たしかこの本は、美容院でみていた雑誌の、うしろの方の
本や映画を紹介するページに載っていたんだと思います。
男尊女卑 ではなくて、男尊女子
この一文字の言い換えがとてもうまく、「男尊女子」という
新しい言葉となって定着するのでは?と思ってしまいました。
作者の酒井順子氏。私は初めて知った方でしたが、著作の数々は
聞いたことがあるタイトルがいくつもあり‥有名な方だったのですね~。
1966年生まれと書いてあったので、そうか私とほぼ同じで、
男女雇用機会均等法第一世代にあたるんだーと気が付き、だから時代の
空気感とか、社会現象とか、(なんか懐かしくて)どんどん読み進めて
いきました。
作者は女子高出身で大学からは共学だけど、私はずっと共学っ子。
‥から始まって、違いをあげていけば色々出てくるし、もちろん共感できる
ところも、そうかな?と首をかしげるところもありましたが、言いたいことは
伝わってくる内容でした。
男尊女卑 の思考には、真向から反対していくけど、男尊女子部分は、
自分の中にも確かに存在すると作者自身も認めていて‥それは私もまったく
同じだなと思いました。
男性をちょっと立てる、男性がちょっとうまく立ち回れるように段取る。
わかっているけど、ちょっと気が付かなかったふりをする‥などなど。
大学でジェンダーについての講義とかとってる娘には「なにそれ~」と
言われそうですが、私もシゴトの場においては、少なからずの「男尊女子」です。
それでシゴトが円滑に進むのなら、その方が楽だし、とつい思ってしまいます。