平安寿子の「あなたがパラダイス」読んだ。唯川恵に続く女流作家の作品の読破となったが、この人の作品も数冊読んだことがある。去年11月に読んだ「コーヒーもう一杯」以来かな。
独身で更年期を迎えた図書館勤務の敦子、専業主婦のまどか、バツイチ・フリーライターの千里の3人が主人公。3人のストーリーが別々に進むが、多少の温度差はあるものの3人ともジュリーこと沢田研二のファン。ファン心理と、更年期を迎える女性の不安心理とそれぞれの生活に対する不満が軽妙に時には皮肉っぽく表現されている。
敦子が主人公のストーリー「おっとどっこい」がいい。サザンオールスターズの歌じゃないけど思い過ごしも恋のうち。
二つ目のまどかが主人公のストーリーは親の介護がテーマ。読んでる方も身につまされる。
男でも更年期ってあるらしいけど、ピンとこないなあ。未だメガネはかけたことないし、髪の毛は多過ぎて毎朝、寝癖を直すのに四苦八苦。先月、72キロマラソン完走したしね。
男は定年で仕事を辞めるとすることがなく、時間を持て余す人が多いらしい。これも無縁のような気がする。
70年代から80年代ヒットを連発している頃のジュリーは、麗人という雰囲気だったけど、最近はすっかり太って、オジサンになってしまった。数カ月前にNHKの音楽番組SONGSにザ・タイガースのメンバー達と出演していたが、ちょっと・・・な感じだった。解散後、高校教師に転進し、数十年ぶりに活動に加わったドラマーのピーの方がよほど芸能人ぽかったなあ。
この小説が書かれたのは06年だが、ジュリーのコンサートは盛況で昔からのジュリーのファンにとっては歳を取ろうが太ろうが、やっぱりジュリーはジュリーらしい。
中篇小説三部作。この人の作品は外れがない。
昨日は仕事後に門仲のジムに寄った。ジムラン30分と筋トレ30分。これで今年の走行距離は801キロ。