里村専精師は、新潟から上京して、上野と新小岩のお寺で毎月法話をしてくださっております。
上野のお寺では、『正信偈』
新小岩のお寺では、『大無量寿経』
5月16日の法話会の後に、【くりのみ会】のLINK集への登録をお願いしたところ快くご了解をいただきました。
ぜひ、皆さま、おずねください。
里村専精師:「今月の話題」
演歌に「人のやれないことをやれ」とあります。
が、これは考えものです。
人のやれることをきちんとやるのが正しいことです。
「人のやれないこと」をやるのは無理です。
嫌なヒロイズムがいつの間にか人々を支配しています。
人として人を深める、大切な事を忘れていないでしょうか。
ブッダは、人のやるべきことをやったのです。
それは本来的人間の極まりない学びです。
その第一は、人は歴史的存在(宿命智通)だということ。
そして第二に、人は全世界を反映している(天眼智通)ということ。
そしてその第三に、人は世を超えて学べ(漏尽智通)ということです。
これを三明と言いますが、人のやるべきことです。
世にあって、世に埋没するのではありません。
人の学びは、世にあって世を問い続けるのです。
そして、人として人を自ら深めて行くのです。