現在では、日本では、「カウンセリング」という言葉を知らない人はいないでしょう。
この「カウンセリング」という言葉と思想を日本に導入したのは、友田不二男先生だと私は確信しています。
その「カウンセリング」そして「教育相談」の思想を日本国内に種まきをした第一世代の先生方が、ほとんどあの世に旅立ってしまいました。
只今、群馬の土田修緑先生のお通夜に前橋まで出かけて帰宅しました。
土田先生は、江戸川区の中学校の教諭の頃江戸川区教育研究所教育相談室の創立に私の師匠である五十嵐正美先生と取り組み、その後、群馬県の教育相談課長として群馬県に「教育相談」の種まきをされました。
教育相談課長の後、前橋の養護学校長・東村立中学校長を歴任され、上武大学の講師をされ、「カウンセリング」「教育相談」の後進の指導にお力をお貸しいただきました。
土田先生のお通夜に参加しながら、我が日本での「カウンセリング」「教育相談」の第一世代の先生方がいなくなったことを痛感しました。
「カウンセリング」が日本国内に広く伝播することは大歓迎ですが、この頃の「カウンセリング」は、随分と藪の中に迷い込んでいるように感じています。
唯円坊は、師匠である親鸞聖人の教えがきちっと伝わっていないことを嘆き悲しんで「歎異抄」を著しました。
先輩先生方のご逝去に接するたびに、「カウンセリング」の思想や手法が希薄になっていることを悲しく感じている今日この頃です。