この頃、日中での残暑は厳しいが、朝夕は涼しさが感じられるようになった。台風14号に対して特別警報が出されている状況のもとではとためらっていたが、今日は一作日での空模様について画像をアップする。
午前中、限られた方向(北東方向)において、巻雲(すじ雲)巻層雲(薄く広がる雲)、巻積雲(うろこ雲)などが広がった。また、それらによる大気光学現象(コロナ(光冠、光環)、ハロ(日暈))が現れた。
巻雲(すじ雲)や巻層雲などが、秋の訪れを知らせるかのような模様を生みだした(午前8時頃)。
山並みの高さは300-1,100 mである。山肌も幾分か季節の変化を感じさせる色を帯びている。
余談ながら、自分達の街は関東の北端(半扇状地)に位置している。そして、市街地の北東方向を囲む山並みの奥では、新潟側まで平地がない(地形図は国土地理院HPからダウンロードした。右下の部分(青)は関東平野である)。
雲の形は、短い時間のうちに置き換わった
入道雲になりそうな積雲と巻積雲(うろこ雲)などが主役になった。
青空を背景とするうろこ雲は美しい。できるならば、寝転んで眺めたい雲の広がりであった(道端で人が倒れていると思われることがなければである。あるとき、レンゲショウマの花を寝転んで撮っていたとき、どうかしましたかと声をかけられたことがあった(苦笑))。
うろこ雲などが太陽に位置に流れてきたとき、太陽の周りに虹色の輪が現れた。
虹に露出(絞り f 値、16-20)を合わせた画像である。虹は青系そして赤系の色の順で太陽を囲んでいる。
この虹の輪(コロナ、光冠、光環)は、太陽光が雲を通過するとき雲を形成している水滴で回折されて分光が起こるとして説明されている。同様の虹は杉花粉によっても生まれる(記事、2022年3月)。
さらに、薄く広がる雲で置き換わったとき、太陽から離れた位置に虹の輪(ハロ(日暈))が見えるようになった。
ハロのクローズアップ。
ハロは太陽光が雲を通過するとき雲を形成している氷晶で屈折されて分光が起こるとして説明されている。
コロナとハロの起因において、違いは水滴と氷晶、そして回折(内部を通過できない光が回り込む)と屈折(内部を通過する光の進行方向が変化する)である。確かに、太陽光がその内部を通過できない杉花粉では、コロナのみが現れる(この例において、当方はハロを見たことがない)。
限られた時間帯において、コロナとハロに出会ったことは、当方にとって初めての経験であった。なお、両現象の出現頻度はハロ > コロナであると言われている。
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さて、青空が低層雲で覆われる直前に、飛行機雲が仲間に加わった。このように漂う飛行機雲は、湿気の多い空模様になることの前兆であると言われている。事実、昨日は朝から雨が降り続いた。
17日、桐生市にて。