法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
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主宰者の《日乗》

『顕浄土真実教行証文類』学習会

2021年12月04日 21時45分22秒 | 日乗

半世紀前になります。
昭和40年代のはじめの頃、
目白にあった財団法人日本カウンセリングセンターで、
ロジャーズの『来談者中心のカウンセリング』の学びをスタートしました。
当時は、入門コース、初級コース、中級コース、上級コースといったクラス分け。
各コースは、10数名の生徒さんと世話人2名のクラス編成だったと記憶しています。

世話人のお一人が、先師・関口和夫先生。
当時、財団法人日本カウンセリングセンターの評議員でした。
先生にお世話になったのは数年でしたが、
伊豆稲取から上京してばかりで世間知らず若者に、
昭和42年12月9日。
クリスマスプレゼントとして、
亀井勝一郎の『私の宗教観』講談社版と、
歎異抄研究会編『歎異抄入門 親鸞と現代』社会思想社
をいただきました。

親鸞さまとのご縁の始まりです。

直ぐに、『教行信証』を購入しましたが、
ずっと、書棚でホコリをかぶったいました。
実力も無く、学び方も分からず、全く素人の若造。
なにせ、怠けモノですから、読み始めても直ぐに頓挫の繰り返し。

1993(平成5)年にカウンセリング研究会【くりのみ】を発会。
学びのお仲間にも恵まれて、テキストの『教行信証』の音読が継続できるようになりました。
これまで、【くりのみ会】で、三回ほど音読しました。

また、昨年からzoomでも『教行信証』の学びがはじまりましたし、
河村一広師の『顕浄土真実教行証文類』全文拝読のCDも手に入りました。

来年からは、zoomの御同行の皆さんと、
原文(漢文)をテキストにしてヨチヨチ歩きで読み進める予定です。
もちろん、読み下し、現代語訳等々も参考にしてではありますが・・・

宜しかったら、皆さんのご参加・応援をお願いします。


総序(原文・漢文)
噫弘誓強縁、多生叵値 真実浄信、億劫叵獲。
遇獲行信、遠慶宿縁。
若也此廻覆蔽疑網、更復逕歴曠劫。
誠哉、摂取不捨真言、超世希有正法、聞思莫遅慮。

総序(読み下し)
ああ、弘誓の強縁、多生にも値いがたく、真実の浄信、億劫にも獲がたし。
たまたま行信を獲ば、遠く宿縁を慶べ。
もしまたこのたび疑網に覆蔽せられば、かえってまた曠劫を径歴せん。
誠なるかなや、摂取不捨の真言、超世希有の正法、聞思して遅慮することなかれ。

総序(現代語訳)
ああ、このような力強い本願力には、いくたび生を重ねても値(あ)いたてまつることは難く、
清らかな真実の信心は、無量劫を経ても、獲る機会はなかった。

思いがけなくも、いま行信を獲、本願を信じ、念仏をもうす身になったものは、
遠い過去世からの阿弥陀仏のお育てのご縁に思いを致して慶べ。

もしまた、このたびも疑いの綱に覆い隠されて本願の法をいただかないようなことがあれば、
ふたたびまた永劫の迷いを続けねばなりません。

南无阿彌陀佛

★写真は、国宝の『坂東本』です。親鸞さまの真跡本。
 関東大震災の時に、浅草別院の金庫にあったのですが、
 一部が焼け焦げましたが、当時の別院の僧侶の方の叡智で焼失を免れました。
 専門家や僧侶の皆さまはよくご理解されていることと思いますが、
 後日、【落穂拾い】でその時の事情を書くことにします。

コメント
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