my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

懐かしの、花蜜柑の会

2013-04-30 19:27:38 | 日々のこと

昨日は糸暦展@ヒナタノオトの最終日でした。

お天気も良く、楽しいお出かけとなり(そのことはこちらのブログ
綴りました)窓辺カフェの夏みかんのケーキもとてもおいしく
いただきました。 

「ジューシー夏みかんケーキ」

前回食べたのはいつだったろう? あれは小舟町に移る前のお店での
ワークショップの時だったよね、という話になり…
お店にある器を使って、花生けをさせていただいたことをとても
懐かしく思い出したのでした。

いったいあれは何年前? とブログを今さかのぼってみたら
2009年5月のことだったので、もう4年も前!のことですね~
「花蜜柑の会」と名付けられたその時のログはこちらです。

お店の中は花の匂いでいっぱいで、好きな器を選んでよいという趣向に
テンションがさらにあがったことをよーく覚えています。
あれほどの花材は揃えられないけれど、今とても生け花がしたく
なってます。

大脳の中で、シナプスが自由に伸び広がったのでは、と思うくらい、
花生けの
ひとときは楽しかったです。 


と、当時の私、書いていますが(笑)、その感覚ってとても大事ですよね。
毎日の同じことを、同じようにやっているだけでは、退化していく
ばかりですもの。 別の部分、未開拓の部分(?)をせっせと使っていかないと。

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この春は

2013-04-24 18:55:49 | ふと思ったこと

私の好きなもの、好きなことが次々とやってくる
嬉しい春の始まりになっています。

まず、スピッツの新曲がJ-WAVEの春のキャンペーンソングに
なったこと。

昨日か一昨日くらいから「解禁」になって、他局でも今は聴けるそうですし、
ここで動画も観られます!! 

「さらさら」

すごくいい曲ですよ♪

そして、亀の恩返し のチケットもゲット済み。
何十年かぶりのブドーカン すごく楽しみです。


次の好きなものは、春樹氏の新刊発売です。



2回目の読書中。

最初に題名を知ったときは、なんでこんなに長いタイトルにしたんだろ?
と訝しく思いましたが、読んでみれば、これほど的確な題名はないかも、と
思っています。
チョー有名作家ですから、いろんな人がいろんなことを言うし、メディアも
ばか騒ぎし過ぎですが…基本的には、昔からの中・短編の流れだなーという
感想を持っています。

毎度まいど、1Q84みたいな作品ばかりが、セカイのムラカミではないって
ことだよね、です。

でも、ひとつだけ残念というか、ちょっとだけ期待していたのは、311後の
今のことが描かれているかも、と思っていたこと…少し前に読んだ『想像ラジオ』が
とても印象に残っていたので、そう思いました。


がらりと変わって、3つ目の嬉しい春のできごとは、NBAのチームのひとつ
ニューヨークニックスが今シーズンとても強くて、プレイオフでも
勝ち進んでいることです。
NBA知らなければ、いったいそれが何? でしょうが、今季、ニックスには
得点王と、6thマン賞をもらった選手のどっちもがいるのです。
(それって、プロ野球でいったら、打点王と、なんだろう?)
6thマンとは、スターティングメンバーではない6人目の選手で、すごく活躍
した選手に与えられるものなのです。

このままファーストラウンドを勝ち進み、準決勝、決勝と進み、最後の
ファイナルまでいってくれたらなあと夢見ています・笑。

ニックスがこれだけ強くなったのは、2000年のシーズン以来だそうで、
ながだるみしていたニックス愛が日に日に増していくのを感じています。
(私にとってのニックス愛は、NYに居たときの思い出に直結していて…
だからずっと大切にしているのです、きっと)



 

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糸暦展はじまってますね

2013-04-20 19:27:29 | 日々のこと

桜がとうにおわり、庭のハナミズキも見頃が過ぎようとしているのに
今日は冬が戻ってきたかのような寒い一日でした。

行ったり、来たり。

そんな日もあるよね、と思いながらも、順調に階段をのぼって
いかない季節の足取りに、戸惑うこともしばしば‥。

昨日から、日本橋のヒナタノオトで、染織りの森文香さんの「糸暦」展が
始まっていますね。

行かれたらいいなあ、森さんにお目にかかれたらいいなあと
思いながら、ブログの中の「作品」を見てきました。

このページ、とてもよいです。

タイトルと織りあげられた作品と、ほんとうによく合っているのです。

跳ねていた(波立っていた?)気持ちも、すっともとの大きさに戻って
いくようで、降ったりやんだり、また音をたてて降ってきた雨さえもウエルカムな
やさしさに包まれました。

ともだちが持っているストールはこれだったな、とか、
あのとき迷いに迷ったのは、こちらだった、とか。

しばし楽しませていただきました。


透花。 私のストールのなまえです。

昨年の個展の終了間際に追加された作品で、たしか私がお店に行ったのは
展自体は終了したあとでした。
おしなものはふさわしい人の元へ行くとか、出会いがあるとか、言いますが、
それを実感できる嬉しいできごとでした。

今ぐらいの季節からくるくるっと巻きはじめ、真夏には、首すじから
腕のあたりまでをすっぽり強い陽射しから守ってもらい、ほんとうに重宝に
使わせていただきました。

作品の中の「透花」の写真を見て、あらためて、ふさわしい人でいようと
思いました。
織りあげられた時の清らかさそのままに恥じないような、せめて、まっすぐの
気持ちの人で。

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自由な心は空のごとく

2013-04-19 18:03:55 | 好きな本

Asaさんのレビューと、この表紙をみてとても読みたくなりました。



真ん中でどら焼きらしきものを持って佇んでいる女の子が
物語にかかわってくるのかなーと、思いながら読み始めました。
もしそうなら、この本の前に読んでいた『桐島、部活やめるってよ』からの
高校生つながり、になるなあなんて。

主人公は、どら焼き屋「どら春」の千太郎。わけあって、特に好きでもない
どら焼き屋をやっている様子。
店の前にある桜が満開の頃、ひとりの女性が現れます。
徳江という名で70歳をとっくに越えていて‥でも、店の貼紙をみて
「働かせて欲しい」と言うのです。

体力的にも見た目的にも、無理と判断した千太郎の気持ちを途中で
変えたのは、徳江が作って持ってきた「餡」の素晴らしさ。
千太郎の中で、ぱちぱちとそろばんがはじかれ、安い時給のさらに半額で
いいと徳江が申し出たこともあり、採用となるのでした。
これで「どら春」が繁盛していく話でおわるはずはないな、という予兆は
すぐに訪れ、物語は、自由とはなにか、生きて行くとはどんなことか、等など
こころの深い部分へと降りていくのです‥。


+++



物語の終盤で、徳江の友だちの森山さんがこんなふうに話すところがあって‥
ここだけ読んだのではなんのことがわからないと思いますが。
(私はこの箇所を読んで、それまで堪えていたものがいっきに溢れだしました。)

 「~小豆の言葉なんて聞こえるはずがないって。でも、聞こえると
 思って生きていれば、いつか聞こえるんじゃないかって。そうやって、
 詩人みたいになるしか、自分たちには生きていく方法がないんじゃないかって。
 そう言ったの。現実だけ見ていると死にたくなる。囲いを越えるためには、
 囲いを越えた心で生きるしかないんだって」


‥囲い。

心身の自由が奪われる現実の「囲い」の恐ろしさは、そこに身を置いたことが
ある人でなければわかりませんが、それとは別に、自分で自分に線を引いたり、
こうでなければいけないという常識観念にとらわれ過ぎたり、あるいは
ジョーシキ的に生きれば楽だからという理由で、精神の自由を、のびやかに広がる
心を、自ら囲ってしまうことの怖さや、囲われていることの楽さに、気づかないふりを
してしまいそうになる心の弱さを思いました。



囲いを越えた心。

自らの気持ちに囲いを設けないこと‥果てのない空のように。






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想うことを続けよう

2013-04-05 11:53:56 | 好きな本

友人が毎月の終わりに書いているエッセイ(って言っていいのかな?)を
あるサイトで読むことができて、それを教えてもらって以来、毎月とても
楽しみにしています。

最新版で、この本のことを知り、地元の図書館へ予約をいれ早速読みました。



主人公はDJアーク。スタジオからではなく、杉の木のてっぺんから
赤いヤッケを着て、逆さまになったまま、片手に携帯電話を開いた状態で
握ったまま【想像ラジオ】を放送をしています。
大きな揺れの後の大津波で、どうやら杉の木のてっぺんまで押し上げられ
ひっかかってしまったようなのです。

彼の放送する「ラジオ」をどうしたら聴くことができるのかー。
また「聴く」ことは何を意味しているのかー。
そもそもDJアークはこの世の人なのかー。

ボランティアで東北へ行った小グループが、帰り路のワゴン車の中で
そのラジオが聴こえるかどうかの話から、自分の意見や思いを
ぶちまけるのですが‥はじめは、【想像ラジオ】というものをただ「想像」して
読んでいればよかった受け身の姿勢から、彼らの話を聞いている(読んでいる)うちに、
ものごとをどうやって見つめ、どう自分自身は考えているのかという深い命題に
自分なりに取り組んでいかなければ、という気持ちに変わっていきました。


万人が平等などということは、決してありえないこの世界で、
絶対的に違う他者のことを、そもそも人は「理解」することなんてできないのだから、
「わかっているふり」をすることがすでに失礼なことである、という考え方は
正しいのだろうと思います。

実際に被害にあった人と合わなかった人。
失うものが大きかった人と失わなかった人。
その決定的な違いは埋めようもありませんし、「理解」することだってできないでしょう。

でも、それでも「想ってみる」ことは忘れたくないと思うし、ある日突然、自分が大切に
していた何かを失うことになり、それを知って一緒に泣いてくれる人がいたとしたら、
何もわからないくせにと、つっぱねない柔らかい気持ちを持つことができたら、と
切に願います。

想うこと、想ってみること。

自分の居る場所、知っているセカイの中だけで生きていくだけでは、
ほんとうに生きていることにならないのではないか、と思います。
どこまでも空は広がり続いているのだから、せめてココロの中では
想いの翼で、飛び続けよう。



※『想像ラジオ』の中で、DJアークが紹介してくれた曲‥
 知らないのもあったので、調べてみました。でも、その時自分が思い浮かべた曲を
 聴いてくださいね、とDJアークも言っているので、余計なお世話になってしまうかもと
 思い迷いましたが、自分が忘れないために、こっちのブログに動画載せました。


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