今日は、年明け最初の図書ボランティアの日でした。
5年生のクラスへ、ひとりで読み聞かせに行ってきました。
冬らしい本、雪にまつわる本を数冊図書館から借りてきて、
どれを組み合わせようか迷いましたが、1冊目は、以前4年生のクラスで
読んだみたこの絵本にしました。
5年生なので、特別な説明はなしで、「落語の絵本」であることと、
お話の舞台は江戸時代であるとだけ言ってから読み始めました。
落語なので、気になるのは「オチ」。
それがわからなければ、いくら面白いと思った話でも、なにも
伝わりません。
4年生の時は、わかった人と「?」の人が半々かなーと感じましたが、
5年生は、読み終えた時の顔を見たら満足顔に見えたので、オチは
伝わったと感じ、安心しました(笑)。
(担任の若い女性の先生もにっこりしてましたし‥)
2冊目は、初めて図書館で借りたみたこちらの写真絵本にしました。
表紙の画像が小さくて残念です‥
タイトル通り、不思議なかたちに降り積もった雪に、ページをめくるたびに
「おおっ」と、驚きの声があがりました。
見て楽しむだけでなく、ちゃんと説明もされています。たとえば‥。
ふりたての雪は、気温が0度くらいのとき、いちばんねばっこい
性質になります。ながぐつのそこにくっつきやすいのは、こんな雪です。
そういうとき、雪は、とくにふしぎなかたちになります。
だからこんな形にもなるんですね!!
写真を楽しみながら、ゆっくり読むと10分近くかかる内容です。
もうすこし下の学年で使うのなら、この写真絵本をメインにして、
あとは3分くらいの短い絵本か、詩やなぞなぞと組み合わせるのも
いいかなーと思いました。
川口市に住む私たちは、見ることがとても難しい雪や氷の写真を
5年生と一緒に楽しむことができ、よい15分間を過ごすことができました。
そうそう、「冠雪(かんせつ)」「雪ひも」「雪えくぼ」「雪まくり」
という言葉も、初めて知り勉強になりました。
昨年の秋ごろだったか、冬に入っていた頃かー。
朝、ラジオを聴いていたら、この本を書いた方がゲストで登場し、
別所さんとお話していました。
その時は、人工知能(AI)のことを、わかりやすく解説している本だと
思いこみ、題名だけで図書館に予約をしたのですが、手元に来て、
ちゃんと題名を見てみると‥私が思っていたのとちょっと違ってました。
人工知能とはどんなものなのかを、教えてくれる本ではなく、
人工知能から考える「人と言葉」、なっています。
そうなんですよ、この本は、言葉についての本だったのです。
視点が面白いというか、コンセプト勝ちというか‥
題名通り、働きたくないと思ったイタチが、なんでもできるロボットさえ
作れば、なんでもロボットにやらせて楽ができるにちがいない
→そのためには、(指示出しのための)言葉がわかるロボットを作る
必要がある、と考えたところから、すべてが始まるのです。
普段、論理的な本を読み慣れていないので、心配しましたが、
表紙の絵からもわかる通り、主人公は「働きたくないイタチ」で、
彼らはすこしでも楽をするために、耳を持つロボットを開発したという
噂のモグラ村に行ったり、おしゃべりロボットを作ったという
カメレオン村に行ったり、という具合に「おはなし」形式で進んで
いくのでとても読みやすい構成になっています。
そして章ごとに、詳しい解説が添えられているので、イタチたちが
何を期待し、それを叶えるために何が足りなかったのか、をきちんと
知ることができるようになっています。
ロボットとかコンピューターとか、AIとか。
私もイタチとさほど変わらぬレベルで、指示さえ与えれば、すいすいと
処理してくれるものだと思っていました。
いやいやいやいや‥ものごとはそう簡単にはできていないのですね。
まして、言葉となると、ざっと目次をみただけでも、そうか、そうだったのか、
と思い知りました。
1 言葉が聞き取れること
2 おしゃべりができること
3 質問に正しく答えること
4 言葉と外の世界を関係づけられること
5 文と文との論理的な関係が分かること(1)
6 文と文との論理的な関係が分かること(2)
7 単語の意味についての知識を持っていること
8 話し手の意図を推測すること
9 その後のイタチたち
作者の川添愛さん、序章でこう書いています。
「言葉が分かるとはどういうことか」の一部を知るだけでも、
「人と機械の知性」について考えたり、また「言葉の使い方」や
「理解の仕方」を振り返ったりする手がかりになると信じています。
ゴム版画のイラストに助けられながら、普段使っていない脳の一部が
すこしだけ活性化されたような、この本を読んだどなたかと、語り合いたい
ような高揚感に似たものを、感じています。
1月3日。
病み上がりの夫とともに。
今年初めての展覧会へ。
ゴッホ展 巡りゆく日本の夢
このときには、まだ、『たゆたえども沈まず』を読んでなかった
ことが悔やまれます。
読んでいたら、もっといろんなこと思いながら、ゴッホが描いた
「花魁」などの浮世絵の模写を観たことでしょう。
残念。
※このログは5月15日に、記録として残しておくために
思いだしながら書いているのですが、手帳の1月3日の欄には
「草むらの中の幹」とか「下草とキヅタのある木の幹」が
よかった、と記してありました。
2018年 あけましておめでとうございます。
昨年のクリスマスが終わったころから、風邪をひいてしまい、
年末のシゴトをどうにかこうにかやり終えたー、寝込まないで
がんばったーと思っていたら、夫がまさかのインフルエンザ。
大晦日に、一日がかりで当番医を受診し、ひとり寂しい年明けを
過ごすことになりました。
養生のかいあってか、幸い3日には外出できるまでに回復し、
持っていたペアチケット無駄にしないで済みました。
この日も抜けるような美しい青い空。
今年のお正月は、空の青さが印象的でした。
健やかなるときも病めるときも‥晴れている日も雨の日も。
同じようなやさしい心持ちで、分け隔てなく接することができる、
そういう自分を試されているなあと、つくづく感じた年明けでした。
読書もブログを書いていくことも、体のケアも、
もちろん日々のシゴトも、ブーツ&スティックスの運営も、
その時々の自分の気持ちに、自分が精一杯こたえられるように、
過ごしていきたいと思います。
2018年もどうぞよろしくお願いします。
1年ぶりにやってみた「たなくじ」。
次々とよいことが迷いこんできますように、いや、招き入れていかれますように。