16時20分~17時50分。
東洋大学に出かけました。
井上円了哲学塾 公開講座
演 題 「人間が生き物であることを自覚した科学者が組み立てる知」
講 師 中村 桂子(JT生命誌研究館館長)
東日本大震災の後、
「自分は、こんなことをやっていて良いのだろうか?」と悩んだそうです。
そして、
「私のできることは、これまでやってきたこと。これだと思いました。
その思いを一冊にまとめました」
中村桂子著『科学者が人間であること』岩波新書
そして、震災後に観じたことは、
①地震・津波…自然との向き合い方。
「私たちは本当に自然と向き合ってきただろうか?」
②原子力発電事故…科学技術のありよう。
「原子力発電所は崖を削って造ったのですが、
本当の科学技術はこんなことで良いだろうか?」
③東北という地域…近代文明
「東北をマイナスのイメージでいうのではありませんが、
東京の住民の方が近代的だと思っているのでないか。
しかし、震災後、東京からの政治家・科学者・マスコミetcの発言の薄っぺらさ。
それより、家も船も無くした東北の漁師さんの発言の凄さ」
とのはじめの言葉の後、転換期の在り方について1時間話されました。
宿題をたくさんもらった講演でした。
明日から図書館で調べます。
宿題の、いくつか紹介しますと…
①大森荘蔵著 『知の構築とその呪縛』ちくま学芸文庫
②南方熊楠 宮沢賢治の「知」…宮沢賢治の「知」は科学的(井上ひさしは、そのことを指摘している)
③南方熊楠のことば…“生きている”を見つめる “生きる”を考える
④“モノ”と“コト” その重なりに生じる“モノゴト”の重要性
⑤喜多方小学校農業科
⑥“生きる力”の証(アカシ) すてきな笑顔と自ら行動すること(交渉能力 表現能力 コミュニケーション能力)
⑦“哲学”とは“愛(メ)づる”こと
先ずは、『科学者が人間であること』から読みはじめようと思います。
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