この頃、晴れると、地元では高温注意情報がしばしば出される。そのため、日中の里山歩きでは暑さとの格闘が強いられる。それでも、近くの山で咲く夏の花を、私達は見に行く。そして、花が木漏れ日を浴びている姿を眺めて暑さを忘れる。
杉木立の木漏れ日のもとで、鳴神山(群馬県桐生市)のこつなぎ橋口登山道にて
葉脈の編み目模様が浮き出るまで虫食まれている姿から、夏の厳しさを感じて
登山道の登り口付近には、タマアジサイ(玉紫陽花)が群生している。
壺が開いているものは少ないが、木漏れ日で照らし出されている花を探して
タマアジサイ(玉紫陽花): アジサイ科アジサイ属の落葉性低木(高さは1-2 m程度)。このものは、福島県から岐阜県の範囲で林地に自生している(日本固有種)。名は蕾が球状であることに由来する。花期は8-9月(山地)である。淡紫色の両生花の周りに、花びらが4枚の白い装飾花が開く。
両生花と装飾花の役割を示す場面であろうか。タマアジサイから飛び去る直前のカミキリムシを捉えて
蕾と花の共存。これもタマアジサイの魅力かもしれない。
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撮影: 8月2日午前(一部は7月28日)。EOS 6D、EF 17-45 mm F4L、 EF 70-200 mm F4L、マニュアル露出、RAW。ソフト DPP 4、Aperture 3.5。