里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No112をお届けします。
三法印ということがあります。
「諸行無常」・「諸法無我」・「涅槃寂静」の三つです。
これに「一切皆空(小乗では苦dukkha)」が入れば四法印です。
法とは、ゆるがせにできない絶対事実を言います。
それ自体で存在が決定されて在る、
そういう真実在を法=dharmaというのです。
現代の存在論にも、実はこういうきちんとした視覚がないようです。
ですから、仏教は実に的確に存在を語り続けて来たものだったのです。
その存在の法の目印に、三ないし四つあるというのです。
「諸行無常」ということは、
存在が法としては常に流動的だということです。
これからが、実に受け止めることが面倒だったのです。
仏教の始めにこういう理解を設定しないなら、
もう仏教を学ぶ姿勢がないのです。
外道として、仏教を研究することはできます。
仏教学という名で、それは継続しています。
しかし一人ひとりの存在を問わずに、仏教は学べないのです。
つまり仏道とは、
一人ひとりが存在の法に照らして自己を確認することでなければなりません。
◇法音カウンセラー真聴は、
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◇コロナ禍でお休みしていました
カウンセリング研究会【くりのみ会】は、
6月から学習会を再開しています。
今日、目にとまったニュース。
東京新聞朝刊からです。
日本医師会の会長選挙。
親安倍政権と言われてきた現職の横倉義武氏と副会長の中川俊男氏のガチンコ投票。
横倉氏174票 中川氏191票。
僅差で中川氏の勝利。8年ふりの会長交代が実現しました。
中川氏の言葉。
「政府に対していろいろなことを強く求めていく。言いづらいこともはっきりと申し上げていく」。
安倍長期政権下。各界で忖度雰囲気が漂っているやに感じています。
世界的な新型コロナの大流行のいま。
日本医師会の責任は大きいと思います。
市民目線の医療。国際協力の医療。
新体制の日本医師会に期待したいと思います。