里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No86をお届けします。
安田先生の講義には、どでかいテーマが幾つも出てきます。
福井県で続けられていた「願生偈」の講義にも、勝れた指摘があります。
真宗が低迷しているのは、日本の狭い限定の中でだけ考えているからだとあります。
大乗菩薩道が、神道やら他宗派に応答しているだけでは駄目だと言われます。
もともとの大乗菩薩道は、世界人類に向けられているというのです。
そして、教学が教理に堕ちてしまって、行学がなくなっているとも。
親鸞の頂いた大行が、教理に堕ちて見えなくなっているというのです。
名号に本願の行が回向されている、そこに浄土の行の総てがあると言われます。
大切な眼力ではないですか。
教理学ではなくて、名号一つに行学することが忘れられている。
そこに念仏の行者が生まれてくるということが、永く忘れられているというのです。
七祖の学びは、一にかかって念仏の行者だったというのです。
そして言われます、「行学とは内に深く求めることだ」と。
教理学は、外に見せる虚飾なのかもしれません。
行学は、内なる本願荘厳の行だと言われます。
浄土は、如来にも凡夫にも、内なる果てしのない歩みなのだと。
如来の存在の物語を、私たちも内なる存在の物語として学ぶこと。
そこに外を飾る教理学ではなく、一人ひとりが確立される大道があるのだと。
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