絵本作家の長新太さんがお亡くなりになりました。
私が一番好きな作品は、つきよのキャベツくんです。
トンカツを たべた つきは
まるくなりました
トンカツを くちの なかに いれて、
しずかに のぼっていきます。
ブタヤマさんは
なきそうになりました。
三日月が空から降りてきて、トンカツをぱくっと食べてしまい、
それで丸くなるなんて、なんともめちゃくちゃなストーリーですが、
まるくなったお月様の、やさしい顔を見ていると、
とてもしあわせな気持ちになります。
同じく長新太さんの作品で世界のあいさつという本があります。
長新太さんご自身と思われるようなおじさんと猫が、世界各地をまわり、
いろんな国や地域の人にその方たちの挨拶を教えてもらうという、楽しい本です。
本の中のおじさんは家に帰り、奥様らしき人に「ただいまかえりました」と
日本式の挨拶をしますが、本物の長新太さんは、もう旅からは戻っては来ません。
ご冥福をお祈りします。