元同僚の◇◇先生からメールが届きました。
◇◇先生は、臨海部の小学校に勤務しています。
TVでは、震源地の近くの被害報道がほとんどですが、身近なところでも震災対応に取り組まれている方々が大勢いるんですね。
最澄に「一隅を照らす 此れ則ち国の宝なり」の言葉があります。
皆さま、ご苦労様です。
ご心配をありがとうございます。
◇◇地区でも本校学区域が一番ひどい状態でした。液状化に加え、水道、下水道、テレビ、光回線などがダウンしました。
あるマンションでは地面が50cm落ち込み配管むき出しになりました。
ちなみに本校は40cmです。
そのようなところだったので、当日は100名ほどが一晩過ごしいただきました。
ちなみに子どもの最終引き渡しは23時過ぎでした。
という訳で子どもと平行して、緊急電話の設置やマット敷きや毛布配布、クラッカー配布などをしました。
次の日まで全教職員で行うのが本校の良さです。
このメンバーならどんな困難でも乗り越えられます。私の一番の自慢です。
次の問題は自宅で生活できなくなった家庭の対応。
◇◇◇区で唯一の生活困難者です。
この後はメールでは語れないほどのことがあります。
間違いないのは行政は遅すぎ。
本校校長が震災対応を経験・避難を指示してきている人で良かった。
区役所の周りに見た目の被害がないから、液状化ですごい状態になっていることも信じてくれなかったのです。
災害対策が来たのは午前0時半でしたから。
住民の皆さんも立腹されていました。
しかし、近くで仕事をされていた建設会社はすぐに液状化の片付けはじめ当日は23時まで。
翌朝6時から作業が始まりました。
区役所が再度来たのは9:30。
ボランティアの建設会社で片付けが終わるほどでした。
日本人も捨てたもんではありません。
そして今日も自分の家で生活できない人がいます。長々と失礼しました。
金曜日の本校玄関前の写真を送ります。
道路の奥に止まっている自動車は埋まって動けない様子です。
教育行政と教育現場との温度差。
何度か、◇◇先生の勤務する学校に出かけたことがあります。
校長先生をはじめ副校長先生、そして主幹の◇◇先生を中心に教職員のチームワークが本当に良い学校でした。
これまで私も感じたことですが、教育現場が生き生きとする教育行政の在り方が求められるところです。
力強い言葉です。
このような学校があることを嬉しく思います。
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