p.46 コレステロールにしても、実は悪玉も含めて、
低い人の方が早死にしやすい
コレステロールは体の細胞をつくる物質だから、
これが少ないとがんや感染症にかかりやすくなるし、
血管ももろくなって、脳卒中のリスクが高まる
p.47 血管を丈夫に保ってる成分なのに、逆の話になっちゃってる
血中コレステロール値の低い人は、うつにもなりやすいって
いうデータが出ています。
欧米で、追跡調査データ6本を分析した結論は、
「クスリや食事療法でコレステロール値を下げると、
心臓病のリスクは減るけれども、自殺、事故、がんのリスクが
大きく上がる」っていうショッキングなものでした。
東京・小金井市の研究では、「71歳のシニアグループを
2年間追跡したら、コレステロールがいちばん低い人たちが
知的生活と社会的なコミュニケーション能力、つまり
「知」と「心」の衰えが最も早かった
コレステロール値の低い人は、ボケたり要介護になる
リスクが高いわけです。
せっかく、その人の年齢や体質に合わせて、数値が絶妙に
コントロールされて上がってくれてるのに、
クスリで無理やり下げさせるなんて、全くもう。
因みに私自身のLDLコレステロール値は156(基準値は70~119)。
問診の先生は「よっぽど脂っこいモノが好きなんですか?」なんて
仰るけれど、全くの逆で、脂肪摂取は少なすぎるかも、なのです。
結局「ま、そういう体質の人もいるから心配ないですよ」と。
それは私の他の数値や日常の習慣が<健康そのもの>だから、
ケチのつけようがなかったのでしょう。
それでも、自分の健康診断の結果が昔はオールAだったのに、
要観察・再検査・正常範囲を超えている、などと書かれると
不愉快なものです。体調が悪い人はもっと心配すると思います。
だから、こういった本を読んで<情報防衛>することをお勧めします。