カール・R・ロージャズ博士のカウンセリングには四つの基本的仮説があります。
その第4の仮説は、「個人の過去におけるよりも現在の場面を重視する」があります。
45年位前、伊豆から上京してカウンセリングに出会った時、この基本的仮説を知ってカルチャーショックを受けたものでした。
中でも、この第4の仮説にはびっくりとしました。
その頃の私は、「時間」について何の関心も疑問ももっていませんでした。
「時間」は、時計で表示されるものであり、過去→現在→未来と時系列としてのみ理解していました。
道元の著作に出会って、「而今(ニコン)」「有時(ウジ)」につて【くりのみ会】で勉強しているところです。
また、
『大無量寿経』に「去来現」という言葉があり、
親鸞は『教行信証・行巻』で『大無量寿経』から「去来現」の箇所を引文している。
先日の【くりのみ会】で、講師のtenjin先生から、
『正法眼蔵・大悟』には、「令我念過去未来現在」のあることを教えていただいた。
さらに、精神科医の木村敏の著作の中に、
「リアルな今」と「アクチュアルな今」があることを教えていただいた。
今年は、ロジャース博士のパーソナリティ理論と仏教の教えの重なるところを勉強していきたいと思う。