今日は、6年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
久しぶりにペアの方とふたりで入りました。
ペアさんが選んだのはこちらの絵本。季節はずれだけど、この怖さは
低学年には伝わらないと思うので‥と。
現役の幼稚園教諭の方なので、絵本を読むのもシゴトのひとつ。
声色もつけて、臨場感たっぷりで読んでくれました。
新刊紹介の時に私も手にとって見たけれど、読んでもらうと一層怖さが
際立ちました。
高学年のクラスだと、絵本への興味のあるなしや、気持ちの表し方など
ばらつきがみられることがありますが、こういうコワイ絵本を読むのも
興味を持たせるという点においては有効なんだあと、感じました。
(こわいものみたさで、下を向いていた子も顔あげますものね)
ペアさんの絵本を教えてもらってから選書した私は、少し早いクリスマス本に
しようかとも思いましたが、まるで反対の雰囲気の、この絵本を読んでみる
ことにしました。
この絵本。
こんなにかわいい絵なのに、お話の始まりはちょっと変わっているというか、
ちょっと不気味?なところもあるのです。
『いるの いないの』の後だったので、あえて、そのあたりを強調して、
今日はコワイ絵本が2冊なのかなー?と、6年生に思わせてみる作戦(笑)
でした。
深い深い森の中で、いつもひとりぼっちだった沼のところに、
ある日、蝶がやってきます。
思い切って声をかける沼。ステキな羽を見せてくださいと頼むと
快く応じてくれる蝶。
でもしばらくすると、蝶はもう帰って花のベッドで休むというのです。
「まってちょうだい!」
ぬまは もう、ひとりぼっちは
たくさんでした。
「おはなの ベッドなら、ここに ありますよ」
ぬまは そう いって、
おはなばたけを うつしました。
「あら、ほんとう」
ちょうは、ひらり ふわり
おはなの ベッドに とまりましたが‥
それは うその おはなばたけです。
ぬまは ちょうを のみこみました。
しずかな もりの おくです。
ね?
ちょっとコワくないですか? 蝶の後には鳥がきて、そのあとにもうさぎや
りすや鹿や熊が、次々と、自分の望みのものを沼の中に見出して、
そして飲みこまれていくのです。
もちろんこの絵本のテーマは、小さな沼の怖さではないので、
動物のあとにやってくる、おんなのこからのメッセージを、沼も、読んでいる
私たちも受け取って、にこっとして本を閉じることができるので、ご安心を。
次回わたしの当番は12月なので、クリスマス絵本を読もうと思っています。
その1の続きです。
文が石井睦美さんで、絵は酒井駒子さん。
なんかね、駒子さんの絵のためのストーリーなんじゃないかと
思えるほど、絵と内容がぴったりでした。
「ほんとうの理由とほんとうじゃない理由のどっちがききたい?」
なんて、やりとりかわい過ぎます。ベスト5にいれたかも。
この本は(私の今回の)ベスト5に入っています。
欲しかったなー。色つかいもとてもいいし、雪が降り積もった時の、
地面とその雪の間にちょっとしたスキマがあって、そこに生き物がいる
なんて考えたこともなかったです。
太陽や月の光、ろうそくや蛍光灯など
いろいろな「ひかり」を文字で表しています。実験的なおもしろい
試みだと思いました。
ちょっとはなれた所からみると、
ものすごーく絵がリアルなんです。そして、紹介後は
「たいらぎ」という貝を知っている、知らなかったで盛り上がりました。
しかけ絵本です。ページを折ることで
絶対にほんものはいないような「新しい動物」が現れたり、パズルとか
だまし絵とか、けっこう長い間楽しめそう。
『ママのスカート』という題名のフランスの絵本です。
おしゃれ感たっぷり。ママのスカートの中で暮らしたいという男の子、かわいいですね。
写真の中に隠れている生き物を見つける絵本。
難易度(けっこう)高し。
ベスト5のうちの1冊。
お話と絵がとてもあっていて、美しい絵本です。
雪を降らせる妖精?が出てくるのですが、ただのファンタジーではなくて
少年の成長物語にも思えるし。こんなに少ない文字なのに、バックにある
いろんな物事を考えさせられました。
この表紙、いいですねー。
ねずみときつね、という取り合わせもなかなかよかったです。
みなさんご存知の、イソップの「うさぎとかめ」の
お話です。テキスト部分は少なくて、ダイナミックの絵の力を思う存分
感じることができます。
『3びきのくま』のパロディ絵本です。
お話もひとつではなくていくつも入っているし、本の中にまた小さな舞台の
絵本もついています。もしくまが3びきじゃなくて、33びきだったら?とか、
かなり好きな展開です・笑。
今回の私のベスト1はこの絵本です。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の英訳を、アーサー・ビナードさんが
していて、山村浩二さんが絵を描いています。
タイトルのRain Won't のあとには、stop me と続きます。
それが雨ニモマケズ‥の訳だなんて、ステキ過ぎ。
このあと4冊はクリスマス絵本です。
三蔵さんのレジメには
「12種類のツリーのオーナメント」と書いてあるのですが、すいません、
内容がまったく思い出せません。
エルフの女の子がトナカイのしつけを
します‥。各ページの「枠」の外にもびっしり描き込みがしてあって
見ごたえ十分。
正統的な、というか、自分が小さい時から
わりと馴染んでる感じのサンタさん像がありました・笑。
ページ全体がキラキラしていて、
なんかお話もかわいかったような‥(すいません、あまり覚えていません)
メンバーの中で、この絵本をものすごーく気にいった人がいて、
そちらの方に気をとられていました。
以上で、紹介してもらった絵本は全部です。
7月から11月までに新しく出た絵本は、この3倍?4倍?くらい
あるのでしょうが、毎月紹介してもらえない分、さらに厳選して持ってくる
ことができるという三蔵さんの言葉通り、はずれが少ないというか、
いいなあーと思う絵本が多かったように感じました。
今回も楽しい時間を、ありがとうございました。
13日(水曜日)は、なんともう5回目となった、とことこペンギン隊三蔵さんによる
「はじめましての絵本たち」でした。
前回川口に来てくれたのは6月だったので、いつもは「国内絵本」
「海外翻訳絵本」と分けて紹介するところを、「7月~11月に出た絵本」という
新しいくくりで紹介してくれました。
では、がんばって全部、小コメント付きで載せていきます。
韓国の作家さんですが、
ボローニャのブックフェアで見いだされ、ヨーロッパで先に出版され、
その後韓国→日本語に翻訳となったそうです。
言われなければ韓国の作家さんの絵だとまったくわからず、なんか
とても私的には新鮮でした。人物の表情もおもしろかったです。
そして、競馬場が舞台となっているのも新鮮でした。
もし「言葉」が目に見えたら、こんな
形をしているのではーというとてもロマンチックな感じの絵本です。
内容とはまったく関係ありませんが、この日の参加者の中で
一番若いに違いない、2歳の息子君が居るママが、さっと選んだのが
印象的でした。
長田弘さんの詩に、いせひでこさんの絵。
とても美しい絵本です。
自分的にど真ん中の絵本なのですが、それゆえに、すぐに買えないような‥。
なんかね、もうちょっとあこがれていたいような気持ちもあるんです。
西アフリカのニジェールのお話です。
色がとてもきれいです。よりによって、「そこ」にマンゴーが
おちるなんて!! です。
あの有名なおべんとうばこの歌が
そのまんま文になっているだけの絵本ですが、絵の力は大きいですね。
すごくかわいいし、ママと一緒に参加していた2歳男子は、三蔵さんが歌い
ながらページをめくるこの本にくぎ付けになってました。
シンプルで、大胆な絵で‥
今回の、私の欲しかった絵本ベスト5に入っています。
話はフクザツで、緻密な絵だけど
やはりベスト5にランクイン。
文は、「種をまく人」「風をつむぐ少年」の、ポール・フライシュマンです。
マッチ箱を日記の代わりにするなんて、せつなくて美しい話です。
彗星とはごこからやってくるかというと‥
と、のっけから私の理解の藩中を越えていました・笑。
じっくり読みこんでいけば、そんな私でも、彗星について語れるかも
と思わせてくれたような。
1988年にアメリカで出版された
アーノルド・ローベルさん作の絵本です。だまし絵になっているので、
本を逆さにしたり、回したりして楽しみます。
色使いがとてもきれいな絵本です。
もうタイトルそのまんま、な内容ですが、絵が美しいのできりっとした
感じに仕上がっていて‥私のベスト10にはランクインしています・笑。
コンセプトはかなり好みです。
大切なものにけちがつくと、なにもかも色褪せて見えてくることって
あるだろうなーと想像もできるし。でももうすこし何か最後に
ひねりというか展開があってもよかったのでは、という気もするんです。
今までにあってもよさそうなのに、
以外となかったしかけ絵本です。そのしかけだって、決して
難しいものじゃないのに、へえーとなります。
なんかとっても平和な感じが
ふふふと微笑ましい内容です。
みんながしましまの囚人服着ていて、とってもわかりやすいし。
迎えに来てくれるワニがけっこう
こわおもてなんだけど、描き込んであるページとそれとがマッチしていて
最後に出てくるおばあちゃんも何かいわくありげに見えてきて‥
えーワニはそこから?!!!のラストが私的におもしろかったです。
たしろちさとさんの絵本、はじめまして~でも
何冊も紹介してもらったけど、なんか今回のがいちばん私の中では
「残って」いるかも、です。
※このあたりがちょうど半分なので、二つに分けて紹介することにしました。
②に続きます。
急に秋が深まって、大急ぎで手袋やコートを出してきた今週。
青空の陽射しのキラキラが嬉しいです。
もう1カ月くらい前になってしまいましたが、川口暮らふとという
野外展で、こんなかわいいものを見つけました。
マッチ箱?
と思った箱の中には‥
「本」が入っているのです。
空の散歩 2007年10月
空の写真ばかりで構成されている「写真集」なんだそうです。
開くとこんな感じです。
写真集なので、文章はなくて、写真と撮った日付が印刷されています。
1月~12月まですべての月が揃っていましたが、撮った年は様々だった
ような気がします。私が購入した「10月」は、2007年の、10月でした。
かたわらで、一緒にみていたどこかのご婦人は、月夜が写っているのある?と
訊いて、「8月」を選んでいきました。
写真集の他に、絵本ヴァージョンもあって、お聞きしたところ、
文章担当の方と、製本担当の方のおふたりで作っているのだとか。
この日出展ブースにいたのは、製本担当の方だけで、「写真は私が撮りました。
この月の写真を撮ろうと決めた時は、上ばかりみているので、首が痛く
なっちゃうんです」と笑った顔がとてもかわいらしかったです。
パンフの表紙にあるのが、「絵本」の方ですね。
ひとつひとつに、違うお話がある、とおっしゃっていました。
door220 がユニット名だと思います。
昨日は、1年生のクラスでの「読み聞かせ」の当番でした。
1年生は、絵本に最も親しみを感じている学年なので(笑)、いつでも
たいてい反応がよく、人気の学年です。
読み聞かせのお仲間も、できれば毎回、1年生か2年生のクラスで絵本を
読みたいと言っている方多し。
でもジャックあまのの私は、あまりその意見には同調せず、高学年だって
わるくないよーと思いながら静観しています(笑)。
しかし。
6月以来の1年生のクラスは、始まる前から元気でテンションが高く、
読み聞かせの時間が楽しみで楽しみで‥という様子がほんとに伝わってきて、
ジャックあまのも、やっぱり1年生っていいかも♪ と1冊目を読む前に
じんわりおもいはじめていました(笑)。
この日読んだのはこちらの3冊。
「万次郎さん~」は、昨年10月号の「こどものとも年少版」で、昨年も買ってすぐに
1年生のクラスで読んだ記憶がありますが、その時よりも、昨日の方が
聞き手さんたち、よろこんでくれていたみたいでした。
(ひとり元気な子が、おおっとか、あーとか、おにぎりたちの行動に反応するので
それにクラスの子たちがつられていく、という感じでした)
「ごほん!ごほん!ごほん!」 は、つい最近までまったく知らなかった絵本。
ことり文庫さんのブログを見ていたら、「本」に関する本を集めた書棚を作っている
というログがあって、その中の絵本の1冊です。
ためしに図書館で借りてみたら、おもしろくて‥。
タイトルの、「ごほん!」が、3回続いている「ポイント」が、1年生わかるかなーと
ちょっとだけ心配しましたが、大丈夫でした。
本文では最後の最後にしか登場しないカエルも、よーく絵をみていくと
ふんふんなるほどそういうことだったのね、という発見もあって、普段は淡々と
読んで淡々と「おしまい」と閉じるところを、最初の方に戻って、みんなで
カエルさんだけを追って見たりして確かめました。
2冊だけではちょっと時間が余ってしまうので、言葉遊びの絵本「これはおひさま」を
読んでみることにしました。
「これはのみのぴこ」と同じように、同じ文が繰り返され、ページを繰ることごとに
そこに新しい文がつけたされていきます。
小麦畑→小麦畑でとれた小麦粉→小麦粉をこねて作ったパン→そのパンを食べる
あっちゃんという女の子 くらいまではまあ自然の展開、という感じですが、
そのあとで、あっちゃんのからだの中の胃袋が現れて、その胃袋がアップで
真っ白になっている絵が出てくると、1年生はみなびっくり大喜びでした。
このあたりの展開は、さすが谷川さん!と思うところです。
次回は、11月後半、6年生のクラスです。
その前に、小学校の「おまつり」での読み聞かせでも1冊読むことになりました。
11月2,3日の連休は、盛りだくさんでした。
土曜日。
朝から浦和パルコ前のステージで、吹奏楽部の演奏。
(その時の様子をどなたかがアップしたようで、それを見つけた友達から
連絡があり、早速みてみたところ、rの演奏もばっちり写っていました。)
午後から駒場スタジアムにて、サッカーの応援。
でも、その間、時間があったので、さいたま新都心へ移動して、
始まったばかりの『スティーブ・ジョブズ』を夫と鑑賞。
私自身は、その3日前くらいまでノーマークの映画だったのですが、
ノンフェイクション好きの夫は、結構興味があるようでしたし、ちょうどいい具合の
開始時間のが見つかったので。
どこかのレビューに、「初心者向けのジョブズ映画」と書いてあったのですが、
昔からのアップルファンの方や、すでに伝記を読んだ方には物足りないのかなーと
思わなくもなかったです。
私自身は、知らないことも多かったので、そうかそうかそうだったのね、と頷きながら
彼が成功へのステップを昇るたびに画面に出てくる年号に、その時の自分の年を
重ね合わせてみていました。
(一番印象に残っているのは、1984年。アップルが株式上場をした年‥)
映画の余韻を引きずりながら、また北浦和に戻って、駒場スタジアムへ。
前半は0-1。負けてました、娘の高校。
野球応援は、甥っ子の野球部の応援で何度も行ったことあるし、遠い昔、
高校生だった頃、自分の高校の野球部の応援にも行ったことがありました。
でも、サッカーの応援となると、生まれて初めてだったかも。
こちらも、動画が上がってましたねー。延長後半劇的な1点が決まり、勝ちました。
さて、翌日曜日。
ヨガにいって、前日の凝り固まっていたからだを伸ばし。
姪っ子の学園祭に行く前に、ギャラリーらふとへ行きました。
「25の果実」展を観るためです。
大袈裟なようですが、やっぱりこれはどうしても行かなくては、と数日前より
ココロの中がざわざわしてました。
同じ時を過ごしてきた、私の、25年間でもあるように思えたから。
もちろん照れくさいので、長々とは語りませんが、25年間分の思い出は
たっぷりためこんでいます(笑)。ただそれは、いつも同じ濃さや深さではなくて
時に薄く、時に遠くの方から漂ってきたり。病めるときだって、健やか過ぎるときだって、
互いにあったりなかったり、なのですが。
++++
自分の居場所はひとつだけとは限らず、いろんな「部屋」を持っていたほうがよい、
というのが私のモットーのひとつです。
たとえば、家庭の中での「おかーさん」としてのわたし。ともだちの中のわたし。
ボランティア活動で知り合った仲間やママ友の中のわたし。永遠の文学少女のわたし。などなど。
互いの部屋の行き来ができればそれに越したことはありませんが、それぞれが独立していても
いいかなーとも思っています。いろんな「部屋」が増えていくことは楽しいし、その分呼吸が
楽になります。
それと同じように、重ねて想うことができるものがひとつよりも、いくつもあったほうが
やっぱりより楽しいなあと思います。
そうそう、うさちゃんから聞いたのですが、らふとの小屋ギャラリーができて、来年で
10年だそうです。
トップの写真は、今年の「工房からの風」の、帰りの車中から見た空です。
毎年の10月、「風」にも色々な想いが重なりますね。