眼から鱗!のビックリ情報でした。
私自身、20歳ごろから玄米を食べ続けているのですが、
著者がいう「危ない玄米食」だったようです。
でも、それほど体調を崩さずに、健康な生活を続けてこられたのは、
他の要素(運動や睡眠、体質)が補ってくれていたのかも。
この本の要点は
①正しい調理をすれば、玄米食は素晴らしい。
②正しくない調理では、かえって健康を損ねかねない。
では何が「正しくなくて、危ない」のかというと、
1.玄米にはアブシジン酸という毒素があるので、
長時間水に浸して、取り除かなければならない。
2.玄米にはフィチン酸という成分があり、
体内のミネラル成分を吸着して排出してしまう。
これ自体は無害だし、人体にとって必要な成分であるが、
長時間浸水で無害化することができる。
3.圧力鍋で120℃を超える高温調理をすると、
アクリルアミドという猛毒が出てきてしまう。
高温調理により、「タンパク質と糖質(ブドウ糖)が
ガチガチに結合し(=糖化)、糖の酸化が促進される。
その結果できあがる終末糖化産物(AGE)が様々な病気の原因になる。
50年以上前に母が買った「圧力鍋」での調理は、
「玄米を洗って30分浸水させ、小豆と一緒に炊く。」
これは「あなたと健康社」の料理教室でも同じでした。
なので、著者がいう「ダメージが多い危険な玄米食」というのは
ちょっと大げさなのかな?とも思います。
でも多くの人が白米食にこだわっている理由は、
著者の主張があっているからなのだろう、とも思います。
とにかく、「玄米の持つ力と危うさ、無毒化する技術の知識」は
玄米を食べている人たちにとって必要な情報だと思います。