こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

積乱雲が太陽を隠したときの光景 2023年8月

2023-08-27 | 

夕刻、晴れていても突然に上空が積乱雲で覆われて、一時的に雷雨となる天気が続いている。そして、雷雨が過ぎる頃、レンズを向けたくなるような彩りの夕焼けが現れる。近くの桐生川の堤防で広々とした夕焼けの景色を撮りたいと思うが、雷を恐れず散策するなどの無鉄砲的な行動はしたくない。雷に対して、当方は過剰なほど臆病である。

閑話休題  アップした画像は雷雨の直前に撮ったものである。このときは、落雷の恐れがない場所で雷鳴を聞きながらシャッターボタンを押した。

 

積乱雲が低い位置にある太陽を隠したとき、積乱雲の縁が著しく輝いた。

強い太陽光とこれを遮断する積乱雲の組み合わせならではの光景である。

 

そして、太陽からの強い光芒が積乱雲付近の薄い雲を照らし出した。

 

間もなく激しい雷雨の空模様になった。雷雨が通り過ぎた後、彩りの濃い夕焼けが現れたが、積乱雲が部分的に残っていたので、当方は撮影ポイントに向かわなかった。

 

ー 28日午後5時頃、桐生市にて ー


夕焼けでの彩りの変化に魅せられて 2023年8月

2023-08-24 | 

今月も間もなく終わろろうとしている。当地では、山並みの奥で雄大積雲や積乱雲が高く立ちのぼっている構図に変わりはないが、それらの雲による夕焼けの彩りは大きく変化している。日の入りのときが午後6時半頃と今月前半にくらべて早くなったからだ。周囲を山並みで囲まれた視点で眺めると、日が沈む頃および沈んだ直後、夕焼けの彩りは大きく変化する。山並みが地表付近からの光をカットするので、その彩りは濃い。オーバーな表現ながら、暗幕で囲まれたスクリーンに現れた彩りの如くにである。

 

このときも、雲からの強い反射で視点の周辺は夕焼け色を帯びた、午後6時半頃。

 

10分後の光景である。

 

その数分後、夕焼けの彩りは大きく変化した。夕日が当たらなくなると、手前のものは白雲に変化し、背景の高い雲からの反射で部分的に夕焼け色を帯びるようになった。そして、背景での夕焼けが分断されている光景も現れた。

 

この彩りでの対比を極として、夕焼けが終わった(18時45分頃)。

 

桐生市にて、ホワイトバランスは太陽光(昼光)、22日。

 

 


赤い灯火のような積乱雲の夕焼け 2023月8月

2023-08-22 | 


今週は朝から雄大積雲や積乱雲が発生している。これらの雲は高度数千メートル以上まで発達するので、他の低い雲での夕焼けが終わったとき、雄大積雲や積乱雲の夕焼けが目立つことがある。

昨夜は、積乱雲が暗い空で赤い灯火のように染まる光景が現れた。

 

 

積乱雲の夕焼けは暗闇で赤いランプが点灯しているようであった。

 

 21日午後7時頃(日の入り(群馬)午後6時28分)、ホワイトバランスは太陽光(昼光)。

 


今日の1枚、太陽が黒い雲で隠されると 2023年8月

2023-08-18 | 
今日は久し振りに朝から強い日差しで気温が高くなった。それでも、ときには太陽光が黒い雲で遮へいされるときがあった。遮へいされると、それまで眩しくてはっきりとは見ることができなかった彩雲、薄明光線、雲の陰、そして細かい間隔での波状雲が浮き出てきた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
午後4時過ぎ、桐生市にて。
*****
 
今日の最高気温ランキング(気象庁ホームページからの引用)
 
 
 

日の出前の光景、紅に染まったひつじ雲 2023年8月

2023-08-10 | 


先週から、これまでにあまり経験したことがないような空模様が続いている。周囲の山並みの上空に雄大積雲や積乱雲が連日のように現れ、雹は降らないが、夕刻のひととき、山並みが見えなくなるほどの雨が降る。あたかもスコールの如くにである。

それでも、夜明けの頃では、ひつじ雲やうろこ雲などの穏やかな雲が、ときに明るくなりはじめた青空に広がる。一作日では(8日)、午前4時過ぎ、かなり暗い青空にひつじ雲(部分的にうろこ雲)が浮かんでいた。もしかすると、この雲が地平線の彼方からの赤い太陽光で紅に染まるのではと思った途端、我が身のシフトレバーは目覚めモードにセットされた。毎朝の習慣ながら、血圧と脈拍を測り異常がないことを確かめて、わたくしは散策路での展望台に向かった。

アップした画像は、展望台で4時20分頃から待機して得た結果である。雲は日の出直前に紅に染まりはじめたが、数分間のうちに、その色は唖然とするほど濃くなった。

 

4時37分 マジックアワーにて、

日の出はは4時55分(桐生)であった。

4時46分 雲が染まりはじめた。

多くの雲が染まることを期待して撮影条件を決めた。

4時48分、頭上の光景はみるみるうちに変化した。

ホワイトバランスを曇りや日陰にセットすると色が濃くなり過ぎるほどまでに。

 

4時51分

 

 

***

4時55分、 極のときが過ぎて

マジックアワーでの紅色から通常の朝焼け色に変化しはじめた。

8日、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光、

RAW(撮影、現像)→ JPG(アップ用として圧縮)。

 

今日(11日)の光景(午前4時30分頃)。

ところが、日の出直前に雲は完全に消え去り、

8日の場合とは対照的な光景が眼前に広がった(午前4時50分頃)。

 

ホワイトバランスは太陽光。

(8/11加筆)

 



ひつじ雲が広がる空に朝日が昇る 2023年7月

2023-07-22 | 

このところ、朝日が近くの山並みでの頂(300 m)から昇っています。雲一つ浮かんでいない空が次第に明るくなるマジックアワーでの光景も美しいですが、上空に広がる「ひつじ雲」や「うろこ雲」が朝日に染まる有様もわたくしにとっては見逃せない光景です。

 

ここでの画像は18日午前5時頃に撮りました。このときは、ひつじ雲が覆う空に朝日が昇りました(日の出前にて)。

 

山頂から日が昇る頃、ひつじ雲が川のダイナミックな流れを想わせるようかのように配列しました。

 

ひつじ雲は、広角側 17 mmでもカバーできないほど広がりました。

 

もっとも心を動かされた場面です。

 

朝日が山頂から昇りましときの彩雲。あまりにも眩しかったためにこの場面を直視できませんでしたが、周囲のにみならず撮影者も赤く染まりました。

ひつじ雲では、より高い位置に現れるうろこ雲の場合と異なり、太陽の輪郭が見えません。雲が太陽光をかなり遮断するためです。

 

ひつじ雲は高度2,000〜7,000 m(中層)に現れる高積雲です。この付近で大気の対流が激しいときに生まれるといわれています。撮っている者は朝の穏やかな風を受けています。地上と上空いわば彼我の差に、ある思いを馳せながら、わたくしはシャッターボタンを数十回ほど押しました。

 

桐生市にて、ホワイトバランスは太陽光、広角(18 mm)にて。

 


夏の雲から、頭巾雲、雄大積雲、そして積乱雲 2023年7月

2023-07-19 | 

今日は朝から日差しがない蒸し暑い天気が続いています。ところで、気温がかなり高いときは、温められて上昇した空気層が上空で冷やされて、「雄大積雲(入道雲)」が生まれ、そして入道雲は「積乱雲」に変化します。今日はアップしました画像は、その過程が短い時間(分単位)で進行した例です(10日夕方)。

このときは、雄大積雲の上に珍しい形の雲が現れました。この雲は、その形から「頭巾雲」と呼ばれ、活発な上昇気流によって雄大積雲の上部まで持ち上げられた空気層が急冷されて生まれます。


このときは空模様の変化を散策路で追跡してみました。

16時25分、急に山並みの上空が黒い雲で覆われました。雷雨の到来を恐れて避難しなければと思っているうちに、雲が切れはじめました。

 

16時29分、黒い雲は完全に消えて青空が現れましたが、大きな雲のかたまり(雄大積雲)ができはじめました。

 

16時30分、雄大積雲の上部にベールのような雲が現れました。その雲はゆっくりと回転しているように見えました。

 

16時31分、ベール状の雲が頭巾の形に変化しました。「頭巾雲」の出現です。

ネット検索では、この頭巾雲が美しい彩雲に変化した例をヒットできますが、わたくしはそのような現象に出会ったことがありません。

この頭巾雲では、さらに発達する気配が見られました。

 

16時37分、しかし、頭巾雲が消えて、「積乱雲」が現れました。通常ですと、このあと、わたくしたちのところでは雷雨が到来します。

 

17時50分、どうしたことか、積乱雲が消えはじめました。観測者がほっとしたときの画像です。

 

*******

17時55分、もっとも、他の方向では、何かが起こりそうな気配を感じさせる積乱雲が夕日を浴びていました。

 

18時1分、積乱雲のまわりに筒状の雲が現れました。これは上昇気流がまだ収まっていないことを示しています。

 

呑気なことながら、レンズを向けている者として、積乱雲が夕日に染まる光景を期待したのですが、この後、上空は低い雲で覆われました。

7月10日、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光。

 

 

 


今週の空模様から

2023-06-01 | 

今週前半に、梅雨入り速報が昨年よりも2週間ほど早く九州から東海地方に対して出されました(気象庁HP > 各種データ・資料 > 今年の梅雨入りと梅雨明け(速報値))。関東地方に対しては梅雨入り速報が出されていませんが、当地では月曜日からはっきりしない天気が続いています。

それでも、時には青空に雲が浮かぶことがありました。アップしました画像は先月30日での空模様です。朝(午前7時頃)から飛行機雲に由来する波状雲などが広がりましたが、夕刻には上空の大部分が入道雲で覆われました。

 

 

午後6時過ぎから、何か生きものを思わせるような入道雲が上空を覆いはじめました。

 

 

 

入道雲が濃い夕焼け色を帯びることを期待したのですが、そこまで達しないうちに、大部分の入道雲は去ってしまいました。

 

僅かの間でしたが、来週日曜日に望(満月)となる月が山並みの上空で輝きました。

 

しかしながら、再び黒い入道雲が上空を覆いました(午後7時頃から)。

 

*******

朝日を浴びる、夜明け前までの雨で濡れたキレンゲショウマ(黄蓮華升麻)(午前7時頃)

 

今年は昨年にくらべて草丈が長くなり、葉が大きくなりました(草丈 90 cm程度、葉の大きさ15 cm程度)。毎年のことながら、どこからともなく飛来し、著しい食害を与えるクロハウリムシが発生する前に、花が咲くことを期待しています。食害を受けますと、宮尾登美子氏の小説「天涯の花」に登場する、美しい花と特異な形の葉が見る影もない姿になります。

 

 


空を見上げて(4〜5月)、 青空に伸びる帯状の雲

2023-05-23 | 

先週末から青空の見えない天気が続いています。そして、昨日午後には、記録的短時間大雨情報(一部地域で、100 mm/h)が出されました。明日は「すがすがしい天気」になるとの予報が出されていますが、いま上空を覆っている雲が日の出頃まで部分的に残ってほしいと思っています。呑気なことながら、雲が朝焼けで彩られる場面を期待しているからです。

さて、先日のことでしたが、前日の雨に起因する朝霧が消えた後、上空に数本の複雑な形の雲が長く伸びている場面が現れました。

 

雲は、強い風によって、あたかも桐生川の流れに沿っているかのように北(上流)から南方向(下流)に伸びていました。

 

このような帯状の雲は波状雲(高積雲)の一種であり、上空の大気がうねりとなって流れていることを物語っています。なお、帯自体にも波が見られましたので、大気の流れはかなり複雑になっています。

 

 

画像は2枚組でのパノラマ合成によるものです。

 

流れの先には、ロール状の雲が東西に伸びていました。

 

画像は2枚組パノラマ合成によるものです。ロール状の雲が水平に長く伸びている有様は、この付近において温度の逆転層ができていることを示しています。

 

 

今回のような雲の流れは、当地において稀な例ですので、地面に這いつくばって見上げている雲ファン(当方)には有難いものですが、このごろ上空を通過する回数が増えているヘリコプター類に対しては、厄介な気流の乱れを知らせる信号になるだろうと想像したくなります。

余談ながら、ヘリコプターの例ではありませんが、かつて化粧室で洗顔しているとき、搭乗機が乱気流で上下に大きく揺れ、当方は危うく低い天井に頭をぶつけそうなったことがあります。杞憂かなと思いながらも、備えあれば憂いなしと片手を頭上に伸ばしていましたので、なんとか頭の打撲は避けられました。キャビンアテンダントの方から、お怪我はありませんかと心配の声をかけられましたが。

 

ー 5月8日朝、桐生川(桐生市)にて ー

 


空を見上げて(4〜5月)、 ひつじ雲で上空が覆われたときの日の出

2023-05-17 | 

山で三方を囲まれた地に住んでいるためでしょうか、思わずレンズを向けてしまう日の出や夕焼けの光景に出会うことが多々あります。このときも、上空が明るくなる頃から、ひつじ雲が山並みを額縁とするカンバス(空)の大部分を占めるようになりました。

 

日の出のときを待ちながら(午前5時頃)

手持ちのレンズを広角側(17 mm)にセットしてもカバーできないほど、雲は広がっていました。

 

ところで、「うろこ雲」、「いわし雲」、「ひつじ雲」との名はその形に由来した俗称です。気象庁では、雲を十種類に分類しています。その分類によりますと、今回の雲は中層雲2〜7 kmの上空によく現れるとしての「高積雲」に相当すると判断されます。

高積雲 : 白または灰色の小さなかたまりが比較的規則正しく並んだ雲。モザイク状、ロール状、レンズ状になる。ときには塔状になることもある。巻積雲と似ているが、違いは、現れる高さが低いことや一般に陰をもち、ひとつひとつの大きさが巻積雲(いわし雲、うろこ雲とも呼ばれる)よりも大きい。まだら雲、ひつじ雲とも呼ばれる(気象庁HP > 防災の学習関連資料 >いろいろな雲)。

 

朝日が山頂の右側から昇りはじめましたときに

 

このような雲が一面に広がることは、上昇気流と下降気流による強い対流で、水蒸気と水滴、氷晶との間の変化が広い範囲で起きていることを物語っています。下降気流のところでは雲が消えるために青空が見えますし、上昇気流のところでは温度が下がるために雲ができるからです。空を見上げて、「水」という奇跡の物質での状態変化(気体、液体、固体)が無数の箇所で進行していることを想いながら、シャッターボタンを押しました。

 

北東方向での雲の広がり

雲の輝きと雲間に見える青空、これらの対比が印象的でした。

 

太陽の周りに光環が現れ、雲全体が朝日に染まりはじめました

 

太陽光が眩しくなりましたので、この光景を肉眼では直視できませんでしたが

 

太陽が昇り、日の出方向でのひつじ雲の大部分が消えましたときに(午前6時半頃)

雲ファンてしては一息つきましたときの景色です(北方向)。

 

ー 4月24日、桐生市にて ー

 

*****

「気象庁HP > 防災の学習関連資料 >いろいろな雲」には、わかりやすい説明と典型例での画像が添えられています。

上層雲(5〜13 kmの上空によく現れるとして、巻雲巻積雲巻層雲。 中層雲(2〜7 kmの上空によく現れるとして、高積雲高層雲乱積雲。 低層雲(2〜7 kmの上空によく現れるが、積雲や積乱雲の雲頂は中層や上層まで達することが多い)として、層積雲積雲、層雲積乱雲。

 

 


急に天気が回復して現れた光景 

2023-04-28 | 

朝から雨が降り暗い雰囲気が漂っているようなとき、天気が回復する過程での場面が山並みの上に現れることを、いつも当方は期待する。アップした画像は、一作日夕刻、急に天気が回復したときの光景である。

雨が止んで、西方向の厚い雲が切れると、低い高度からの日差しが山並みを覆う霧雲を照らし出した。一昔以上前のことであったが、濃い霧で覆われた谷川岳の尾根で突然にも視界が開けたときに出会った場面を思い出しながら、当方はシャッターボタンを押した。

 

26日午後5時半過ぎにて

市街地と山腹は日陰に入っていた。

 

 

 

 

午後6時頃の光景である

 

桐生川で余韻を味わってみた(午後6時半過ぎ)

 

*****

4月26日、桐生市にて、ホワイトバランスは太陽光(昼光色)

 

 

 


山並みの上にレンズ状および波状の雲が浮かぶ(2023年)

2023-02-09 | 
 
 
街を囲む山並みの上に青空が広がる、雲が浮かぶ、雲が朝日や夕日に染まる、山並みから朝日や月が昇る、山並みに夕日や月が沈む。これらの自然現象にレンズを向けながら、自分達は広大な庭園の中に住んでいるのだと、ときには錯覚したくなる。
 
さて、先月下旬のことであったが、山並みの上にレンズ状および波状の雲が青空に浮かぶ景色に出会った。
 
 
レンズ状雲は見方を変えると、吊るし雲の一種のようである。
 

 
 
 

 
波状雲とひつじ雲が混じっている。このとき、上弦の月が雲に囲まれていた。
 
 
 
*****
1月下旬(午後)、桐生市にて。
 
 
明日は南岸低気圧の通過によって、当地においても午前中から雪が降るとの予報が出されている。今冬では、昨年12月に一回、雪が数センチほど積もった。しかし、街のみならず山並みにおいて、雪化粧はその日のうちに消えた。
 

ひつじ雲とそれによる彩雲(2023年2月)

2023-02-02 | 

暦の上で明日は節分、明後日は立春であるが、当地では厳しい寒さの天気が先月下旬から続いている。今日も午後において上空が厚い雲で覆われ、気温は5℃まで下がった。

さて、昨朝はそのときまで雲一つ浮かんでいなかった青空に「ひつじ雲(高積雲)」が発生し、その雲は数分間のうちにズームレンズの広角側(17 mm)でも収まり切れないほど広がった。

 

自然が創り出した造形の美しさに惹かれて、当方は首が痛くなるほどまでに見上げながら、この造形を見回した。

間もなく、ひつじ雲は太陽が見える位置まで広がった。

 

そのとき、太陽の周りには虹のような輪が現れた。雲を構成する細かい水滴によって太陽光が回折されたためであろうか。

 

直視できないほどまで太陽光が眩しくなったときには、青色などを帯びた彩雲が太陽の周辺に現れた。

 

 

ひつじ雲は波状に配列することもあったが、間もなく厚い雲の広がりに変化した。

 

ひつじ雲は、大気が不安定な状態(前線や低気圧が接近)のとき、高度2.000〜6,000 m において大気の上昇と降下が繰り返されると、

対流と温度差による水の状態変化サイクル(水蒸気 → 水滴(氷粒)→ 水蒸気 )に起因して発生するといわれている。

 

*****

2月1日正午頃、桐生市にて。

 

 


秋景、うろこ雲が広がって、桐生川にて(2022年)

2022-10-01 | 

先月29日は、うろこ雲やひつじ雲が秋の訪れを知らせるかのように朝から広がった。ウップした画像は、午後4時過ぎに近くを流れる桐生川の堤防で撮ったものである。この時季、整備の行き届いた堤防は爽やかな風を浴びて秋の景色を楽しむ上で格好の散策路になっている。

 

上流側を向いて。うろこ雲と積雲に間に見える青空の色も印象的であった。

 

日が傾く頃を待って。うろこ雲が低い日差しで部分的に輝いている

 

下流側では、うろこ雲の配列と川の流れの方向を意識しながら。

尾根筋は散策路として整備されている。三角錐形の山は観音山と呼ばれている(308 m)。

 

真夏、当地の最高気温は気象庁の全国ランキングに数回ほど登場したが、先月下旬から最低気温は20℃を下回るようになった。そのため、山並みも幾分か衣替えをはじめている

 

うろこ雲が近くの尾根に沈む夕日に染まった。

 

 

9月29日、桐生川中流域にて。ホワイトバランスは太陽光、RAW (撮影)→JPEG(アップ画像)、EF 15-43 mm F4L、EOS 5D、CPL フィルター使用。

 

 


一作日の空模様、さまざまな形の雲とそれらによる太陽を囲む虹の輪(コロナとハロ)(2022年9月)

2022-09-19 | 

この頃、日中での残暑は厳しいが、朝夕は涼しさが感じられるようになった。台風14号に対して特別警報が出されている状況のもとではとためらっていたが、今日は一作日での空模様について画像をアップする。

午前中、限られた方向(北東方向)において、巻雲(すじ雲)巻層雲(薄く広がる雲)、巻積雲(うろこ雲)などが広がった。また、それらによる大気光学現象(コロナ(光冠、光環)、ハロ(日暈))が現れた。

 

巻雲(すじ雲)や巻層雲などが、秋の訪れを知らせるかのような模様を生みだした(午前8時頃)。

 

 

山並みの高さは300-1,100 mである。山肌も幾分か季節の変化を感じさせる色を帯びている。

 

余談ながら、自分達の街は関東の北端(半扇状地)に位置している。そして、市街地の北東方向を囲む山並みの奥では、新潟側まで平地がない(地形図は国土地理院HPからダウンロードした。右下の部分(青)は関東平野である)。

 

雲の形は、短い時間のうちに置き換わった

 

入道雲になりそうな積雲と巻積雲(うろこ雲)などが主役になった。

 

青空を背景とするうろこ雲は美しい。できるならば、寝転んで眺めたい雲の広がりであった(道端で人が倒れていると思われることがなければである。あるとき、レンゲショウマの花を寝転んで撮っていたとき、どうかしましたかと声をかけられたことがあった(苦笑))。

 

うろこ雲などが太陽に位置に流れてきたとき、太陽の周りに虹色の輪が現れた。

 

虹に露出(絞り f 値、16-20)を合わせた画像である。虹は青系そして赤系の色の順で太陽を囲んでいる。

この虹の輪(コロナ、光冠、光環)は、太陽光が雲を通過するとき雲を形成している水滴で回折されて分光が起こるとして説明されている。同様の虹は杉花粉によっても生まれる(記事、2022年3月

 

さらに、薄く広がる雲で置き換わったとき、太陽から離れた位置に虹の輪(ハロ(日暈))が見えるようになった。

 

ハロのクローズアップ。

ハロは太陽光が雲を通過するとき雲を形成している氷晶で屈折されて分光が起こるとして説明されている。

コロナとハロの起因において、違いは水滴と氷晶、そして回折(内部を通過できない光が回り込む)と屈折(内部を通過する光の進行方向が変化する)である。確かに、太陽光がその内部を通過できない杉花粉では、コロナのみが現れる(この例において、当方はハロを見たことがない)。

 

限られた時間帯において、コロナとハロに出会ったことは、当方にとって初めての経験であった。なお、両現象の出現頻度はハロ > コロナであると言われている。

 

******

さて、青空が低層雲で覆われる直前に、飛行機雲が仲間に加わった。このように漂う飛行機雲は、湿気の多い空模様になることの前兆であると言われている。事実、昨日は朝から雨が降り続いた。

 

 

17日、桐生市にて。