浅沢英の「浪速のロッキーを捨てた男」を読んだ。サブタイトルが「稀代のプロモーター・津田博明の人生」
昭和40年代から50年代にかけての関西のボクシング界を舞台にしたノンフィクション。浪速のロッキーとは、今はタレント、俳優として活躍する元プロボクサーの赤井英和のこと。赤井秀和が最盛期だった頃、京都で大学生活を送っていたこともあり、当時の人気をよく覚えている。
津田博明は赤井秀和を世界チャンピオンに育てようとするプロモーター。選手経験はなく、タクシー運転手からトレーナーに転身し、ボクシングジムを設立した異色のプロモーター。津田と同じくプロモーターで元ボクサーの森岡栄治のことは、武田真治の主演映画「子猫の涙」(アメリカ旅行の際、機内で観た!)を観たことがあるので知っていたが、津田博明のことは知らなかった。
世界チャンピョンまで昇らせるには、カネがいる。世界チャンピョンのイメージを作るために弱い相手と戦わせ、KO勝ち連続記録を演出する。相手はフィリピンなどから呼んでくる。これだけでも結構な資金が必要だったようだ。ジムを運営するためのスポンサーの支援など舞台裏も赤裸々に描かれている。世界チャンピョンを生み出せないと、プロモーター稼業で儲けるのは難しい商売だが、ボクシングはロマンだ。
323ページの長編作だが、すんなりと読めた。
昨日は10日ぶりに出社した。駅の階段の上り下りも、おそらく10日ぶり。帰宅してから20分ほどウォーキング。足をよくみると少し腫れている感じ。特に痛みがある左足は明らかに太い。体重、65.8キロ。今週に入り2キロも太ってしまった。運動量が減って、これまでと同じ量のカロリー摂取しているから当たり前のことだけど。ボクサーの減量の辛さに比べればダイエットは楽なはずだが、これが中々、できない・・・。