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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

鹿島戦マニアック分析

2017-02-19 16:57:29 | 浦和レッズ
毎度恒例、マニアック分析です。昨日も書いた通り、鹿島はブロックを作ってカウンター狙いの印象でしたが、狙いどころは一つ持っていました。それは、本来MFの急造DF宇賀神のところです。宇賀神のところにロングボールを送り込んで消耗を誘うと、遠藤康も宇賀神のサイドを狙って仕掛けました。鹿島の先制点の場面は、鹿島の右サイドから中に入っていくドリブルで、まさに宇賀神狙いでした。

それをミシャも問題だと感じていたことは、駒井、菊池を下げて長沢、関根を入れて、宇賀神を左アウトサイドに上げて阿部勇樹をDFに回した交代で理解できました。この交代で、浦和の守備がだいぶ落ち着いたことを考えると、宇賀神のDF起用は緊急時限定のオプションにとどめておいた方が良さそうだという印象を受けます。

浦和にとって痛かったのは鹿島の2点目でした。浦和が攻めるサッカーをできるのは、ピンチになったときの相手パスをぎりぎりでカットしているからです。今回、その場面で打たれた金崎のシュートの前、浦和の右サイドの選手がスライディングを外されて金崎にパスを通されています。いいときなら、これはカットできたはずで、その守備に関しては検証がなされないといけません。

浦和にも良かった点はあります。最大の成果は、ボランチで途中出場した長沢が、いいボールを配球していたことです。浦和にとって、この試合に出場しなかった柏木と同じ役割のできる選手は課題で、青木だと守備はいいですが攻撃面に不安があります。長沢のボランチはこの課題が解決する可能性を示したもので、もし長沢が柏木のバックアップで使えるめどが立てば、浦和にとって大きな強みになると思います。

また、途中出場の関根も良かったです。1対1で勝てるという長所が、ちょうど消耗して動きが落ちていた鹿島DFに通用しました。逆に言えば、途中出場の選手が良いというのはスタメンが今一つだったとも言えるので、キャンプを出遅れていた駒井をスタメンで起用したミシャ采配はどうだったかと思います。

ACLとリーグ戦の掛け持ちの日程では、全試合同じメンバーで戦うことは不可能です。そのため、2チーム分のメンバーを持っていないと戦えないので、あえて万全でない選手を起用したという側面もあるでしょう。この試合ではズラタンが決定機を外して足を引っ張りましたが、長い戦い、どこかでズラタンの力が必要になるときが来ると思います。
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勝てる内容ではなかった(2/18浦和対鹿島)

2017-02-18 23:41:16 | 浦和レッズ
浦和のスタメンを見ると、完全なベストメンバーではなく、柏木、槙野を温存し、足首捻挫のラファエル・シルバも起用しませんでした。もちろん、開幕前の準備の集大成としては勝ちたいですが、この試合が思い切っていろんなことを試すとすれば最後のチャンスとも言えます。

浦和は、4バックの鹿島を攻略すべく、4バックの相手守備にはマークしにくい両アウトサイドを軸に仕掛けてきました。これに対し、鹿島はFWにスピード型のペドロ・ジュニオールを起用しており、引いてブロックを作ってからの速攻を軸に組み立ててきました。浦和サイドとしては、最初は右サイドの駒井の突破が効きましたが、相手左SB三竿も奮起してこのサイドの戦いは五分という形成だったので、真ん中を使った攻めが必須でした。

しかし、この日の浦和は真ん中をうまく使えていませんでした。理由は1トップのズラタンと、2シャドーとの距離感のまずさです。ズラタン自身が比較的ポストプレーが得意でないという点も考慮する必要はありますが、浦和の1トップ2シャドーがキープできないので、浦和は遠藤や阿部のボールタッチが多くなる、つまりブロックの外側で回している場面が多いという展開を強いられました。

これは鹿島にとっては狙い通りの展開でした。最初はうまく鹿島のカウンターに守っていた浦和DFも、取ってからスピードに乗って突進するレオシルバに何度か形を作られ、前を向いて金崎や土居に仕掛けられる苦しい展開になります。これでは、槙野を欠く浦和の最終ラインには厳しく、ゴール前のFKから遠藤康に決められると、直後に金崎のシュートがポストに当たった跳ね返りを遠藤康に決まられて2点ビハインドになります。

ハーフタイム、鹿島が無理をしなくて良くなった以上、さらに引いてくるのは間違いないので、キープできる興梠を入れて欲しいと願っていました。その通りに李を下げて興梠を入れたことで、後半の浦和は少しボールが回るようになります。鹿島が次第にコンパクトなラインを保てなくなってきたので、浦和にもチャンスが出ましたが、このチャンスをズラタンが決められず、嫌な流れで70分過ぎまで来ます。

そこから、ややラッキーな判定だったPKを興梠が決めると、さらに関根の突破からこぼれ球を武藤が押し込んで同点まで来ました。内容としては負けでも、PK戦(この試合は90分で同点ならPK)に持ち込めば得るものもあると期待しましたが、最後に遠藤航のミスから抜け出されて2-3で敗戦という苦い結果に終わります。

FCソウル戦での内容の悪さは解決しておらず、これでACLも含めた長い戦いをこなせるかは不安もありますが、それでも良かったことはあったので、明日マニアック分析で書きます。





















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ドルトムント対ライプチヒ

2017-02-17 23:14:16 | ワールドサッカー
ブンデスリーガ上位対決、ドルトムント(7位)対ライプチヒ(2位)を見ていました。ライプチヒは昇格1年目しかも初昇格でありながら、今季は開幕から好調で、世界の名門バイエルンと首位争いをしています。その快進撃の要因はコンパクトなサッカーで、はまったときは短いパスを次々とつないで展開することができます。

もっとも、このドルトムント戦では、エースストライカーのベルナーがインフルエンザに罹って欠場していました。MFのスウェーデン代表
フォルスベリも出場停止で、ライプチヒとしてはかなりメンバーの落ちた試合を強いられました。しかし、ハーゼンヒュットル監督はメンバーは代えても、普段と同じ中盤をコンパクトに保つ戦い方を継続してきました。

対するドルトムントのトゥヘル監督は、複数の布陣を使い分ける監督として知られています。今回は相手が中盤をコンパクトに保ってくるライプチヒということで、普段の4バックを3バックに変え、引き気味に試合に入ってきました。そういう布陣が可能なのは、ドルトムントにスピード型FW、オバメヤンがいるからです。オバメヤンのスピードはわかっていても止められない武器で、カウンターで独走させれば一気にゴール前という場面を何度も見ることができました。

この試合では、ドルトムントの香川真司はベンチ入りしたものの出場しませんでした。もっとも、カウンター狙いに絞ったこの試合では香川真司の入れそうなポジションはなかった印象です。シャドーに入っていた、フランス人MFデンベレの調子が良く、デンベレ、オバメヤン、ロイスの3人で攻撃を完結できるスピードと個人技がありました。

先制点はドルトムントに入り、デンベレのクロスをオバメヤンが頭で合わせました。しかし、その後の展開は、さすがライプチヒと思えるものでした。特に、途中出場のオパメカノが効いており、オバメヤンに独走されたピンチでゴールの中に入ってクリアするなど、皆がこの苦境の中、なんとしても敵地で勝ち点1でも取ろうとした粘りが印象的でした。

最後は、ライプチヒに同点ゴールかと思われたパラシオスのシュートもありましたが、オフサイドでノーゴールとなり、ドルトムントは辛くも1-0で逃げ切ります。しかし、ライプチヒの全員サッカーは、想像以上に機能しており、負けたとはいえこの旋風は続きそうだと感じた試合でもありました。
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西洋サクラソウ

2017-02-16 22:08:53 | 埼玉
今日はブログを更新する元気が湧かないので、駒場スタジアムに向かう道の途中で撮った西洋サクラソウの写真を載せます。西洋サクラソウは、さいたま市の田島ヶ原にある日本種のサクラソウとは違って、寒さに強く冬の花の定番です。しかし、今年は寒く、開花はかなり遅れました。さいたまシティカップの2月12日、ようやくここまで開花していました。そろそろ花の季節ですね。
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ゼロックス鹿島戦プレビュー

2017-02-15 22:04:33 | 浦和レッズ
今週末、浦和は日産スタジアムで、ゼロックススーパー杯で鹿島と対戦します。浦和はさいたまシティカップのFCソウル戦で、あまりいい内容を見せられませんでした。その後、火曜日に非公開で川崎と練習試合をやっており、この鹿島戦でどこまでコンディションを上げられたか試されることになります。

さいたまシティカップは、相手のFCソウルとはACLで対戦することになったので、両チームとも情報漏れを警戒してベストメンバーを並べませんでした。そのため、浦和のスタメンの予想は困難ですが、足首捻挫のGK西川周作は間に合いそうで、おそらく初戦は慣れているいつものメンバーが中心のスタメンと予想しています。

対戦相手の鹿島は、浦和と同様、こちらもACLとの掛け持ちによる強行日程の始まりの試合です。そのため、鹿島サイドとしてもこの試合の使い方は難しいです。鹿島はオフに積極的な補強を行い、ボランチに新潟からレオシルバ、FWに神戸からペドロ・ジュニオールとJリーグでの実績十分の外国人選手を入れています。

その外国人選手との連携を合わせる場としては、公式戦ではあるものの賞金以外は何も掛かっていないこの試合を、実験台に使う可能性はあります。ベテラン曽ヶ端が昨年全34試合に出たGKも、韓国人GKクォン・スンテを補強しており、特に連携が大事なGKというポジションの特性を考えると、この試合は試したいところです。

もちろん、開幕直前になって、背番号10をつけていたボランチ柴崎岳のスペイン2部テネリフェへの移籍という、戦力ダウンもあります。柴崎のポジションにレオシルバを入れることで、人数的には足りますが、柴崎の前へ行く推進力をレオシルバがどれだけこなせるかは未知数のところもあります。

浦和としては、ここで鹿島を叩いておきたいのは本音でしょうが、中2日でACLのアウェイ、シドニーFC戦を控えているので、リーグ戦とどちらにベストメンバーを投入するかで変わってきます。過去の起用を見ると、ゼロックスはどのチームも敬意を表してベストメンバーが並ぶことが多いですが、スタメン発表を聞くまで誰が出るかわからないと思っています。
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最近の相撲界の変化

2017-02-14 22:03:00 | 他スポーツ
大相撲、いつもと同じように過ぎているかのように見えますが、最近の相撲界が変わってきていることはいろんなところに表れています。そんな変化を、自分で気づいた範囲でまとめてみました。

・チケットの売れ行き

最近は、本場所のチケットが確保しづらくなっています。発売初日を逃すと行きたい日のチケットは確保できないほどで、相撲女子を指して「スー女」という言葉も現れるなど、相撲人気は復活しています。4年前、私が国技館通いを始めた頃は、発売1週間後でも十分チケットがあったのが昔のように感じます。

・序の口、序二段の優勝決定戦

最近、序の口や序二段の優勝決定戦のレベルが上がっています。相撲内容だけを見れば、幕下優勝決定戦ともそれほど引けを取らないほどです。それには理由があります。その理由は、学生相撲上位者に認められている「幕下付け出し」が、有効期限1年と決まっていることです。2年生や3年生で付け出し資格を得た学生は、中退してプロ入りするか、卒業を待ってプロを目指すか、選択を迫られますが、最近は序の口デビューになっても卒業を選ぶ力士が多くなりました。

現役でも、関脇正代は学生出身ながら序の口デビューです。その結果、序の口や序二段に学生相撲の有力力士がひしめくようになり、それが決定戦のレベルアップにつながっています。元小結常幸龍のように、序の口から三段目まで全勝で通過する力士もおり、序の口に回っても勝てる自信があるからこその選択でしょう。

・親方衆の顔ぶれ

最近は、親方衆に現役時代を思い出せない力士が多くなりました。元前頭武州山、元前頭栃栄など、幕内には上がっていても上位を倒したほどの活躍はしていない力士も親方になれるようになっています。それは、今の相撲界の外国人力士全盛が理由です。外国人力士は日本に帰化しない限り親方にはなれないので、帰国を選ぶケースがほとんどです。そのため、日本人力士で幕内をちゃんと務められた力士は貴重になり年寄株の「繰り上げ当選」が起きているからです。

もちろん、好ましくない変化ではないと思っているので、私はこれからも相撲を見続けると思いますが。
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FCソウル戦マニアック分析

2017-02-13 21:39:09 | 浦和レッズ
生観戦恒例、マニアック分析です。ACLで当たるチームということで、FCソウルについても少し観察しました。去年のACLベスト16で浦和と対戦した当時在籍していた、スピード型FWアドリアーノが抜けており、後釜が左ウイングのマウロでした。当時の布陣の3-3-3-1は手直しされ、今は4-2-3-1がしっくりくる布陣に見えます。

その理由は、1トップ向きの選手がいるからです。ポストプレーヤーのダムヤノビッチ、朴主永(パク・チュヨン)と、2枚使える選手がいるので、彼らを使い回しながらの1トップで、本番のACLも臨んで来ると思います。ウイングはマウロが存在感を見せており、サイドからクロスをダムヤノビッチめがけて蹴る、そんなサッカーが展開されると思います。

浦和に関しては、前半がほぼベストメンバーでしたが、課題が多く残りました。まずは2シャドーのところでボールが収まりにくかったことです。FCソウルがしっかり引いていた理由もありますが、ここである程度ボールを持てないと、相手は浦和の攻撃はアウトサイドしかないと見切ってくるでしょう。

また、今季はDFでの出場が多くなりそうな宇賀神の左ストッパーも課題になりました。前にいる左アウトサイドの菊池大介は攻撃的なタイプなので、宇賀神がうまくリードしながら帰陣すべきところはさせないといけませんが、失点の形はまさにそこを狙われました。菊池の持っている攻撃のテクニックは良いだけに、守備面をどう熟成させていくかは課題です。

後半の布陣も課題があります。まずは、シャドーで出場したオナイウです。彼のところでボールがうまく収まっていませんでした。もちろん彼もプロですから、敵がいない方向にトラップするという基本は守っていましたが、少しトラップが乱れる場面が目立ちました。これが何とかならないと、シャドーでの起用が難しくなってしまいます。

シャドーで起用された矢島もあまりゲームの流れに絡んでいませんでした。矢島はスピードを生かしたアグレッシブなタイプなので、ズラタンをどんどん追い越して攻撃に絡んで欲しかったですが、そういう場面はほとんどなかったのは残念でした。

良かったのは昨日書いた長沢の他にも、青木がいます。彼がアンカー的に最終ラインをフォローする動きは、安心して見ていられました。サイドの田村の不慣れを、的確なポジショニングでカバーして、最終ラインの穴を作らせませんでした。相手には元モンテネグロ代表FWダムヤノビッチがいただけに、ダムヤノビッチにゴールを許さなかったことは収穫でした。









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さいたまシティカップ(浦和対FCソウル)

2017-02-12 21:07:16 | 浦和レッズ
さいたまシティカップの行われた、駒場スタジアムに出かけていました。おそらくACLの予行演習として、プレシーズンマッチの相手に韓国のFCソウルを選んだのでしょうが、皮肉にもFCソウルとはACLの1次リーグで同じ組に入ってしまい、両チームとも手の内をあまり見せたくないという意図が現れた試合になってしまいました。

それはFCソウルの選手起用に表れていました。FCソウルが2軍メンバーを連れてくる可能性も考えていましたが、元モンテネグロ代表FWダムヤノビッチやスペイン人ボランチのオスマル・バルバらも来日させていました。それら主力を、前後半でほぼ全員を交代させ、AチームとBチームに半分ずつ振り分けることでチーム内の連携をわからなくさせる意図を感じました。コンディションを上げるための試合にしたい意図だったと思います。

浦和もそれは一緒だったようです。足首捻挫の西川周作、ラファエル・シルバには無理をさせず、前後半で違うチームを出すのはFCソウルと同じでした。最終ラインのメンバーを森脇、遠藤と槙野をわざとAチームとBチームに分けて出場させ、完全なベストメンバーを見せない意図をミシャの采配から感じました。

試合内容は、まだ開幕は先ということで、リズムよくパスがつながる浦和らしさを発揮するのはまだ先と感じました。特に、FCソウルがボランチのキム・ウォンシク(15番)とイ・ソギョン(25番)にバイタルエリアを固めさせたので、浦和は高い位置でボールをキープすることが難しく、興梠がトップの位置から降りてくるプレーが目立つことになりました。

前半は浦和はサイドからの攻めが主体でした。左アウトサイドで出場していた菊池大介の、ワンタッチでのボールさばきはさすが元攻撃的MFで、ダイレクトプレーでチャンスを作り出せる攻撃面の強さはなかなかでした。もっとも、失点の場面で戻りが遅れ、相手の右MFの8番(イ・サンホ)をフリーにさせてシュートを許すミスもしていますが。

この試合での収穫は、後半出場した長沢でした。ボランチでの出場でしたが、うまくフリーなタイミングを見てドリブルで攻め上がるプレーや安定したパスに光るものがありました。同点ゴールは、たまたま駒井のクロスが相手DFに当たって偶然こぼれてきた結果ですが、あれだけの強いシュートが放てるだけでも価値はあります。

その他新加入選手のプレーの印象は、明日マニアック分析でまとめて書きます。















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現実主義(ユベントス対インテル)

2017-02-11 22:53:11 | ワールドサッカー
ユベントス対インテル、映像をチェックしました。8連勝中のインテルが、布陣を3バックに変えて守りを固め、まずはユベントスの攻撃を抑えるという入り方をしてきました。長友佑都はベンチ入りしたものの出場しませんでした。

今回は、イグアインが入ってからのユベントスは初めて見たので、イグアインをチームとしてどう生かしているかが注目ポイントでした。去年まではマンジュキッチ、ディバラの2トップが基本形でしたが、この日はイグアインを1トップに、左MFにマンジュキッチ、トップ下にディバラ、右MFにクアドラードという布陣でした。

この布陣には正直驚きました。動き回ってボールを引き出すディバラのトップ下は十分可能だと思いますが、ポストプレーヤーのマンジュキッチの左MFは正直どうかと思ったからです。しかし、この布陣の意味は、ポストプレーをするのはイグアインと明確に定義するという意味でした。

イグアインは昨年はナポリでセリエA得点王、今季もセリエA得点ランキングトップの15点と結果を出しており、彼が点を取るという役割というのはわかります。マンジュキッチはわき役を受け入れ、左MFの位置から動き回って逆サイドのクロスに飛び込むという、地味なプレーを確実にこなしていました。

この試合は、両チームのGK対決になりました。インテルは1トップのイカルディにボールを集めてきました。そのイカルディのシュートには決定的なのもありましたが、ユベントスのGKは世界でもトップクラスのGK、ブッフォンです。ブッフォンがピンチを防いだことが、ユベントスの1-0という僅差の勝利に結びつきました。

ゴールは偶然にも思えた形でした。イグアインのシュートがクロスバーに当たり、インテルとしては一息つけそうな瞬間でした。そのボールがクアドラードのところにこぼれ、彼の放ったロングシュートが決勝点になりました。インテルGK、ハンダノビッチも好セーブを連発しており、イグアインを無得点に抑えましたが、勝負はそういう微妙なところで決着するものなのでしょう。

イタリアの文化は、たとえつまらないと言われても、勝てばいいというものです。ユベントスは1点をリードしてから、守備的な選手を次々と入れて守りにきました。そういう展開にすれば追いつかれない、それもユベントスの強さなのでしょう。
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長友佑都の近況

2017-02-10 20:34:03 | ワールドサッカー
時間があったので、セリエAのインテル対ペスカーラも見ていました。この試合は長友佑都が先発フル出場ということで、長友を中心に見ていました。長友はインテルであまり試合に出場できていませんが、その理由は少しこの試合に現れていました。

それは、インテルの新監督、ピオリ氏のサッカーがSBに高さを要求するからでしょう。ペスカーラがインテルの右サイドを仕掛けたときに、長友はかなり内に絞り、相手9番にマンツーマン気味についています。ここの守備をCBに担当させる監督なら問題ないでしょうが、長友だと高さがないので、相手とのヘディング勝負になると苦しいでしょう。

また、一つパスミスからカウンターで抜け出され、ファウルで止めてイエローカードをもらうミスもしています。今回はライバル、アンサルディの出場停止で巡ってきたチャンスでしたが、十分にアピールできたとは言い難い出来でした。それでも、戻りの速さ、相手FWとの間合いの取り方などはインテルのレベルでも引けを取らないと感じます。

インテルは4-2-3-1の布陣で、トップ下にマリオ(6番)、右MFにカンドレーバ(87番)、左MFにペリシッチ(44番)、1トップにイカルディ(9番)という攻撃陣です。長友の前にいる左MFがスピード型のペリシッチというのも、スペースを狙いたい長友には若干不利な要素で、ペリシッチが仕掛けたときは長友は後ろをカバーせざるを得ません。

それでも、インテルは8連勝中と、チーム状態は上向きになっています。その要因としては、トップ下のマリオが大きいと思います。マリオはセカンドストライカータイプのトップ下で、インテルの縦のパスから前に走るサッカーのキーマンになっています。ポストプレーヤーのイカルディが収めてから追い越す動きもあり、この日は貴重な2点目を決めています。

ウイングからの速攻と、スタイルを整理したことが、前監督のデブール時代の低迷から抜け出すきっかけになったと思いますが、問題はこれからです。当時は次節がユベントス戦だったので、そのユベントス戦でどうだったか、ビデオに入れてあるので確かめてみようと思います。
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