新型コロナウイルスの感染拡大。
児童生徒の授業時間の確保等の対策として、突然に9月入学の話題がTV等で盛んであった。
結論的には、安倍晋三首相は、
自公の9月入学反対意見を受け容れて(制度改正の環境が整わず)との理由で先送りにするそうだ。
この状態での9月入学については、ボクも基本的には反対。
理由は簡単です。
教育OBとして想像できることですが、このコロナ禍の中で物理的にも無理な課題ですよ。
確かに、多くの国で9月入学とのこと。
ですから、日本も右にならえば留学や就職の面でスムーズとの意見は一理はある。
ただ、日本の教育については、もっと根源的な課題が横たわっていますね。
昨日、ボク主宰のzoom念仏道場に参加してくれた港区の小学校勤務のベテラン教諭の一言。
「9月入学云々よりも、一学級の児童数を少なくしてもらいたい。少人数学級の実現が最優先課題」と。
全くその通り。
コロナ禍でも、少人数学級が実現していれば、一人一人の児童理解・教科指導も行き届くというものだ。
話は飛びます。
本日の、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」。
大竹メインデッシュのゲストは、ヘルシンキ大学非常勤教授の岩竹美加子さん。
フィンランドの教育について報告してくれた。
フィンランドの教育は世界一と聞きます。
例えば、大学まで教育は無料。親の貧富の差や国籍等々に関係なく児童の教育機会は平等の由。
昨今の日本。親の格差・貧富の差の顕在化に伴い、児童生徒の教育を受ける機会も大きくなっています。
雲泥の差あり。
また、日本の教育への公的支出。
OECD(経済協力開発機構)加盟国の34ヵ国中、最下位の報告もあります。
本当に悲しい。
コロナ禍の中でも、児童生徒の教育の充実を大事にしてもらいたいものだ。