今朝は時計を見ながらせっせと家事に励み、学校へ行ってしまった娘のために録画準備
までして、その時間を待ちました。
お話は、カメのカメカメさんに自転車を届けるはなし。薄い紙でできたポルタたちが、
喜んだり、びっくりしたりするたびに、くるっくるっとペ-プサート状態の顔が一瞬動く
ところが、たまらなくおもしろいです。
朝から荒井良二ワールドに浸っていたら‥「こどものとも」・さらなる楽しみシリーズは、
その3までで終わりにしようと思っていたけれど‥やっぱりこの絵本だけは紹介しておきたい
気持ちが高まりました。
こどものとも年少版2003年1月号(310号)
『わたしのねこちゃん』 かんなりまさこ 文 荒井良二 絵
この絵本も、私にとっては、図書館のバックナンバーカゴからの掘り出し物です。
本屋さんに並んでいるときは、残念ながら、まるで気がつきませんでした。当時は
荒井良二さんの絵本を見たこともなければ、お名前も知らなかったのだと思います。
その後2005年9月にハードカバー版が出たようですが、そちらの方も今まで見かけたことが
ありませんでした。福音館書店の幼児絵本シリーズは好きな作品がたくさんありましたが、
娘も大きくなってしまい、さすがに今では「書店であんまり見ない棚」になってしまっていたのですね。
さて。やっと肝心の『わたしのねこちゃん』。
表紙に大きく描かれた「ねこちゃん」もかわいいですが、1枚めくったところのタイトルバックの
雪景色と、小さな家の中に居るねこの絵が、とても期待をかきたてます。同じく荒井良二作品の
『きょうというひ』を思い出してしまうのは、雪つながりだからでしょうか‥。
わたしの ねこちゃん ひげねこちゃん
でまどに すわって そとの ゆき みてる
「あそびに いこう」って いったら、「ニーヤ」と くびふった
お話はこんな出だしです。そして、見開きの左ページには、出窓に居るひげねこちゃん、
右ページには、外へ遊びに行こうと誘う女の子の様子が描かれています。女の子が帽子かぶって、
手袋して、ドアを開けても、ひげねこちゃんは知らぬふり。雪だるまを作り始めた女の子を、
出窓からずっと見ているのに、
「てつだって」って いったら、おおきな あくびした
女の子がちょっと隠れていると、背伸びをして探しているくせに、「おいで」って言われると
お尻を向けてしまうのですから、ほんとにひげねこちゃんは愛すべき存在です。猫と一度も
生活したことがない私を、ねこっていいかも、と思わせてしまうのですから、この「わたしの
ねこちゃん」かなりの魅力に満ちた絵本です。
女の子がひとりで作り上げた雪だるまもすごくいい味出してます。そして、ひげねこちゃんと
女の子のお話を最後まで見守ってくれていますね。
この絵本、見返しもとてもよいので、ハードカバー版のほうではどんな感じになっているのか、
今度本屋さんに行ったら探してみようと思います。