雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

紅(R200SS)勝て!白(VC200L)勝て! 春の銀河対決

2015年06月04日 | 機材
昨年9月、ネットで中古のVC200L反射鏡筒を衝動買いしてしまいました。
ポチッた理由については
 で書いているのですが、
衝動買いしてしまった言い訳けめいたものでした。

あれから早9ケ月間、大変な苦労をして、なんとか春の系外銀河の撮影に使う事ができました。
問題は、もともと同じ口径のR200SSを持っていながら購入した意味があったのかどうか?

そこでVC200Lで撮影した春の銀河を、過去にR200SSで撮影したものと比較してみることに。
果たして、長焦点のVC200Lの優位性が確認できるのかどうか? 


比較用画像は、銀河部分を切り出したものです。
各画像クリックで全体画像を表示します。(元画像の25%サイズで表示)

NGC 2903 (しし座)
銀河の細部の描写は、長焦点のVC200L の方が有利か?

M81 & M82 (おおぐま座)
VC200L の方はISO800では露光時間が不足しています

M109 (おおぐま座)
星像はVC200Lの方が小さいが、淡い部分の写りは・・

M106 (りょうけん座)
VC200Lの方が焦点距離は短いが ISO800では、露光時間が不足している

マルカリアンチェーン (おとめ座)
撮影時の空の条件はVC200Lの方が良好でした

NGC 4565 (かみのけ座)
純正エクステンダーを付けたR200SSの方も なかなか健闘しています。

M63 ひまわり銀河 (りょうけん座)
星像はVC200Lの方が鋭いが、R200SS+純正エクステンダーも健闘

M 51 子持ち銀河 (りょうけん座)
周辺部の収差は大きいが、銀河部分はR200SS+純正エクステンダーも大健闘では

M101 車輪銀河 (おおぐま座)
周辺部の流れが無ければ、R200SS+純正エクステンダーが一番のように思えます

撮影鏡筒以外の共通DATA: Cooled 60D ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHDまたはPHD2 Guiding ステライメージ7 

皆さんの判定はどちらに上がったでしょう?

メジャーな春の銀河で比較しましたが、撮影時の空の条件やガイドの良否によっても
大きな影響が出ます。
今回はVC200Lにレデューサーを装着したための劣化もあるかも知れません。
別の機会にレデューサー無し画像での比較もやってみたいと思います。


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この8月にビクセンからR200SS用の
新型コマコレクターが発売になるようです。
価格が本体鏡筒価格の約半分であること、
既に他社のコマコレクタ(MPCC)も持っている事から
どうするか悩んでしまいます。
それより、現在販売中止の純正エクステンダーの
収差が改善されたものがあれば、VC200Lは購入しなくて済んだかも・・

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雲上くもがみ
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