学校で、道徳の授業の充実が言われ、数年前から各校で道徳授業の地域公開等も行われるようになった。
昭和39年7月に書かれた毎田周一の言葉を引文。
今、我国の学校教育、殊に小・中・高等学校で、道徳教育といふことが、日程に上がって来たといふことは、面白いことだ。といふよりも有難いことだ。何故ならその教師が、自分は道徳教育をやる資格があるか、その能力があるか、自分に問わなければならぬからである。
浅い自己意識しか持たない者は、当然出来ると自分は考へる。その次の人は、自分には出来ないが、食わんがためには嘘もつかなければならぬと考える。そして第三の部類の人が、到底出来ない自分に直面して、自らも苦しむ。真の生命に出会うのは第三の人。
40数年前の文章であるが、現在の学校現場・先生方に味わってもらいたい内容である。
言うまでもないことだが、第三の部類の先生方が一人で多くなるのが一番大事なことだと私も考える。
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