webで偶然、全日本カウンセリング協議会理事長の岩下榮次先生の言葉を見つけた。
先生は、我が国のカウンセリングの土台を作られたカウンセリング第一世代のお一人。
私が大学生であった頃、財団法人日本カウンセリングセンターの世話人をされていたと記憶しています。
わが国のカウンセリングのスタートは、戦後すぐに、友田不二男先生がロジャーズの著作を紹介したことに始まる。
友田不二男先生、伊東博先生、佐治守夫先生、前沢雅男先生、関口和夫先生…そして、先師五十嵐正美先生。
カウンセリングの第一世代の先生方の多くが旅立たれてしまった。
岩下榮次先生は、少なくなったカウンセリングの第一世代の先生です。
先生は、私の記憶によると、カウンセリングと親鸞とを重ねられて追求されていたと思います。
今年のお正月のメッセージを拾わせていただきました。
http://www016.upp.so-net.ne.jp/qj8/index.html
寿(イノチ) 煩悩はことばです。 2011年 元旦
その人間(ヒト)の煩悩は、その人間に届けられるその人間のことばでありましょう。煩悩具足はいまここの過不足のないその人間のことばの当来ででありましょうか。
この世の喜怒哀楽は、その人間にとどけられるかけがえのないことばの相、彩りであり、これらの彩りこそが、かけがえのないその人間の独りの道程(ミチノリ)でありましょう。
とどけられることばの相に、いかような彩りが摂められているのか、まさにその人間の「生き、生かされ。生かされあって」(往生)のいとなみといただきたい。これらの往生の相を語らせていただけて、聞かせていただけてのともどもの分かちあいのいとなみ、これらのいとなみに託されるただ一筋の念(ネガ)いーまさに、「カウンセリング」といただきたい。
全日本カウンセリング協議会 理事長 岩下榮次