こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

8月での明るい月 、 満月(スーパームーンそしてブルームーン)直後の夜にて)

2024-08-21 | 月、月光彩雲
先週は、快晴の日が続いたために、気象庁観測値ランキング(最高気温)の上位に入るほど自分達の街での気温は高かった。しかし、夜になると雷雨などために、月の輝きを楽しむチャンスがほとんどなかった。今週は先週の反動かと思いたくなるほど、はっきりしない空模様が続いている。それにもかかわらず、昨夜は20時頃に上空を覆っていた雲が切れて、昨日3時26分に満月(望)となった明るい月が近くの尾根から昇った。

今回の満月はスーパームーンであり、ブルームーンとも言われている。「(1)今回のものは今年初めてのスーパームーンである。(2)ひとつの季節において4回の満月が観測できるとき、3回目の満月はブルームーンと称される(NASA)。」からだ。

この画像ではホワイトバランスをカメラに任せるオート(雰囲気優先)に設定した。望遠 320 mm(トリミング)、ISO感度640、シャッター速度1/1000秒、絞り f 値 9、手持ち撮影。21時頃。




ブルームーンと呼ばれるのは月面がブルー色を帯びていることによるものではないが、なんとなくスーパー・ブルームーンをイメージしているような気がして、わたくし自身は上の画像に惹かれている。

それでも、自分の視機能で感じた月面の色を再現するために、ホワイトバランスを太陽光に設定してみた。望遠 320 mm(トリミング)、ISO感度640、シャッター速度1/1000秒、絞り f 値 9、手持ち撮影。20日21時頃。



ところで、今月、興味深い記事が「National Geographic(日本語版)(2024年8月7日)」に掲載された。記事のタイトルは「月が本当に人間に影響を与えている可能性、長年の否定論を変えつつある最近の驚きの証拠」である。そして、「新月、満月の時期には、太陽、地球、月が一直線に並び、地球の両側にかかる引力と慣性力が最大になる」との記述が記事の中にあった。

ちなみに、月の大きさは地球の1/4であり、その重力は地球の1/8、月と地球との距離は38万 km である。


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下図は、国立天文台HP(暦計算室 )から引用した。


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東洋医学では月の人間に対する影響が指摘されているが、西洋医学などの分野においても月の影響に関する実証研究がはじまったようである。昨夜はそのことを思い出しながら、明るい月にレンズを向けた。

今夜も雲が切れそうである。再び、明るい月が現れることを願って(しかし、月の出頃から雨天となった、22日追記)。



今月の満月、 尾根から昇った橙赤の月 (7月)

2024-07-23 | 月、月光彩雲

今月は、月が21日19時17分に満月(望)となりました。月の出は19時17分(群馬)でしたが、当地では20時頃、月が近くの尾根から昇りました。この時刻において、尾根の上空は薄布のカーテンを想わせる雲で覆われていました。結果として、美しい橙赤(だいだいあか)を帯びた月面が周辺のカーテンを赤く染めながら現れました。

 

 

自分の酷使してきた眼でも、月面の模様と赤く染まった雲の両方が良く見えました。ところが、手持ちのカメラにおいて、模様(クレーターなど)がはっきりと写る露出条件では、赤く染まっている雲がほとんど写りませんでした。逆に雲の色をはっきりと撮ろうとすると、月面の色が写りませんでした(白飛びのために)。月面が赤く染まった雲にくらべて著しく明るかったからです。明暗でのダイナミックレンジが「自分の眼の視機能  >> カメラの撮像センサー」であることを実感しながら、月面の色と雲の色の両方が写る条件を探しました。

 

月の光は月面の周辺のみを赤く染めました。雲がないときは、月の輝きで上空全体が明るくなってしまいます。

 

画像は月が尾根からある程度離れたときに撮ったものです。橙赤の月面のみならず、雲での模様が印象的でした

 

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月が昇る直前にて

 

ー 7月21日 ー

比較的強い風が吹いていましたので、蚊に刺されることはありませんでした。

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昨夜もそうでしたが、今夜は上空が厚い雲で覆われています。

 

 


満月前夜の赤い月が近くの山から昇る(6月)

2024-06-22 | 月、月光彩雲
昨日(21日)、関東も梅雨入りした(気象庁発表)。事実、今日から次週において、当地での天気予報には晴れのマークがほとんど示されていない。
 
ところで、今週は満月および満月前後での月が近くの尾根から昇る。38万キロメートルも離れているこの天体が歩き慣れた位置に顔を出すとき、論理的には説明できないような親近感をもって、その顔にわたくしはレンズを向ける、天候次第のことながら。
 
昨日は、厚い雲が午後7時頃まで月が昇る位置を覆っていた。月の出(群馬)は午後6時44分であったが、その雲は尾根からの月の出までに消えた。そして、気温が下がるにつれて、尾根に霧が立ちのぼりはじめた。結果として、赤味を帯びた明るい月が林間から現れた。
 
午後7時40分頃から
 
 
ここでの樹高は10ー15メートルである。
 
 
 
 
 
 
画像での解像度は尾根上での霧と空気の揺らぎによる影響を受けているが。
 
 
画像は約5分間の進行状況である。月の出での変化は早い。
 
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午後8時頃にて。月面は、望(満月)でのそれに近い状況である。
 
 
この結果を説明するために、layout3さんの記事を引用する。
 
 
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 月が昇る位置での尾根(午後6時50分頃)
 
 
 
ー 6月21日 ー
 
 
 

上弦の月、そしてそれによる恒星食を撮ろうとして(6月14日)

2024-06-16 | 月、月光彩雲

何か折り目のときに(細い月、上弦、満月、下弦、月食など)、月にレンズをわたくしは向けたくなる。多分、中学生のときに手製の屈折望遠鏡で月面を眺めたときの感動が心の片隅に残っているからであろう。また、「芭蕉葉を柱に懸けむ庵(いお)の月」との「美」に対する芭蕉の積極性に感嘆しているからだ。ちなみに、満月(望)になる頃、月は夕刻に近くの尾根から昇る。

さて、14日、月は上弦に達した(14時18分(正午月齢7.6))(群馬天文台HP > ぐんまの暦)。

ここでは、20時頃と22時頃の撮った画像をアップする。

20時頃(薄い雲が月の位置に浮かんでいたので、月面は赤味を帯びていた)

 

22時頃(雲が離れたときに)

 

ところで、上弦のときは、月面にX字型などの模様が浮かび出る。このことについては、layout3さんのgoo blog「煙草と珈琲とお月様 」をご覧いただきたい。

layout3さんの画像と説明を頼りにして、その模様の位置を「→ 」で示してみた。Xは三つのクレーターでの稜線が太陽光を浴びて浮き出ることに起因するとのこと。画像は望遠レンズ(320 mm 相当)と一眼レフで撮ったものをトリミングで拡大した。

 余談ながら、Xの下には字体Lに見えるような模様が写っている。


先月、上弦から2日後に撮った画像を添えた。この画像において、X模様は言われれば判然できる程度になっている。

 

上弦に近い時間帯で月をターゲットにするならば、もっと早い時刻に撮るべきであった。しかし、太陽光を受けていない部分での地球照(地球からの太陽光の反射)を、わたくしは同時に撮ってみたかった。そのため、天空が暗くなってから撮影をはじめた。


地球照を撮るため、撮影でのISO感度は 2,000 から 10,000 に設定した。感度を上げた結果、ゆっくりと月に近づく天体があることに気づいた。天体は恒星「おとめ座 β 星 ザヴィヤヴァ(3.6等星級)」であった。この日、このものが上弦の月によって隠された(星食、潜入)(平塚市博物館HP)。

20時にて



22時にて (かなり地球照部分に近づいた)




 

食は22時30分からはじまるとのことであったが、その頃には厚い雲が月の位置に流れてきた。結果として、おとめ座 β 星の位置が判別できなくなった。この天体と地球照が接する場面を待ったが(蚊の攻撃を受けながら、無念)。

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余談ながら、今夜は月が厚い雲で隠され、雨が降りはじめた。



今月の満月、望のときを待って

2024-05-24 | 月、月光彩雲

昨夜(23日)は望(満月、22時53分)の状態で、月にレンズを向けた。今週は晴天であっても夕刻には、東側の山並みの上でカーテンのように雲がたびたび広がっている。昨夕も同様の空模様になった。雲は夕日に染まったが、当方は雲よ去れ!と叫びたい気分で月の出を待った。しかし、雲はさらに厚くなり、山並みから月が昇る場面は全く視認できなかった。

果報は寝て待て。22時30分頃に雲が薄くなった。そして、全体としては朧月の状態であったが輪郭は視認できる姿で、月が現れた。アップした画像は望になった時刻に撮ったものである。肉眼では依然として朧月に見えたが、露出条件の設定次第ながら、「望」らしい月( 正午月齢 15.0 )の姿がカメラのディスプレイーに浮かび出た。

 

22時54分にて

ホワイトバランスは太陽光、望遠 320 mm(トリミング)、絞りf値 9、1/50秒、ISO感度 200

 

気分転換のつもりで、ホワイトバランスをカメラが自動的に設定するオート(雰囲気優先)にしてみた。

22時57分にて

望遠 320 mm(トリミング)、絞りf値 9、1/50秒、ISO感度 200

 

昨夕での夕焼け(19時過ぎ、ホワイトバランスはオート(雰囲気優先))

 

ー5月23日、桐生市にてー

(手持ちのカメラ:  満月のとき、通常、絞りf値 9 IOS感度 200では、

シャッター速度を1/600〜1/1000秒に設定している)

 

 


日の出後に撮った下弦の月(2月)

2024-02-05 | 月、月光彩雲
先月は夜明け前に今年初めての満月(望)を撮った。ところが、半月(上弦と下弦)は撮れなかった。ちなみに、半月になった日時は、1月4日午後12時20分(下弦、月の入り(群馬) 午前11時24分)、1月18日午後12時53分(上弦、月の出(群馬)午前11時3分)であった。

今月では、3日午前8時18分に月は下弦になったが、月の出(群馬)は午前6時18分、日の出(群馬)は午前6時44分であった。それではと朝のひととき、下弦の月にレンズを向けた

画像は同日午前8時10分頃に、庭のサザンカ越しに撮ったものである。望遠200 mm(トリミング)。








下弦の月(撮影、午前8時15分)



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ところで、話は逸れるが、昨年11月20日に撮った半月(上弦)の画像をアップする。このときは、地球照(地球からの反射)が肉眼でも見えるほどはっきりとしていた。同時に、月光彩雲が光景に彩りを添えていた。


上弦の月(午後7時50分)
月の明るさに露出を合わせると、地球照と彩雲は写らない。ヒトの視覚でのダイナミックレンジがいかに優れているかを実感させられながら撮影




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現在の降雪状況(6日午後9時20分)








今年初めての満月と月光彩雲(2024年)

2024-01-30 | 月、月光彩雲
今日の画像は「今年初めての満月(望)とそれによる月光彩雲」である。月は26日、草木も眠る丑三つ時を少し過ぎた時刻、午前2時54分に満月となった。ともかく、満月直前の眩しく輝いていた月を前日午後10時半頃に撮ってから、果報は寝て待ての気分で満月になる瞬間を待った。
 
寝過ごすこともなく午前2時半頃に起床して、やや大袈裟な防寒スタイルで外に出て天頂付近を見上げた。ところが、近くの山並みがはっきりと見えるほど周囲は月光で明るくなっていたにもかかわらず、肝心の月は午前2時40分頃までほとんど見えなかった。大きな積雲(綿雲)が月が見える位置に浮かんでいたからであった。
 
有難いことに、上空では強い風が吹いていたのであろう。月光を遮っていた積雲はその場に居座ることがなかった。結果として、満月とともに月光彩雲を撮ることができた。
 
26日午前2時54分
雲を透して見る月であったにもかかわず、その輝きはまさに「望」のときでならではの状態であった。
 
 
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機(SLIM)は矢印で示した付近、地球から見て月のやや下、神酒の海のそばのThephiles というクレイターのヘリに着陸したとのことである(JAXAホームページ)
 
 
26日午前3時10分。雲に切れ間が生じるときを待って
 
 
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前日25日)午後10時30分にて。月の形と明るさは、満月のときかと見紛うほどであった
 
 
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月光彩雲(26日午前2時45分頃から同3時30分頃)
 
彩雲の彩りと形は、月の位置に流れてきた積雲の形と厚みに応じて多様に変化した。つぎつぎと変わる彩雲の状態に惹かれて、静音モードに設定しても、シャッター音が周囲に響く静粛さの中で、当方は100回以上もシャッターボタンを押した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「朝日新聞天声人語 2024-1-21 」から部分引用
餅つきうさぎの耳の辺り、「神酒(みき)の海」近くにSLIMはたたずむ。月を見え上げる楽しみが一つ増えた。数日後の満月には、未来の天文学者たちが、幼い心いっぱいに想像力を膨らませることだろう。
 
 
撮影: 桐生市にて、月光彩雲を撮ったときの ISO 感度 2,500ー3,000。
 
 

日の出直前での細い月と金星、日の入り後での細い月と木星

2024-01-25 | 月、月光彩雲
今夜は、近くの山並みから昇った月が眩しいほどまでに輝いている。月は明日午前3時頃に今年初めての満月になる。天候次第のことながら、そのときは、真冬の満月ならではの輝きが山並みを照らし出すだろう。
 
 
 
ところで、今月は、(1)日の出直前において、2日後に新月となる月と金星の共演(上旬)。(2)日の入り後において、新月から4日後の月と木星の共演(中旬)。それぞれにレンズを向けてみた。
 
(1)2日後に新月となる月(月齢 27.1)と金星の共演(9日)
 
 
新月(朔)は月11日であった。
 
日の出の前の青空をステージとする共演は、思わず寒さを忘れるほど印象的であった(午前6時20分頃、望遠150 mm )。画像では、薄いながらも地球照(地球からの反射)が認められる。
 
 
それにしても、この朝は防寒着があまり役に立たないほど寒かった。今でも、思い出すと身震いしそうになる。群馬の冬は寒い。
 
午前6時25分頃にて
 
 
午前6時30分頃(望遠 70 mm )。日の出の時刻(6時56分(群馬))が迫ってきた。それでも、金星の輝きは消えなかった。
 
 
 
(2)新月から4日後の月(月齢 2.6)と木星の共演(14日)
 
日の入り後の暗い空をステージとして、おお、月のそばに輝く星がと言いたくなるような共演が見られた(午前6時30分頃、望遠150 mm )。
 
 
このときは、細い月での地球照が極めてはっきりとしていた
 
 
 
今夜は月の近くで惑星による輝きが見えそうもない。しかし、JAXA無人探査機「SLIM」が着陸目標地点との誤差を100 メートル以内とする世界初の「ピンポイント着陸」に成功したと発表されている(NHK ニュース)。
 
ところで、「芭蕉葉を柱にかけむ庵(いほ)の月」(芭蕉)において、芭蕉はどのような月を眺めたのであろうか。
 
 
 

今月の月(その1)、 望(満月)と月光彩雲、 2023年11月

2023-11-29 | 月、月光彩雲
今夜も東の方向で昇って間もない月が赤い光を放っている。27日において、望(満月)になる時刻は18時16分、月の出は16時09分(群馬)であった(群馬県立天文台HP)。わたくしが視点に選んいるスポットでは、月が近くの山並みから平地にくらべて約1時間以上遅れて昇る。そのため、同日では、程なく望になる状態の月が山並みから昇った。


画像は「望、18時16分での月」である。その輝きは、わたくしの人工水晶体に置き換えた眼には眩しいほどであった(撮影でのISO感度 160、シャッタースピード 1/400秒、絞りf値 9、望遠 200 mm、トリミング)。




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月が昇る頃、山並みの上空にほどよい大きさの雲が流れてきた。そして、その雲は昇ったばかりの赤味を帯びた月の光に染まった。画像では、雲に対して露出を合わせているので(ISO感度 3,200、シャッタースピード 1/50秒、絞りf値 7)、月に対しては露出オーバーとなっている。



月が昇った位置である。スポットを選べば(たとえば、西側の山並みに登るなど)、暗くならないうちに、この時季ならではの山肌の彩りと満月の組み合わせを撮ることができたかもしれないが(苦笑)。



月が雲の上に昇ったとき、露出を月に合わせてみた。画像は17時34分での月であるISO感度 800、シャッタースピード 1/400秒、絞りf値 9、ホワイトバランスはオート)。




18時15分での月。16分に設定したタイマーで、望の瞬間までカウントダウンをしながらにて(ホワイトバランスはオートに設定)。



そして、「望の画像(一枚目)」である。


「月光彩雲」
ところで、18時20分過ぎに、昇りはじめた頃と同様に、大きな雲が月の位置まで流れてきた。月が雲に隠れる直前に、輝いている月によるものならではの彩雲が現れた。彩雲はあたかも月が波打ち際にあるかのような彩りを帯びた(ISO感度 2,000、シャッタースピード 1/20秒、絞りf値 9)



以後、月は雲に隠れた。しかし、22時頃、天頂まで昇った月が再び輝きを取り戻し、明るい月とその輝きによる月光彩雲が天頂を彩った。



彩雲の形と色彩は雲の位置、形、そして厚みに応じて多様に変化した。







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締めの画像は今夜の月(21時半頃)、月の姿はなんとなくユーモラスである。





27日、29日、桐生市にて。




十三夜の月と月光彩雲 2023年10月

2023-10-28 | 月、月光彩雲
今朝はこの時季にしては稀な雷雨でスタートしたが、日中は青空と雲が互いに主役の座を競いあう空模様になった。そして、今は東の空で満月前夜の月が輝いている。

さて、昨夕は旧暦9月13日での月、「十三夜の月」が午後5時頃に近くの尾根から昇った。


尾根付近に霞がかかっていたので、月は予想以上に赤味を帯びた姿で現れた。わたくしたちはその美しい月が昇る光景をしばらく眺めていた。


秋の空は変化に富んでいる。僅かの間に、綿雲(積雲)が空を覆うことがあった。流れる雲の位置に応じて、色と形が変化する「月光彩雲」が現れた。









雲が去ると、十三夜の月(月齢 12.4(正午))が澄んだ夜空で輝いた。あたかも、肉眼でも天の川が見えた夜空を子供時代の懐かしい思い出とせざるを得ない当方に対して、月は「我が見えない夜空は味気ないだろう。」と語りかけているようであった。




27日、午後5ー9時頃、霧生市にて。撮影でのホワイトバランスはオート設定。月光彩雲での撮影条件:例えば ISO感度 1250、絞りF値 6、シャッタスピード 1/6秒。



秋の空 (その4) 夕日に染まる薄い雲と細い月 2023年10月

2023-10-18 | 月、月光彩雲
今日は、夕日に染まる薄い雲、夕刻になって見えるようになった細い月、そして日中での澄んだ青空が、秋の彩りとして印象的であった。

日の入り(群馬)は午後5時5分であったが、その20分後に山並みの上空に現れた雲が赤く染まった



月齢 3.4 の細い月が、幾分か赤く染まった薄い雲の方向に沈み始めた。午後5時半すぎにて、月の入り(群馬)は午後7時であった。



月が赤く染まる雲にさらに近づくことを期待したが、この直後に夕焼けは終わった。そして、月は暗い雲で覆われた。



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ところで、日中は、典型的な秋晴れが午後5時頃まで続いた。午後3時頃まで、限りなく澄んだ青空が頭上に広がった。





秋の空   (その3) 澄んだ青空に下弦の月 2023月10月

2023-10-15 | 月、月光彩雲
今日は朝から雨模様にて市街地周囲の山並みは濃い霧で覆われていれていたが、午後1時過ぎから急に雲が消えて、秋そのものの青空が広がった。このようなときは、澄んだ夜空に月が輝く場面を期待したくなるが、今日はまさに新月(朔)を迎えている。

閑話休題、先々週では、澄んだ青空で目立った下弦の月にレンズを向けてみた。

6日での月
午前6時頃にて。前夜9時に昇った半球状の月が、頭上で朝日を浴びていた。


下弦のときは午後11時であったので、画像の月は下弦を迎える前の状態であったが、許容度を緩やかにして「下弦の月」に仲間入りさせた。


月は、青空が明るくなっても容易に視認できる状態であった(午前8時半頃)。


その後は持続的に追跡しなかったが、午前11時頃に月は見えなくなった。


7日での月
前夜11時に下弦となった月は、ごく自然に視界に入る状態であった。午前7時頃




月の入りは午後1時過ぎであったが、自分の視点では正午に、月は近くの山林の沈んだ。



12日での月
午前5時半頃では、月齢27の細い月が雲間で輝いた。朝焼けの雲間で細い月が輝く場面を期待したが、このときの朝焼けは不完全燃焼で終わった。なお、月の出は午前3時であった。



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雨が止んで。今日(15日)午後1時過ぎにて


雨で濡れた山肌には、幾分か秋の気配が感じられる。

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桐生市にて。青空のもとでの月は望遠200 mmで撮影、トリミング。





十八夜月による月光彩雲 2023年10月

2023-10-04 | 月、月光彩雲




当地では、日中は快晴であるにもかかわず夕刻から厚い雲で上空が覆われる。このような空模様が中秋の名月の日から続いている。そのため、当方は名月はもとより十七夜まで、月影を眺めることができなかった。ともかく、今回は「ツキ」に見放されたかと思っていたところ、十八夜(今月2日)では雲の切れる時間帯があった。

雲が切れた瞬間、十八夜月による月光彩雲が現れた。彩雲の形と彩りは、月と雲の位置関係に応じて多様に変化した。




満月のときとはひと味違う、デフォルメの構図を想像しながらシャッターボタンを押した




久し振りに、美しい月光彩雲に出会えたかと、当方はレンズを向けながら彩雲を眺めていた。なお、その間、長袖シャッツでも寒さを感じさせる風が吹いていた。


ところで、日の入り後に東の空に昇った木星が雲の切れ間で明るく光っていた(マイナス2.8〜2.9等(国立天文台HP))。月と木星は雲の状態に応じて互いに見え隠れした、あたかも鬼ごっこをしているかのように。





月、木星、そして月光彩雲の組み合わせは、当方にとって「ツキ」が戻ってきたと思わせるほど稀なうれしいプレゼント(光景)であった。




当日の月(月齢 17、月の出 午後7時(群馬))


太陽光を斜めから受けているので、月面でのクレーターが目立つ。


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10月2日午後10時頃、桐生市にて。月光彩雲の撮影条件 ISO感度 1,600-2,500、シャッタースピード 1/20秒、絞り f 値 7-9、ホワイトバランスはオート。月面の撮影 レンズ EF 70-200 mm F4L、RAW → JPG、トリミング。




雲間から昇る待宵月 2023年9月

2023-09-29 | 月、月光彩雲



月面への軟着陸が競われている時代になっても、夜空に明るい月が昇る場面はロマンに満ちた景色であると、わたくしは思っている。昨夜は十四夜の月(待宵月)が近くの尾根の上空に漂っていた綿雲(積雲)の背後から昇る場面があった。

日の入り30分後、深いブルー色を帯びた残照の夕闇に、中秋の名月と思えるほどの月が昇った。


綿雲の縁が明るい月光によって美しい彩りを帯びた。










28日午後6時過ぎ(日の入りは午後5時半頃)
撮影条件: ISO感度 1600-2500、シャッター速度 1/25秒〜1/60秒、絞りf値 7、RAW → JPG。

現像においては、残照による夕闇の色を再現するために、ホワイトバランスは白色蛍光灯に設定した。明るい月に露出を合わせようとすると、ホワイトバランスがオートおよび太陽光では、空が暗闇として写るからだ(参考資料、Canon Image GateWay「夕闇の月風景を演出させるカメラ設定の妙義とは」)。


現在、晴れているが、月が昇る方向は厚い雲(積雲)で覆われている。それでも、今夜の月(十五夜)が「中秋の名月」に相応しい輝きを放つ場面に出会えることを、わたくしは期待している。


追記(9/30)
昨夜は上空が厚い雲で覆われたために、名月を眺める機会はありませんでした。関東地方において、選択的に当地での空模様は良くなかったようです。

追加した画像は、明るく輝く「待宵月」に露出を合わせたときのものです。ホワイトバランスは上の画像と同じです。ISO感度 800、シャッター速度 1/500秒、絞りf値 9、RAW → JPG。





8月において2度目の満月(スーパームーン・ブルームーン) 2023年

2023-09-02 | 月、月光彩雲

先月31日、16年振りにいわゆるスーパームーンとブルームーンの重なる満月が、薄曇りの空模様にもかかわらず、時間帯によっては明るく輝いた。
 
「31日での月」
望(満月)は10時36分とのことながら、月の出は午後6時40分(群馬)であった。自分の視点では約40分遅れて、月が近くの尾根から昇る。
 
月の出の頃、上空が雲で覆われたために、何とか視認できる程度の明るさで、月が尾根から昇った。それでも、流石はスーパームーン、雲を透して輝くときがあった。画像は午後9時40分に撮ったものである。
 
 
ホワイトバランスはオート、望遠 200 mm、ISO感度 640 、シャッター速度 1/1000秒、絞りf値 9.0、現像ソフト:キャノン DPP4、トリミング、RAW → JPG にて
 
 
翌日(9月1日)は前日と入れ替えてほしくなったほど、快晴の空模様になった。十六夜(いざよい)の月は既望にもかかわらず、立待月に相応しい輝きを見せた。撮影、午後8時50分(月の出は午後7時10分)
 
 
ホワイトバランスはオート、望遠 200 mm、ISO感度 640 、シャッター速度 1/1000秒、絞りf値 9.0、現像ソフト:キャノン DPP4、トリミング、RAW → JPG にて
 
 
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こちらは一回目の満月である(8月2日
画像は午前2時30分に撮ったものである。月は望(午前3時32分)に近い状態であった。月面のクレーターでは、その位置が31日での位置と異なっている。
 
 
ホワイトバランスはオート、望遠 200 mm、ISO感度 640 、シャッター速度1/800秒、絞りf値 9.0、現像ソフト:キャノン DPP4、トリミング、RAW → JPG にて
 
 
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31日午前8時頃、太陽と彩雲
ところで、この日は朝から積雲などが多く浮かび、太陽光による彩雲が現れた。
 
 
ホワイトバランスは太陽光、広角 30 mm、ISO感度 160 、シャッター速度1/1000 秒、絞りf値 18、現像ソフト:キャノン DPP4、トリミング、RAW → JPG にて
 
 
 
今週は月を4日間連続して撮ってみた。3年毎での大腸内視鏡検査を受けながらであった。5年前に受けた前立腺がんの重粒子線照射治療の影響が少し現れているものの、大腸内壁の状態は前回と変わっていないとの診断を受けたので、安堵の心持ちで月を眺めることができた。それにしても、検査を受けているときにディスプレイーの画像を見て、内視鏡の解像度は毛細血管が鮮明に見えるまで高かいことに感嘆した。
 
30日では月光彩雲が現れた。その画像を後に記事としてアップしたい。