my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ねこのさら あんな雪こんな氷

2018-01-19 14:58:24 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、年明け最初の図書ボランティアの日でした。
5年生のクラスへ、ひとりで読み聞かせに行ってきました。

冬らしい本、雪にまつわる本を数冊図書館から借りてきて、
どれを組み合わせようか迷いましたが、1冊目は、以前4年生のクラスで
読んだみた
この絵本にしました。



5年生なので、特別な説明はなしで、「落語の絵本」であることと、
お話の舞台は江戸時代であるとだけ言ってから読み始めました。

落語なので、気になるのは「オチ」。
それがわからなければ、いくら面白いと思った話でも、なにも
伝わりません。

4年生の時は、わかった人と「?」の人が半々かなーと感じましたが、
5年生は、読み終えた時の顔を見たら満足顔に見えたので、オチは
伝わったと感じ、安心しました(笑)。
(担任の若い女性の先生もにっこりしてましたし‥)




2冊目は、初めて図書館で借りたみたこちらの写真絵本にしました。
  表紙の画像が小さくて残念です‥


タイトル通り、不思議なかたちに降り積もった雪に、ページをめくるたびに
「おおっ」と、驚きの声があがりました。

見て楽しむだけでなく、ちゃんと説明もされています。たとえば‥。

ふりたての雪は、気温が0度くらいのとき、いちばんねばっこい
性質になります。ながぐつのそこにくっつきやすいのは、こんな雪です。
そういうとき、雪は、とくにふしぎなかたちになります。

だからこんな形にもなるんですね!!


写真を楽しみながら、ゆっくり読むと10分近くかかる内容です。

もうすこし下の学年で使うのなら、この写真絵本をメインにして、
あとは3分くらいの短い絵本か、詩やなぞなぞと組み合わせるのも
いいかなーと思いました。

川口市に住む私たちは、見ることがとても難しい雪や氷の写真を
5年生と一緒に楽しむことができ、よい15分間を過ごすことができました。
そうそう、「冠雪(かんせつ)」「雪ひも」「雪えくぼ」「雪まくり」
という言葉も、初めて知り勉強になりました。


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言葉がわかるとはどういうことなのか

2018-01-17 15:22:15 | 好きなもの・音楽や本

昨年の秋ごろだったか、冬に入っていた頃かー。
朝、ラジオを聴いていたら、この本を書いた方がゲストで登場し、
別所さんとお話していました。
その時は、人工知能(AI)のことを、わかりやすく解説している本だと
思いこみ、題名だけで図書館に予約をしたのですが、手元に来て、
ちゃんと題名を見てみると‥私が思っていたのとちょっと違ってました。



人工知能とはどんなものなのかを、教えてくれる本ではなく、
人工知能から考える「人と言葉」、なっています。

そうなんですよ、この本は、言葉についての本だったのです。

視点が面白いというか、コンセプト勝ちというか‥
題名通り、働きたくないと思ったイタチが、なんでもできるロボットさえ
作れば、なんでもロボットにやらせて楽ができるにちがいない
→そのためには、(指示出しのための)言葉がわかるロボットを作る
必要がある、と考えたところから、すべてが始まるのです。

普段、論理的な本を読み慣れていないので、心配しましたが、
表紙の絵からもわかる通り、主人公は「働きたくないイタチ」で、
彼らはすこしでも楽をするために、耳を持つロボットを開発したという
噂のモグラ村に行ったり、おしゃべりロボットを作ったという
カメレオン村に行ったり、という具合に「おはなし」形式で進んで
いくのでとても読みやすい構成になっています。

そして章ごとに、詳しい解説が添えられているので、イタチたちが
何を期待し、それを叶えるために何が足りなかったのか、をきちんと
知ることができるようになっています。



ロボットとかコンピューターとか、AIとか。

私もイタチとさほど変わらぬレベルで、指示さえ与えれば、すいすいと
処理してくれるものだと思っていました。
いやいやいやいや‥ものごとはそう簡単にはできていないのですね。
まして、言葉となると、ざっと目次をみただけでも、そうか、そうだったのか、
と思い知りました。

1 言葉が聞き取れること
2 おしゃべりができること
3 質問に正しく答えること
4 言葉と外の世界を関係づけられること
5 文と文との論理的な関係が分かること(1)
6 文と文との論理的な関係が分かること(2)
7 単語の意味についての知識を持っていること
8 話し手の意図を推測すること
9 その後のイタチたち


作者の川添愛さん、序章でこう書いています。

「言葉が分かるとはどういうことか」の一部を知るだけでも、
「人と機械の知性」について考えたり、また「言葉の使い方」や
「理解の仕方」を振り返ったりする手がかりになると信じています。


ゴム版画のイラストに助けられながら、普段使っていない脳の一部が
すこしだけ活性化されたような、この本を読んだどなたかと、語り合いたい
ような高揚感に似たものを、感じています。


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ゴッホ展@東京都美術館

2018-01-06 16:02:04 | 好きなもの・美術館や展覧会

1月3日。

病み上がりの夫とともに
今年初めての展覧会へ。

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢



このときには、まだ、『たゆたえども沈まず』を読んでなかった
ことが悔やまれます。
読んでいたら、もっといろんなこと思いながら、ゴッホが描いた
「花魁」などの浮世絵の模写を観たことでしょう。

残念。



※このログは5月15日に、記録として残しておくために
思いだしながら書いているのですが、手帳の1月3日の欄には
「草むらの中の幹」とか「下草とキヅタのある木の幹」が
よかった、と記してありました。

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沁みたのは空の青

2018-01-05 16:38:04 | ふと思ったこと

2018年 あけましておめでとうございます。

昨年のクリスマスが終わったころから、風邪をひいてしまい、
年末のシゴトをどうにかこうにかやり終えたー、寝込まないで
がんばったーと思っていたら、夫がまさかのインフルエンザ。
大晦日に、一日がかりで当番医を受診し、ひとり寂しい年明けを
過ごすことになりました。

養生のかいあってか、幸い3日には外出できるまでに回復し、
持っていたペアチケット無駄にしないで済みました。




この日も抜けるような美しい青い空。
今年のお正月は、空の青さが印象的でした。

健やかなるときも病めるときも‥晴れている日も雨の日も。
同じようなやさしい心持ちで、分け隔てなく接することができる、
そういう自分を試されているなあと、つくづく感じた年明けでした。

読書もブログを書いていくことも、体のケアも、
もちろん日々のシゴトも、ブーツ&スティックスの運営も、
その時々の自分の気持ちに、自分が精一杯こたえられるように、
過ごしていきたいと思います。

2018年もどうぞよろしくお願いします。




 1年ぶりにやってみた「たなくじ」。
次々とよいことが迷いこんできますように、いや、招き入れていかれますように。



コメント (2)
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