今晩8時30分から9時、
ZOOM法音道場『教行信証』コースで、天親章を(ならいあい)でした。
ご存知のように、
天親章には「大會衆数」の語句があります。
ボクは、いつもこの語句に出会いますと、
若い頃に経験した、
カウンセリングワークショップのことやエンカウンターグループが思い出されます。
マア、説明的になりますが、
真実の出遭いの場でありました。
大勢の参加者との賑やかな真実の交流もありましたし、
大勢の中でも独りを楽しむことができました。
さて、復習で
安田理深著
『正信偈講義』第二巻
法蔵館
を読み返し。
「ロンリネスとソリチュード」
本書269頁に面白い箇所を見つけましたので少し紹介。
「大會衆」・・・単独でないということ。
『浄土論』の「世尊我一心」・・・信仰には独りという一面がある。
一人が大会衆をもった一人であることをあらわすのが、浄土の意味である。
安田師は続けて、
ドイツの神学者パウル・ティリッヒの「単独」ということを下敷きにして、
二つ概念を示されます。
「単独」の二義
*ロンリネス(lonelinesus)・・・ロンリネスという意味での独りは、
他と交わると他に一人が消えてしまう。
個人と社会とある場合、社会があると個は消える。
だから、個を守るために社会から遊離する。
例えば、変わった格好をするのはそれである。
*ソリチュード(solitude)・・・本当の独りは、ソリチュード。
ソリチュードは、交わっていても消えない個である。
ロンリネスは矛盾している。独りでいると淋しい。
だから独りでいることができず、人の集まるところに出かける。
しかし、人が集まるところでは騒がしくてうるさい。
だから、両極の間を絶えずウロウロしている。
本当の個は、独りでも賑やかであり、
しかも他と交わっても、各各安立している。
写真は、
6月11日 毎日新聞
高橋源一郎さんの「人生相談」
相談者は、18歳のの男性。
「・・・どうすれば友達を作れるでしょうか?」
「各各安立」を体験できる
カウンセリング研究会【くりのみ】
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