法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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里村専精師 「浄土真宗にようこそ」No108

2020年05月12日 21時29分00秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師「浄土真宗にようこそ」No108をお届けします。

歴史ということがあります。
文化史というものが殆ど語られますが…。
親鸞が流罪に遇ったということは、
濁世と言われる世を超えた歴史事件でした。

新潟県上越市は、親鸞の流罪の地です。
ここで親鸞は、本願の歴史を確認してゆくのです。
800年経過したというのは、文化史であり世間の知識的事件です。
が、親鸞は辺地に本願の歴史の事実をその信として深めてゆきます。
やがてそれは「顕浄土真実教行証文類」六巻として書きだされてゆきます。
「真実の教」は、大無量寿経です。
そこにはアーナンダが感動した念仏があります。
アーナンダは浄鏡として、ブッダの仏々想念を讃嘆します。
それはアーナンダを超えて一つの本願の歴史が、
彼に実現している事を物語っています。

親鸞は、仏々想念の歴史を確認します。
「たすけんとおぼしめきたちける」本願の教に立ちます。
「念仏申さんとおもいたちける」親鸞には、超世の歴史感動がありました。
世間を越えて応えられている仏道の歴史を、親鸞は生きていました。


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