Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

マルシオ・リシャルデスの記憶

2020-05-03 14:46:49 | 浦和レッズ
当時のコンパクトデジカメの性能が低かったので、写真の質は良くないですが、元浦和MFマルシオ・リシャルデスの記憶です。マルシオは新潟に加入して、長く右のMFを務めていました。当時の新潟は、マルシオ出場時の勝率は良いものの、欠場時は勝率が悪かったので、チーム内で重要な位置を占めているのだろうと思っていました。

浦和加入は2011年です。当時、長く浦和のゲームメーカーだったポンテが退団したので、トップ下の後任としてオファーを出しました。味方になってプレーぶりを観察すると、パスを出すゲームメーカーのポンテとはタイプが違う選手だとわかります。マルシオの場合、自陣から送られてくるボールを足元に収めるのが武器の選手です。

そうやって、トップ下で収めてから、フォローに上がってきた味方を生かすことで機能するトップ下だとわかりました。また、FKの精度も高いという評判でしたが、浦和加入初年度の2011年はわずか3得点と結果を出せませんでした。当時のゼリコ・ペトロヴィッチ監督に、ボランチで起用されたのも、スピードに難がある彼には不向きな役割でした。彼が抜かれることで招いたピンチも多くありました。

その結果、浦和は残留争いをすることになり、最後の5試合を率いた堀監督がギリギリのところで救ってくれましたが苦しいシーズンになりました。しかし、マルシオは翌2012年のシーズンに復活を果たします。当時のミシャ監督に2シャドーで起用され、柏木とのコンビでいいところに進出して点を取る、彼の良さが出てきました。この年は9得点を挙げて、浦和の3位躍進に大きく貢献します。

2013年シーズンは、原口元気にシャドーのポジションを奪われて、ベンチスタートが多くなってきます。それでも、諦めずにゴール前に飛び出して行ける能力が効いて、大事な得点を得ることもありました。翌2014年は負傷がちになってきており、膝の手術をブラジルで受けたこともあって11試合の出場にとどまり、この年限りで浦和を退団し故郷ブラジルへ帰ります。

その後は引退したようで、サッカーはやっていない様子です。新潟時代の2010年は16得点を挙げたなど活躍しましたが、それが彼のベストになりました。それでも、日本で8年間もプレーできたことで多少の蓄えはあるでしょう。彼の今後の人生が、平穏であることを願いたいです。
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田中達也の記憶

2020-05-02 21:52:22 | 浦和レッズ
1月にJ2新潟と再契約して、今季も現役でプレーする、元浦和FW田中達也選手について書きます。田中達也は山口県周南市の出身で、高校時代に越境入学で東京の帝京高校でプレーします。1年生からレギュラーだったのでエリートかと思っていましたが、CMによれば「100人中80番目の選手」から這い上がったと聞きます。

高校を卒業して浦和には2001年に加入してきました。当時の田中達也はスーパーサブで、この年まで浦和でプレーしていた小野伸二と最も感覚が合っていた選手として印象的です。パスを出しやすいような体の向きをする、スペースを見つけて走れる準備をするなど、地味ながら効いていた動きで、小野伸二がパスを喜んで配球している様子に見えました。

田中達也は小野伸二がオランダに旅立つ直前の広島戦で2得点を決めて、小野伸二を勝利で送り出す最高のはなむけをしました。翌2002年はエメルソン、トゥット、永井雄一郎に次ぐ4番手のFWでしたが、エメルソンと2トップを組んだ2003年が田中達也にとってブレイクの年になりました。それ以前はドリブルにこだわりのあった田中達也ですが、エメルソンと組んだときにその良さをうまく盗んだようで、枠が見えたら打つなどはエメルソンから得たノウハウだと話しています。

この年は浦和史上初のタイトルとなったナビスコ杯の優勝に大きく貢献する活躍で、田中達也の将来は有望だと誰もが思ったことでしょう。しかし、2005年に駒場スタジアムで行われた柏戦で相手DFのタックルを受けて足首を脱臼骨折する重傷を負い、1年後に復帰は果たしたもののその後の田中達也は負傷との戦いになります。

また、田中達也は1トップに不向きという特徴もあります。どうしても、スピード型で横にいるもう一人のFWと連携して点を取るタイプの選手なので、キープやパスを要求される1トップは苦手でした。そのため、基本戦術が3-6-1のミシャが浦和の監督になると、大きく出場機会を減らし戦力外となって新潟に移籍することになります。

それから、8年も経った今、まだ新潟で現役なのは素晴らしいです。新潟では出場機会を得るためにMFもこなしたと聞きます。プロ意識の高い選手なのでサポーターの信頼も厚く、新潟が再契約したときは「今季最大の補強」とまでサポーターに言われたほどです。残る選手生活は長くはないでしょうが、納得するまでできたと思えるところまでプレーできれば嬉しいです。
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さばけるMF(エベルトン)

2020-05-01 22:53:35 | 浦和レッズ
浦和レッズの背番号8、ブラジル人MFエベルトン選手について書きます。エベルトンはポルトガルの名門FCポルトからレンタル移籍で浦和入りしていますが、日本と縁ができた理由は同じポルトガルのポルティモネンセでのプレーです。ポルティモネンセの副会長が、元浦和のレジェンド、ポンテ氏で、Jリーグのことはポンテ氏から聞いていたと話しています。

エベルトンの長所は、素早くさばけるパスと、フリーになるポジショニングの良さです。日本人のMFとはちょっと違った蹴り方をしており、相手MFが読みにくいのが長所の一つになっています。また、味方が持って崩そうとしているときに、バイタルエリアで一人だけフリーになっているのは最大の強みです。

フリーになればエベルトンにボールを出してミドルシュートも狙わせることができます。おそらく、そのセンスはスピードの強弱をつけるのが上手いからでしょう。興梠あたりも、走り込むと見せかけて止まってフリーになることがありますが、この動きが浦和を救う場面はこれからもあるのではと思っています。

もっとも、相手のスピードのあるアタッカーと1対1の勝負を挑まれると、エベルトンは瞬間的なスピードがないので抜かれることもあります。そのため、アンカーでは起用しにくく、ある程度攻めに出る自由度を与えられるポジションでないと持ち味が出ない選手でもあります。今の大槻監督の4-4-2では、柏木が入っている攻撃的なボランチで起用するしかなさそうです。

FCポルトからのレンタル移籍だった彼が、どういう経緯で浦和で2年目のプレーをすることになったかは情報がありません。もっとも、年齢的には27歳とまだ若いので、これからどうアピールしていくか次第です。サッカーセンスの良さが、これからどう表に出てくるか、楽しみにできればと思います。
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