雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ひぃらいた、ひぃらいた 土星の輪が・・

2015年06月06日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
この時期、日が替わる頃に南天の空に顔を見せるさそり座。
今年はさそりの頭の部分が少しにぎやかになっております。

土星のいるさそり座頭部
中央付近の赤い星は アンタレス
DATA: 2015/05/23am 1時20分ころ TAMRON Zoom(f50mmF4) ISO1600 4分×8 KissDX(SEO-SP2) TOAST Pro

先月26日に無謀にも上弦の月の全面動画モザイクを撮影したあと、
デジ一眼をビデオカメラに変えて南中してまもない土星の撮影を行いました。

2015年5月の 土星
( 上が北の方向 )
DATA: 2015/05/26 23時50分ころ VC200L+NLV20mm SONY HDR-CX170 
録画時間2分10秒(950/3,897フレーム)をRegiStack6で処理 タカハシEM-200

月の撮影ではシィーイングはまあまあだったので期待していたのですが・・
低空のためか、ちょっとがっかりな結果でした。
惑星撮影のスキルも録画時間も不足しているようです。

土星の輪がずいぶん開いていますが、2017年に開きは最大になるそうです。
ここ数年、土星は南天にいるため撮影機会は木星に比べて少ないのですが、
調べてみたら2012年からのビデオ画像が残っていました。
ここにきてRegiStack6の処理方法が少し見えてきましたので、処理し直してみました。

撮影年の新しいものから順に遡って掲載します。

2014年 5月
2014/05/10 R200SS+NLV 9mm 録画時間5分24秒(2,400/9,717フレーム) 他は2015と同じ

2013年 5月
2013/05/17 R200SS+NLV 9mm 録画時間1分47秒(1,000/3,222フレーム) 他は2015と同じ

2012年 6月
2012/06/14 R200SS+NLV 9mm 録画時間3分 8秒(1,400/5,637フレーム) 他は2015と同じ

4年間でずいぶん輪がひらいた事がわかります。
処理方法は同じなのに、録画時間の一番短い2013年の画像がもっとも鮮明に見えます。
惑星のような拡大撮影ではいかに空の状態(シィーイング)に左右されるかがわかります。

処理手順は まずVutialDubmodでサイズ変更とAVIファイルに変換します。
サイズ変更は「映像」メニューの「フィルター」で行います。 (HD表示に合わせ、縦・横比率を変えています)

そのあとのRegiStack6の処理画面です。
使用するフレーム数は録画フレームの中からBestな1/3~1/4を目安にしました。

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今回の土星の撮影では長焦点のVC200Lの優位性を
確認することはできませんでした。
むしろ短焦点のR200SSが惑星の拡大撮影でも
十分実用に耐える事がわかります。

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雲上くもがみ
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コメント (12)
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