五十嵐貴久の「気仙沼ミラクルガール」読んだ。東北ツアーに行く前に東北にちなんだ本を何か読みたかったので選んだ一冊。
主人公は広瀬詩織。東日本大震災のショックで高校に行かなくなり、引きこもりになったティーンネージャ―。
震災で落ち込んで気仙沼を盛り上げようと保健会社に勤めるサトケンさんと、東京で売れないバンド活動やってていたリューさんが立ち上げた気仙沼のアイドルグループに応募。紆余曲折を経てさてどうなるか?というストーリー。詩織を見守る家族、グループのメンバー、サトケンさんの奥さん、リューさんの彼女の由花さんと登場人物のキャラクターが豊富。サトケンさんのモデルとなった人物は作品の文末の「あとがき」で実名公表されている。
事実に基づいた小説。中学生や高校生にも無理なく読めるように文字が少し大きめだ。テンポ良く読みやすい作品。五十嵐ワールド全開でお薦め作品。
この作家の作品は何冊も読んでいて、好きな作家だ。シリアスな作品から大衆受けする作品まで書ける野球で言えば遊撃手のような器用さを持つ作家。
表紙がポップな感じでアニメ風だ。