昨日はバースデーWEEKの最終日、私の誕生日でした。回数を重ねるごとに、その日を「特別な日」とは思わなくなってきた傾向にありますが、でも、昨日はなかなか「よい1日」でした。
まず、美容院にカットの予約を入れていたので、午前中わりと早い時間に、夫に車で送ってもらいました。美容院は星の数ほどあるのに、わざわざ車で30分くらいかかるそこの店へ、もう何年通っているでしょう。「わざわざ」行きたくなるくらい、その店の店長さんのカットは上手なんです。今は、娘もその店で髪を切ってもらっています。娘の成人式には、ぜひ店長さんに髪を仕上げてもらいたいなあと思い、そうお願いしたところ、「おれ、そこまで店やってるかなあ」とおっしゃっていましたが‥。
車中、ラジオから流れてきた歌の中に、結構好きだった懐かしい歌があって。なんかそれだけで、【まず】嬉しくなりました。
髪を切って、気分も軽くなったところへ、近所の図書館から電話。予約してあった本が届きました、とのこと。昼ごはんもそこそこに、出かけていきました。だってその本は、おおきなポケットの2000年4月号なんですよ、このはなさん! いつか「わたし」の続きの「あなた」があると教えてもらってから、やっと実物を手にすることができました。その日が8月28日だなんて、偶然とはわかってもいても私は【さらに】嬉しくなってしまいました。
‥‥「あなた」を読んだ感想は、また後日ゆっくり書きたいと思います。‥‥ 偶然とはわかっていても、嬉しいことと言えば、まさに8月28日そのものが、私の中では、2重の意味をもつ日になっています、9年前から。
8月22日に娘が生まれて、病院から退院してきた日が、ちょうど1週間後の28日だったのです。娘が初めて、私たちの家に来たというか、帰ってきたというか。この家で、3人で暮らしていくんだという日が、自分の誕生日にあたったということで、それだけで、祝福されている気持ちに包まれました。単なる偶然なんだけど、でも心のどこかでは必然と思いたいような‥。自分の誕生日に、今度は母親として、もう一度生まれてきたようなそんな気持ちをもっています。
夕方はスポーツクラブへ行き、エアロビクスのクラスに参加してきました。チェックインした時に、「おめでとうございます、スタッフを呼んでください」と画面に出たので、もしやプレゼント? なんて期待して待っていましたが、ただメッセージが出ただけとのことでした。でも、エアロビのクラスが楽しかったのでOKです。夕ご飯は、夫が用意してくれた「手巻き寿司&はっぱ巻ごはん」デザートは娘が選んだFLOのキャラメルプリンのタルトでした。
夏休みも終わりに近づき、そろそろ疲れが出てきた頃なんでしょうか‥。
昨日の朝起きたら、娘の左目が目やにと充血で、見るからに「病気の気配」。以前に何度かお世話になった眼科医のところへ行きました。そこの先生は50代くらいかな?の女の先生で、とてもはきはきと、ひたすらぱきぱきとおっしゃる方で。保育園時代に娘が診察台(あごをを乗せて、おでこをつける)にうまく乗れないようなので、手を貸そうとしたところ、「お母さん、この子何歳? そう5歳なの。だったら一人で座れるはずだから」とぱきっと、叱られました‥。
今回は、目を見た直後に、娘の右ひじ内側の「掻き壊し」部分を見つけて、「お母さん、それいつからなの? 見せたの。皮膚科には?」と問われました。それは、とびひに違いない、だから、目にも「飛び火」してしまったのよ。と言われ、すぐに紹介された皮膚科へと向いました。
ああ、やっぱり「とびひ」だったんだ。
もしや、と思いながらも、市販の薬で徐々に回復していたので、受診はいいかなあ‥、と思っていたのです。これは、自分ではよーくわかっている、私の「いけないパターン」。お医者さんに行ったほうがいいのでは、と分かっていながら、つい、ドラッグストアで薬を買ってしまい、これで治るのだったらそれでいいんじゃない、と思ってしまうのです。それで治ればほんとにいいのですが(たまにそういうこともありましたが)結局最後には、受診することになる方が、明らかに多いのです。今回のように‥。
また、やってしまったなあ、と皮膚科の混雑している待合室で反省していたところ、でも、こんないいこともありました。
娘が本棚から選んできた本が、なんととても懐かしい
いまどきのこども 玖保キリコ だったのです。
たしか、3巻まではうちにもあるよ、と言うと娘は驚いてました。今回調べたら、今は小学館文庫で出てるんですね。うちにあるのはビッグコミックスピリッツから出ているものだと、思います。
つぐむくん、タクミくん、竹蔵にくりこちゃん。どの子もみんな懐かしいです。
平成に変わった頃の出版なので、この頃「子供」だった子たちは、もう立派な若者ですね。
懐かしく読みふけっているうちに、落ち込んでいた気分もどこへやら‥。けれど、今度皮膚に「もしや」と思われるものができたら、どこへも寄らす、すぐにこちらの皮膚科へとんでこようと、それだけは、しっかり思いました。
この夏は、ずっと新大草原の小さな家シリーズを読んでいます。今は、最終巻の6、『ロッキーリッジの新しい夜明け』です。新大草原の小さな家は、テレビドラマにもなっていた、大草原の小さな家シリーズを書いた、ローラの娘、ローズが主役の物語です。
お母さんになったローラをはじめ、懐かしい面々が登場しますが、ローラのシリーズとの大きなちがいは、主役となっている娘ローズが、自ら綴った文章ではないということです。
第6巻では、時代は20世紀に入り、ローズも15歳になりました。あるとき、教会で牧師が読んでくれた1篇の詩に感動し、ローズがこう思うところがあります。
その詩は、矢のようにローズの胸に飛んできて、
突きささり、どんなことばよりも美しく
鳴りひびいた。(中略)
ローズはほんのすこしのことばが生み出す力に
感動した。お話を語ったり、楽しんだり、
役にたつことを学んだりすることだけでなくて、
ことばは人を変えることができるのだ。
忘れたことを思いださせたり、それまで感じた
ことがないことを感じさせてくれるのだ。
ほんとにそうだよね、そうなんだよ、ローズ。と読みながらひとりで頷きました。私が新大草原のローズに会えたのも、元はと言えば、本棚の魔女の、魔法の本棚の、魔女さんの文章(言葉)のおかげなんです。
話は大草原から離れますが‥。
中学時代より、ずっと懇意にしてくれている友だちがいます。(仮にM子とします)M子には、小学5年生の女の子と、2年生の男の子の二人の子供がいて‥。その女の子(仮にミータン)が、M子と一緒に私のブログを読んでくれているとのこと。それだけでも、嬉しくて緊張することなんですが、今年の6月にM子は家族旅行でバリ島へ行き、日本とはかなり違う生活、文化、匂い、その他もろもろがとても気に入って帰ってきました。そして、M子以上にバリ島に魅せられたのがミータン。1冊のノートにバリ島の思い出を綴っていると、昨日M子が教えてくれました。
「それはね、rucaのブログを読んだことが、かなり影響してるみたいよ」と言って。
私の書いたことが、純真な11歳の少女にどんな影響を?と考えるとさらに緊張しますが、自分の思ったことを、ことばにして表わすということの楽しさが、少しでも伝わってくれればいいなあ、と思います。
また、コメントを寄せてくださる方々の、優しい気持ちも一緒に伝わってくれれば、さらに嬉しいです。
「ミータン、バリ島のノート、できあがったらぜひ読ませて下さいね。楽しみに待っています」
★掲載の写真は、M子さんから頂いたおみやげ「バリ島の粗塩」です。(びんはマスタードが入っていたものだけど)普通の野菜炒めも、この塩を使うと、なんだか野菜のおいしさが引き立つようです。どうもありがとう。
宇野亜喜良さんの絵のイメージといえば、お城に住むお姫さまや、ネコ、ピエロなんかの、
ちょっと妖艶な美が漂うものだったのですが、福音館書店 幼児絵本シリーズから出ている
おめでとう 舟崎克彦作 宇野亜喜良絵 は、いい意味で宇野さんらしくない作品だと思います。
ぜんまい仕掛けのくまと遊んでいた、クマのポトフくんの家のチャイムが鳴り、
ポトフくんがドアを開けると、そこには、バースデーケーキを頭の上にささげ持っているウサギくんがいました。
「きょうは ぼくの たんじょうびだったっけ‥‥」とクマくんが、目を白黒させていると、
またしても、チャイムが鳴り、今度はこんがりやけた、ローストチキンを胸をそらせ、
誇らしげに持っているキツネくんがいました。
この後にも、続々とお友達はやってきて、クマくんはわけがわからないまま呆然とするばかり。
いったい、クマくんのおうちでは、何があったというのでしょう???
この本は、こどものとも年少版として、1997年の1月に発行されています。お話の舞台も冬です。
では、なんでこんな季節に冬の話を持ち出したのかというと‥?
実は今日、8月22日は娘の誕生日なんです。
それでタイトル的にふさわしい、という理由がひとつ。最後まで読んでいただければわかるとおり、
お話も、とてもやさしい気持ちに満ちていて、読後は幸せな気持ちに包まれます。
(クマくんと一緒に、クマくんの隣で寝ちゃいたくなるくらい)
そして、もうひとつは、次々にクマくんの家にお客様が現われ、「楽しいんだけど、もう大忙し」的なものが、
今週のうちの雰囲気にぴったりだから。
といのも、娘が生まれたちょうど1週間あとが、私の誕生日なんです。偶然とはいえ、この週は、
「バースデーWEEK」。9年前より、誕生日おめでとうが2倍になって、とても慌しく、うれしい週です。
久しぶりのエアロビクスは、応えたの応えないのって‥。朝、階段が降りられないのでは? とその1歩を踏み出すのがこわかった…。
でも、からだを動かすのって、ほんとに楽しい!!
エアロビクスは、音楽があるから、とっても好きです。(マシントレーニングも嫌いじゃないけど、やっぱエアロビかな)ラテン系の音楽とか、レゲエ調の曲とか、そんなの使ってくれたら、もうにこにこです。
そして、今日は、30分の「踏み台初級」クラスの後、初めて「ボディパンプ初級」の30分クラスにも参加してみました。ボディパンプとは、『専用のプラスチックバーベルを使い、音楽に合わせてエクササイズを行うスタジオワークアウト。』のことだそうです。(詳しくはこちら はてなダイアリー)
明日のからだの痛みが、どこらへんに筋肉がついていたのかを、教えてくれますよね。
ジェームズ・サーバー作 上條由美子訳 飯野和好絵 福音館書店
なぜ、この本なのかというと‥。
少し前に、海 五郎さんの「わくわく本」で、同じ作者のたくさんのお月さま 徳間書店
が紹介されていたので、それを近所の図書館に探しに行ったところ、「たくさんのお月さま」は
なかなか見つからず、かわりに、クィローが先に見つかったのです。
そのあと、お月さまも無事に見つかり(別ヴァージョンの方も)3冊借りて帰ってきました。
「たくさんのお月さま」。
さて、中身のほうはというと、まずタイトルがすごくいいと思うのです。
英語では、MANY MOONS お姫さまのわがままを、かなえてあげる話なのですが、
読む前に思っていたほど、レノア姫はわるくないんです。王様が甘やかし過ぎかなあとは
思うけど。
大臣、魔法使い、数学の大先生。月をとってきてくれ、という超難問をクリアすることができません。
そして、登場するのが若く聡明そうな道化師。物腰がやわらかく、ものすごく謙虚なんです。
その謙虚で控えめなもの言いに、はっきり言って私惚れました(笑)。
お姫さまとのやり取りの場面、とてもいいです。(どうなふうにいいかは、本を読んで下さいね)
どんなふうに、お姫さまが月を手に入れるのか。それともやはり月は届かぬ存在なのか。
タイトルの「たくさんのお月さま」とは、何を意味しているのか…。
あー、言ってしまいたいけど、内緒にしておきます。
もう1冊のクィローの方は、ちょっと長い話だったので(絵本というよりは、物語)、
帰省かばんの中に入れました。
こっちの方は、男100人、女100人、子供100人という村に一大事が起こり、みごと、
おもちゃ屋のクィローの働きで、村が助かるというお話です。飯野和好さんの挿し絵が
とても効果的に、お話のおもしろさを盛り上げていると、私は、思いました。
海 五郎さんのわくわく本は、こちらから。
気がかりといえば‥、明日の金曜日「こどものとも50周年記念ブログ」の最新版が見られないこと。 実は、先週これに気がついて、一足先に予告段階での『ぐりとぐら』にTBさせてもらったのでした。19日の金曜日に、どんな記事がUPされているか、みなさんのコメントは???などなど、楽しみにしています。
絵本は「子供のためのもの」「子供と一緒に楽しむもの」だけではなく、
自分自身の楽しみでもあるのだと、気付かせてくれたのはこの絵本。
あな 谷川俊太郎作 和田誠画 こどものとも傑作集 です。
にちようびの あさ、なにもすることがなかったので、ひろしは
あなをほりはじめます。
お母さん、妹、友だち、お父さんが次々と「穴の使用目的」を尋ねますが、
ひろしは「さあね」とか「まあね」とか言うばかり。
無心で穴を掘り続けていたひろしは、穴の底からはいだしてきたいもむしを見て、
「ふっと かたからちからが ぬけて」掘るのをやめて座り込みます。
‥何もすることがない日曜日‥ 自分の子供時代にも、そんな日曜日が
たくさんあったなあと思います。ただ縁側に座って、足をぶらぶらさせて、
何しようかなあ、と空を見上げたりして。
家族で出かけるわけでもなく、友だちや、妹とも遊ばない。でも、そこには
孤独感や、さびしさはなかったような気もします。
だけど、私には、庭に穴を掘ってみよう!というのはほんのちょっとも
思いつきませんでした。
なので、ひろしが「ふと」穴を掘ってみようと思い立つ、その出だしが
とても新鮮でした。こんなの考えつかない、と思ってました。しかし、
偶然、とても似た話を見つけたのです。
ジミーとジャネット、ふたりはふたご
B.クリアリー作 いといしげさと訳 やまわきゆりこ絵
2つお話があるうちの、最初の「ジミーが、本物の穴をほった話です」を読んでびっくり!
本物好きの4歳の男の子、ジミーが、お父さんから「本物の兵隊さんが使うざんごうスコップ」を
貸してもらって喜んで庭に穴を掘り始めるんです。
そして、しばらく作業を続けて「それ、ぼくの穴なんだよ!」と言うのです。
穴を掘るという行為は、そんなに珍しいものではなかったのね、と思い、そういえば自分も
小学生の頃、何に使うあてもなくリリアンをただ黙々と編んでいたことなんかも、
思い出しました。(これは余談ですが)
それじゃあ、『あな』のどんなところが、私を魅了したのでしょう‥。
一番好きなところはこんな箇所。
あなかのなかは しずかだった。つちは いいにおいがした。
ひろしは あなのかべの しゃべるのあとに さわってみた。
「これは ぼくの あなだ」 ひろしは おもった。
ジミー君も、ひろしも自分の掘った穴を「自分の持ち物」として、誇りに思います。
思ったことは同じだけど、大きなちがいは、ひろしは穴の中に入って行った、ということ。
明らかに、外とはちがう、空気の中で、土の壁に触り、土の匂いを吸い込みます。
そして、自分の掘った穴の広さ分できた空を、穴の中から見上げるのです。
またお母さんが来ても、妹や友だちやお父さんが来ても、ひろしは穴の中に座っています。
ゆっくりと、空の色だけが移っていきます。(この本を縦に開くように考えたのが、
和田誠さんなのか、それとも福音館の担当の方なのか、わかりませんが、その工夫が
とても生きています)
飛躍してるかもしれないけど、作者の谷川俊太郎さんは、いつまでも子供の頃(少年時代)の
気持ちと素晴らしい感性を、持ち続けている人なんだなあと、この絵本を読み返すたびに思います。
そして私も、縁側に座って見上げた空の青さなんかを、これからもたびたび思い返していこう、と思います。
(だって、思い出していないと、どんどん忘れていくばかりなので‥)
絵本好きの方なら、みなさんすでにご存知の 福音館書店
こどものとも50周年記念ブログ。『こどものとも』を創刊時より、
1年間分づつに分けて、毎週見ることができるという非常に画期的で、
絵本好きにはたまらない、鳥肌のたつ企画です。私も、毎週金曜日に
UPされるのをとても楽しみしています。
紹介されている最新の号は、「1962年4月号から1963年3月号」。
ここまでで何冊くらいあるのかなあと思い、ちょっと数えてみたら、
もう84冊もありました。
ジオジオのかんむり・かばくん・だいくとおにろく・スーホのしろいうま‥
もうこの頃(1960年代の初め頃)には、出版されていたのだなと思い、今も変わらず
読み継がれていることを思うと、なんだかそれだけで胸の中がいっぱいになってきます。
そして、いよいよ今週の金曜日には、1963年4月号から1964年3月号の中に
『ぐりとぐら』が登場します。
その頃に「こどものとも」を購読していて、その時買ってもらった「ぐりとぐら」を
今でも大切に持っている方が、きっとどこかにはいるのでしょうね‥。
(松岡享子さんは創刊時からの「こどものとも」を倉庫に預けてある、と
書いてありましたが)
私は残念ながら、自分の子供時代には、「こどものとも」をまったく知らずに
過ごしました。娘が生まれ、「こどものとも0,1,2」を知り、そしてその後に
「こどものとも」の存在を知り、手にしてきた絵本の多くが「こどものとも」出身?
であることを知ったのです。小さい頃にこんな絵本が毎月届いたらどんなに楽しかった
ことだろう、というちょっと悲しい気持ちと、「今」知ることができて、それだけでも
よかった、という気持ち。その2つが交じり合った気持ちが胸の中には、いつでも
残っているようです。だからこそ、こんなにも「50周年記念ブログ」が
楽しみなんだと思います。
★写真にある、フェルトの「ぐり」と「ぐら」は『ぼくらのなまえはぐりとぐら』を
見て、4年くらい前に作りました。一応後ろにピンがついていて、服などにつけられる
ようにはなっていますが、汚れると困るのでいつもはしまってあります。
私の楽しみにしている写真展が、新宿ニコンサロンで、1ヶ月後に開催されます。90年代のNY‥マンハッタンのダウンタウンあたりを中心に撮影された、モノクロの写真です。
『ささやかな日常生活も、一年に一度しかない特別な時間も、語りかける人も、物言わぬ建物も、きらめく瞬間を秘めているという点において、まったく同じなのだ。そうした街にあるものが、写真という限定された空間の中で、すべてが等しく再び息づき始めるようにという想いをすべての作品に込めた。』
‥といった、説明がついていましたが。
理屈はともかく、かっこいい写真です。
毎日、暑いですね。少しでも涼を感じていただけたらと、
この絵本を選びました。
ほたるホテル カズコ・G・ストーン作 福音館書店
この本は、「やなぎむらのおはなしシリーズ」の2作目で、
やなぎむらは、大きな柳の木の下にある、小さな小さな村です。
住んでいるのは、ばったの「トビハネ」さん、かたつむりの「キララ」さん、
くもの「セカセカ」さん、そしてありのパパ、ママ、ぼうやの「セッセかぞく」。
春のやなぎむらを描いた、1作目の『サラダとまほうのおみせ』では、
お隣にいもむしの「モナック」さんがいて、題名通りのお店をやっていましたが、
魔法を使った後に、「たちあおいむら」へと引越していきました。
夏のやなぎむらでは、なにがあるのだろうと思っていると‥、トビハネさんたちは、
ほたるの「ピッカリ」さんたちと協力してホテルを開くというのです。
すごく素敵な話‥だと思います。
(やなぎむらのおはなしは、この後にも秋、冬と続き、そのどれもが好きなお話ですが、
4冊のうちでどうしても1冊を選ぶということになったら、私はこの
「ほたるホテル」を選びます。)
ストーリーは、ホテルに、招いていないお客が突然現れ、めちゃめちゃに
されそうになりますが、みんなの知恵と力を合わせてそれを乗り切るというものです。
掲載した写真は、最後のページ。ほたるホテルの夜が静かにふけていくところです。
柳の枝がさわさわとなって、ピッカリさんたちの明りが点いたり、消えたり‥。
涼しい風、感じることができたでしょうか?
★色鉛筆で、丁寧に細かく描かれた、虫たちや、草花の絵は、何度見ても
見飽きることがありません。帽子をかぶったり、スカーフを巻いたり、
ゼッケンをつけたりと、どの虫もとてもおしゃれです。
★やなぎむらの四季の後には、「しげみむら」の話があり、さらには、
「しのだけむら」「みずくさむら・みずべむら」へとお話は広がっていきます。
最近の2作は、2002年と2004年の「こどものとも」の7月号として出ています。
順番からいくと、来年の7月号で新作が期待できますが、どうでしょう???
楽しみです。
写真の4つの物体、なんだと思いますか?
ペンケース なんです。
私には、娘が一人しかいないんですが、私の妹のところには、6年生の女の子と、4年生の男女の双子がいます。それで合計4つのペンケース。
左上の、ファスナーにビーズがついているのが、うちの娘の物で、最初に、仲良しのお友達の分と合わせて3つ作りました。それを見た、姪っ子が「いいなあ、欲しいなあ」ということになり‥。
しばらくは、同じもの作るのに飽きていたので、「またいつかね」とあしらって?いたんですが、心を入れ替えて‥? がんばりました。なぜかというと‥。
小さい頃、母は洋服を私たち姉妹に作ってくれました。大きくなってからも、お裁縫が得意な叔母が、自分で作ったビーズのたくさんついた手提げ袋を気前よく私にくれて‥、そういうのがすごく嬉しかったこと、思い出したからです。
ほんとに身内はありがたいもので、こんな出来栄えのものでも、とても喜んでくれました。
作ってよかったあ!
下手なんですが、なんかちくちくと縫って作るの、好きなんです。
最新作は、このポプリ袋。鉢植えで育てていたラベンダーのつぼみを乾燥させて、中身に入れました。この袋が作りたいから、ラベンダーを育てていたのか、ラベンダーの匂いそのものが元から好きなのか‥????両方の理由です。来年は、たくさんつぼみを乾燥させて、たくさん袋も作って誰かにもらって頂こうかな、と思っています。
袋に刺繍した絵は、山口れいさん のイラストを参考にして、自分で描きました。
ほんとは、2つともリボンで結ぶはずが、ひとつめは絵を上に描き過ぎてしまい、しかも、出来上がるまでそれに気付かずちくちくと刺繍してしまった為、リボンはなしになりました。