今月号の、こどものとも年中向きは『3びきねこさんのそりあそび』。
「こどものとも」2000年1月号の再版です。
柳生まち子さん作の、この、3びきねこさんはシリーズもので‥
『3びきねこさんとおひるねまくら』 (1997年年中向き11月号)
『3びきねこさんとさくらんぼさん』(2001年6月号)があるのですが、
この『~そりあそび』だけ、こどものともセレクションとして単行本化されたことも
あるようです。
3びきのねこの名前は、きい とら ごろ。誰がどの名前かすぐわかりますよね?
『~とおひるねまくら』は、この3びきが、ねむねむじいちゃんにたのまれて、
がちょうのおばさんに注文しておいたおひるね用のでっかいまくらを受取り、
それをねむねむじいちゃんの家まで持っていく、というお話です。
誰が枕を持つかをじゃんけんで決めたり、不意になくなってしまった枕を
きつねやカメレオンやリスから取りかえしたり‥の様子がとても楽しい絵本です。
当時保育園生だったrの、寝る前に読んでもらいたい絵本のベスト3に入って
いたのではないかというくらい、ほんとうによく読みました(読まされました)。
裏表紙の見返しに、簡単な地図が載っているのですが、それを最後にたどるのが
またおもしろかったみたいですね。
(私はこの絵本を読んでいると、なぜか毎回とても眠くなり、ねむねむじいちゃんの
魔法?呪い?がかかっているからではないかと、秘かに思っていました・笑)
『~そりあそび』は、村の掲示板に、ふるいそりさしあげます の貼紙を見つけた
3びきが、喜び勇んでもらいに行くのですが、いたちくんに先を越されてしまい‥
でも、最後には、ぶたさんやりすくんたちも一緒に楽しく遊べるというお話です。
やっぱり見返しには地図が載っていて、そりをくれたうさぎのおばさんは
おひるねまくらの時に、3びきに道を訊いてきたおばさんだという繋がりもあるし、
2つの地図を並べてみると、さらに楽しめる趣向になっています。
そうして3作目の『~さくらんぼさん』は、さくらんぼ という名前の、
とても魅力的な、靴屋さんをやっている女の子のねこが登場するお話です。
さくらんぼさんは靴屋さんといっても、お店を持っているわけではなく、
大きなかばんにぎっしり靴をつめて町から町への行商スタイル。
かっこいいです。
「さあ、はるの くつやの かいてんよ」
さくらんぼさんは
おおきな カバンの ふたを あけました。
くつを だしながら うたいます。
♪ はるの くつやが やってきた
すてきな くつ くつ
100そく あるよ ♪
最後には、お約束の地図が、ちゃんと載っています。
ゆうべ、この3冊を見くらべたくなり本棚から探していたら、rがやってきて
「このねこたちって、よくみたらおしゃれー」と笑いながら言いました。
そう。
柳生まち子さんの絵は、ディテールが凝っていて、色使いもきれいです。