ビジネスデンスケと銘打ってかなりの長期間販売されていた「TC-5000」だが、正確にはビジネス用と
言うよりも、取材用デンスケと言ったほうが良いのではないだろうか?
当時のポータブルカセットデッキでは貴重な3ヘッド構成をもったモノラルデッキ。
一般的な2ヘッド構成に加え、再生専用ヘッドを追加することで、記録してすぐに再生して確認すること
が出来るので、重要な取材での失敗が減る?
2ヘッド構成の場合、記録中はテープに記録された信号をモニターできず、単純に入力されている信号
をモニターアンプで確認しながらの録音になる。
つまり、RECボタンのみを押していても、ポーズ状態であっても信号をモニター出来るので、記録できて
いなかったと言うトラブルもあったのだろう。(経験あり・・・)
キャプスタンの右側にある、小さなヘッドが再生専用ヘッド。
モニター切替スイッチは、3ヘッドデッキだからこそ装備されているスイッチで、TAPE側にすることで、
記録直後に再生ヘッドで再生を行いモニターすることが出来る。
この眼鏡屋さんみたいなマークは、外的衝撃があってもテープ走行を安定させるアンチローリング
システムを採用している証!
テープ終了を事前に知らせてくれるエンドアラームも、なんだか魔法のように思えたっけ。
確かテープ終了の1分前くらいで、ランプが点滅(点灯)して、モニターしているヘッドフォンだけに
アラーム音が聞こえたはず。
フェライト&フェライトヘッドのエンブレムも誇らしげだねぇ
TC-3000等のデンスケシリーズが、TC-D5にモデルチェンジされた頃、TC-5000もTCM-5000へ
モデルチェンジされたと記憶している。
当時の販売価格は39,800円だったと記憶しているが、もちろん買えるわけでもなく・・・
買うならステレオモデルだったしね!
この機体は、どこかのリサイクルショップで買ったと思うけど、どこだったかなぁ
購入価格は500円くらいだったと思うけど、はっきりとは憶えてない。
こんなシールも今でこそ貴重だと思うけど、当時は買ったその日に剥がしたろうなぁ