雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

星雲&長焦点対決 紅(R200SS)勝て!白(VC200L)勝て!

2015年06月08日 | 天体写真(星雲・星団)
先回は短焦点のR200SSと長焦点のVC200Lで撮った画像のうち
春の銀河に絞って比較を行ったのですが、
今回は我が天の川銀河内のカラフルな星雲・星団や、他の季節の銀河で比較を行って見ます。

比較用画像は、星雲や銀河部分を切り出したものです。
各画像クリックで全体画像を表示します。(元画像の25%サイズで表示)

ばら星雲 (いっかくじゅう座)
肉眼では見えませんが、写真では赤く写る大きな星雲でVC200Lではレデューサーを付けても一枚におさまりません。

まゆ星雲 (はくちょう座)
これも写真写りのいい星雲で両者互角といったところ。背景のたなびく暗黒星雲は写野の広いR200SSの方がわかりやすい。

らせん星雲 (みずがめ座)
南天にある見かけの大きい対象ですのでR200SSでも十分写せます。より拡大される分VC200Lでは長時間の露光が必要です。

網状星雲 (西側) (はくちょう座)
空の状態にもよりますが、このような広く淡い対象はレデューサーをつけてもVC200Lは苦手です。

続いて、星雲ではありませんが秋に見える明るい銀河を2つ。

アンドロメダ銀河 (西側) (アンドロメダ座)
だれもが知ってるお隣の銀河で、近いためR200SSでも全体が収まりません。外周部は暗いのでVC200Lには厳しいかも。

NGC 253銀河  (ちょうこくしつ座)
南天低いためあまり知られていませんが、明るく大きい銀河のため、どちらの鏡筒でも見ごたえがあります。

お気づきかもしれませんが
ここまでは先回に続きVC200Lはレデューサーを付けた画像だけです。
その理由は、そのままではf1800mmの長焦点でF9と暗くて、
明るい対象でないと長時間の露光が必要となるためです。
それでもVC200L本来の光学性能はレデューサーなしで得られるはずです。
以下、数は少ないのですがレデューサーを外して撮ったものです。

M1 かに星雲  (おうし座)
VC200Lの方が総露光時間が長いのですが、焦点距離が長い分暗めの画像になっています。

M13 球状星団  (ヘルクレス座)
なんといっても我が天の川銀河内の星の集団ですから、明るさは問題なし。問題なのは長焦点で星の流れ・ブレが目立つ事。

M27 あれい状星雲  (こぎつね座)
惑星状星雲の中ではダントツの大きさと明るさを持っているため、VC200Lでも比較的短時間で写ります。

レデューサーを外したことにより、VC200Lの画像に流れやブレが目立ってきますが、
それを承知で更に拡大撮影する小さな対象もあります。。

M57 リング星雲  (こと座)
VC200Lのレデューサーを外した上に2倍のエクステンダーで更に拡大しています。

実はこのあと、焦点距離18,000mm相当で撮影した木星や月の動画処理画像も準備したのですが、
ここまで来ると鏡筒の性能よりも、その夜の大気の揺れ具合で画像の良し悪しが決まるので止めました。
今回掲載した比較画像でも既に撮影時の大気の状態が影響していると思われます。

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VC200Lをポチってから、苦労の末 ガイドはかなり改善されましたが、
最終的に赤経(東西方向)のブレが未解決となっております。
これを解決しないとVC200Lの本来の性能が発揮できないのですが、
どうやらその原因が旧世代の赤道儀にありそうです。
断捨離しなきゃならない世代なのに、どう解決するか・・
梅雨入りの頃には結論を出す予定です。

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雲上くもがみ
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コメント (14)
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