こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

池の平湿原での秋景色、2013年10月

2013-10-15 | 湿原

今週日曜日、私達は池の平湿原(長野県)とその周辺を歩いた。湿原の標高2,000 mである。湿原とその周辺部では、簡単な防寒着が必要なほど冷たい風が北アルプス方向から吹いてきた。しかし、青空は限りなく透明であった。


湿原に向かう道にて。歩き始めたとき、富士山、八ヶ岳連峰、そして北岳などが視界に入ってきた。湿原の入り口で、これほどの眺めを、私達は今までに見たことがなかった。

カシミールによる展望図

上の画像で飯盛山の左側に見える山は、毛無山(1,964 m、山梨・静岡県の県境)である

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八ヶ岳連峰のクローズアップ。稜線の奥に、北岳などの峰(南アルプス)が見える。甲斐駒ヶ岳も見えるだろうか。こんなことで、出会った人々と談笑した。

カシミールによる展望図

シュミレーションでは、視点の設定位置がずれたが、八ヶ岳連峰と南アルプスの山容は再現されている。僅かに、南アルプス・駒ヶ岳が見えるとの結果も得られた。

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ところで、湿原では、花の季節が終わっていた。しかし、周辺には、深まる秋の気配が漂っていた。

 

カラマツの黄葉化が中程度であり、ゴールデンイエローの光景はまだ見られなかった。しかし、この時季ならではの色の組み合わせは、私達にとって感動的であった。青空はフェルメールの世界に引き込まれたかと錯覚するほど美しかった。

 

ささやかな紅葉とシャクナゲの緑葉との対比。

 

湿原の小さな池(鏡池)のそばにて。カラマツ林の奥に見える山は東籠ノ登山(2,228 m)である。さざ波がなければ、鏡池の水面はその名に相応しいものとなったであろう。

 

湿原の周辺では、縞枯れ現象が起きているようなところもあった。湿原の乾燥化が進んでいるのだろうか。

 

湿原とその周辺。奥は黒斑山などの浅間山系である(カラマツの黄葉化がより進んだときの眺めを想像して)。

 

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ところで、湿原の周辺部、三方ヶ峰(2,040 m)や見晴岳(2,096 m)での展望は私達の期待を裏切らないものであった。

富士山と八ヶ岳連峰

 

最奥の稜線は左から中央アルプス、御嶽山、北アルプス連峰(乗鞍岳、穂高岳、槍ヶ岳など)である。

 

 

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13日9時頃から12時半頃まで。 EOS 6D、 EOS F4L  70-200 mm、EOS F4L  17-45 mm。 

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