唯川恵の「途方もなく霧は流れる」読んだ。唯川作品はよく読んでいるが久しぶりだった。
この人の作品は20代後半から40代の女性が主人公の作品が多いが、この作品の主人公は、航空会社をリストラになった梶木岳夫、49歳。世間でいうオジサンが主人公。
岳夫は一人娘をもうけたが作家になった妻とは離婚、5年間付き合った恋人とも別れ、トホホな生活に。仕方なく、子供の頃に失踪した父親が残してくれた軽井沢の別荘に移住。
男一人、50歳を前にゼロからの再出発だったが、別荘に迷い込んだ犬を飼い始めると人脈が広がり、運気が徐々に好転。最初は止むをえずに始めた田舎(軽井沢)での暮らしも地元の人達に支えられ、すっかり馴染む。
別荘族の人妻との情事、失踪した父親の秘密、離れて暮らす娘への思いetc、人生の甘辛喜悲が交錯して引き込まれるほどテンポがよく、3日ほどで読んでしまった。軽井沢には1回しか行ったことない。それも夏。冬の軽井沢の暮らし、興味深いね。
今年読んだ本の投稿はこれで19本目となるが、この作品はお薦め度上位。同世代の男性のみならず、女性も共感できる作品と思う。
週刊新潮に連載された小説を単行本化
昨日は朝5時半から夕方6時まで仕事。終わった時はさすがに疲れてた。晴れていても、あの状態では通勤ランはやろうとは思わなかっただろうな。それぐらい疲れてた。