しました。当時のバルセロナの監督はモウリーニョの通訳時代に選手だったグアルディオラで、まさか通訳がここまでの監督になるとはとコメントしていました。

選手起用は手堅いタイプのモウリーニョですが、今は率いているチームがレアルなので、攻撃的な面も出しています。最終ラインが極端に高いバルセロナと当たったらどんなサッカーをするか、楽しみにしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする