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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

もりのてがみ やきいもたいかい

2014-11-30 18:31:10 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は、1年生のクラスでの、読み聞かせ当番でした。
1年生だと、つい短いのを3冊とか読んでしまいたくなるのですが、
もう2学期も終りだし、7分+7分くらいのものでもいいかなと
思いました。


色々候補はあったものの、結局1冊目に選んだのはこちらの絵本。
 
以前も今くらいの時期に低学年で読んだ記憶があったのですが、
あとから調べてみたら、2回とも2年生のクラスでした。
その時はどちらとも、読み終わった後に、じんわりとよい感じが
クラスの中に残ったような気がしていて。
でも、こん回の1年生のクラスでは、いまひとつだったような
気がしています。
大勢の中で読むのだったら、やはり2年生とか3年生とかなのかな。


もう1冊は、自分的にはすごーく久しぶりの、ばばばあちゃんです。



季節的にぴったりかなと思いまして。

余談ですが、家で練習していたら、そばで見ていた娘が
「ほんとにこんなおばさんが、近所に居たらすごいよね~」と
口をはさんできたのがすごく面白かったです。
たしかに(笑)。

読み始める前に、「やきいも作ったことある人?」と聞いたら
結構手が挙って。
「じゃあ、落ち葉を集めてたき火で焼いたことある人?」と次に
訊いたら、これにもぱらぱらと手が挙がったのには、ちょっとびっくり
しました。キャンプとかでやったのかな?

お話のほうはどうだったでしょうね~。
楽しんでくれていたのかな。
ばばばあちゃんの語り口が、自分に馴染んでいるとはどうしても
最後まで思えなかったので、ちょっと不安でした。


来月は、4年生と6年生のクラスに入ります。
もう12月だから、どちらもクリスマス絵本かな。


 

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安西水丸展@クリエイションギャラリーG8

2014-11-14 19:29:13 | 好きなもの・美術館や展覧会

忘れないうちに、これからもずっと忘れないように…。

 
先週の土曜日の午後、行ってきました。

にぎわっていましたね~
そして、思ったよりも、ぎっしり作品があって、とっても
見応えがありました。

特別な水丸ファンでなくても、ああこれ見たことあるなあと
いうもの、けっこうあるのではないかな?

特別に水丸ファンだった私は、はじめからわあっ~と
胸がつまる想いでした。

とくに感動したのは、ユーミンのLPレコード PEARL PIERCE の
ジャケットと、その中でも特に好きだった「夕涼み」という曲の
歌詞と一緒のイラスト…。
1980年、ですからね~たしか。思い出あり過ぎ、です。

そして、それと同じ気持ちを、隣の部屋にあった、
村上朝日堂シリーズのイラストで堪能しました。
大学生の頃からずっと愛読していた春樹氏の作品の、表紙を飾っていた
絵の原画ですものね。なんかいろんなこと思っちゃいました。

いちばん奥の部屋には、小学校の頃に描いたポスターのための絵や
ノート。大学時代のもの、広告作っていた頃の作品、ニューヨーク時代の
ものまでありました。
こんなにたくさん見られて、無料って、すごい展覧会です、ほんと。


千倉で過ごした子供時代のことを描いたイラストと文章があって、
その中に、紙芝居は好きだったけど、いつも一番うしろで見ていた、
すぐに帰れるように。終わったあとに話しかけられるのがこわかったから。

というのがあって、じんときました。
シャイで繊細な水丸少年(もちろんその頃は渡辺昇くんですが)が
あまりにもリアルに想像できて。

追悼の雑誌なんかを読むと、必ず、すごくもてた、と書いてありますが、
もてるはずですよね~わかるわかるって、絵を見ていただけでも思って
しまうのですから。
実際に会って、話したりなんかしたら、好きにならない女子とか
いないはずです、きっと(笑)。 


展覧会は、20日(木曜)までです。 

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はじめましての絵本たちin Kawaguchi その3

2014-11-13 15:08:34 | 好きなもの・講座やワークショップ

その1 その2の続きです。
クリスマスの絵本、POP-UP、その他、計13冊あります。


〈クリスマスのえほん〉

写真絵本です。
女の子がすっごくかわいいので、明らかに合成!と思われる写真でも
許してしまいます・笑。



赤がとっても効いています。
私的にはゆきだるまがかぶっている赤いバケツの持ち手が
とってもツボで、かわいくてしかたありません・笑。



メルボルン在住のご夫婦ならではの
真夏のクリスマス絵本。




お話はアリステッド・リンドグレーンが
1960年代の初頭に書いたものだそうです。描かれているこびとの
鼻がとっても好きでした・笑。
絵は「ちいさな死神くん」のキティ・クローザー。



このネコたちがルッキオとフリフリなのか!と
感動(笑)しました。翻訳絵本みたいだけど、庄野ナホコさんという方の
作品です。この名前といい、雰囲気といい、ぜったい二匹は日本のネコ
ではなく、イタリアンだと思うのですが、いかがでしょう?


クリスマスの飾りつけがとてもかわいらしく
そして美しく描かれています。




『よあけ』とか『ゆき』でおなじみの
ユリ・シュルヴィッツの最新作です。




〈POP-UP〉

この表紙画像では、なかみのよさが
つたわらないような‥。もっときれいな色でした。



こちらはポップアップというよりも
めくっていって、下にどんな絵があるかを楽しみ絵本。
アドヴェンドカレンダーをめくっていくのと同じような気持ちになりました。
色がとても美しかったです。



これ、すごくよくできていました。
クリスマスプレゼントにこんな本もらったら嬉しいでしょうね~。
アノニマスタジオの本です。



〈その他〉


もううちの娘は高3だからいいかなー的な
気持ちがはたらいて、実際に手にとってみませんでした。
どんな内容なのか、みておけばよかったです。
イラストはtupera tuperaさんですね。


デビュー15周年記念だそうです。



高野文子さんの新作マンガです。
新聞の紹介で知って、読んでみたかったので、じっくり見てみましたが、
私の頭では理解不能なところが多々あり、今回は(買うのを)やめておきました。
湯川秀樹博士らが、下宿人って、もうそこからすごいです。


以上合計で35冊を紹介していただきました。
今回もとても楽しい時間でした。三蔵さん、ありがとうございました。


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はじめましての絵本たちin Kawaguchi その2

2014-11-11 15:58:29 | 好きなもの・講座やワークショップ

11月5日(水曜)の、「はじめましての絵本たち」で紹介してもらった
絵本の続きです。



 ありそうでなかった話だなーと
思いました。逆転の発想って感じで、とても新鮮でした。



 なんかひたすら懐かしい匂いがしました。
はじめ題名だけ聞いたときは、空き缶そのもに秘密があるのかなって
思ったのですが…。



初級から上級までなぞかけ満載。
だじゃれ?っぽいのもあったりして、1冊あったら
家族で盛り上がれそうです。



りんこかもしれない の第二弾。
自分自身を客観的に観るってこういうことなのかなー。
にせものの自分を作るのって、かなり高度で哲学的な
作業だってわかりますね~




こういうのも本のカテゴリーなんですね。
蛇腹になっていて、広げるとすっごく長くなるのです。
乗り物好きの大人になった男子にも喜ばれそう。



ひたすらかわいい絵本です。
写真みたいだけど、こまかーく描かれた絵なんですよ、すごいです。
そして、かわいい展開です。



「お金のない王女のはなし」
お話が長かったので、全部を読むことができませんでした。
残念。昔話ではなくって、オリジナルストーリーらしいです。




(たしか)木版画でいろんなパンが
描かれています。おいしいそうでした。
小さい子と一緒にもぐもぐ食べるマネとかしたいです。



かなり強烈な展開でしたが、料理人のシリーズ
より、こっちの方が私的にはアリでした・笑。
背中におぶさっているの、病気になったフランスパンなんですよ~



みんなのうたで歌われている歌の
作詞の方と同じ作者だとききました。どんな歌か知らないのですが。
きれいな装丁の本でした。



こちらの絵はセンダック。
穴はほるもの~のコンビです。微妙に欲しかったです。



※その3に続きます。

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はじめましての絵本たちin Kawaguchi その1

2014-11-08 11:57:30 | 好きなもの・講座やワークショップ

前回のログをやっとまとめ終わったと思っていたら、もう半年近くが
たっていたことに驚きつつ。

年2回開催のうちの「2回目」のはじめましての絵本たちが、今週の水曜日に
ありました。

ナビゲーターはもうすっかりお馴染みになったとことこぺんぎん隊の
三蔵さん。(シトロンブックスのリアルシトロンが11月15日~21日
@阿佐ヶ谷で開催されます)

それでは、早速今回紹介してもらった本を、簡単な感想とともに
その1~その3に分けて、載せていこうと思います。
6月~11月まで発売された絵本が22冊、クリスマスのが7冊、
ポップアップ3冊、その他3冊の計35冊です。


与那国島の小学1年生が「慰霊の日」に朗読した
自作の詩に長谷川さんが絵をつけた絵本。
だから、本文はすべ安里有生くんの詩というわけです。
長谷川さんの、少年の絵って、いいですねー。表紙とタイトルみただけで
きゅんとなります。


ある町の、とある12人の1日の様子が細かく
描かれています。ちゃんと名前もかいてあって、丁寧にみていくと
おもしろいだろうなあと思いました。ちょっと欲しかったです。


1971年アメリカから出た絵本。
絵の感じが70年代って感じがして、ひどく懐かしいです・笑。
段ボール箱ひとつあったら、すごく遊べますよね。



とっても詳しく、そして具体的に宇宙や、ロケットのこと
なんかが語られています。宇宙服にはアメリカ製とロシア製の二つがあって、
アメリカ製のは、上下セパレートタイプだけれど、ロシア製はオールインワンで
背中にファスナーって、たしか書いてあったと思います。
そういうレベルで語られる宇宙って、とても身近な感じがしてきて、急に
この本が欲しくなりました。



以前福音館書店から出ていたものと
なかみは同じですが、表紙と、全体の形(大きさ)が変わっています。
題名からすると、この表紙のほうがふさわしいというか、ぴったりですが、
最初の、鷲(鷹?)が空を飛んでいる表紙も個人的には好きでした。



ロシアのわらべうたの絵本。
絵が、とてもいいですね~「さんびきのくま」の人の絵だとか。



 4人の男性作家さんによる、絵だけですすんでいく
しりとりの絵本です。最初は簡単ですが、しだいに難しくなっていきます。
これでもか、というくらい、しりとりがエンドレスで楽しめるし、自分たちでも
絵だけでしりとりやってみよう、という気になるかも。



 絵、語り口ともに、とってもオトナな絵本です。
余談ですが、昨日地元の図書館に行ったら、絵本コーナーではなく、
別の階の美術関連の棚のところにこの絵本が置かれていました。
いったい、この兄弟の「夏」になにが起こったのでしょうねえ。



怪談絵本シリーズ。
先日、新聞でも紹介されていました。恩田陸さんの文、というだけで、
それはこわいにちがいない、と思っていましたが、文よりも、絵の方が
こわかった。



アメリカの小学生は「ハイク」を使って
言葉をえらぶ勉強をするとかで、日本の俳句は「ハイク」として、
かなり親しまれているそうです。
この絵本は、小林一茶の生涯を、代表作を通して知ることができるとともに、
英訳されたハイク(もはや短い詩)と、さらにそれをわかりやすい日本語に
したものも載っているという、一度に3回くらいおいしい内容となっています。
絵が、やなぎむらシリーズの、カズコ・G・ストーンさん。
やなぎむらシリーズをこよなく愛するファンとしては、買わずにはいられない
1冊でした。
(その日の夜、この題名みていたら、瓜に対してもこんなに優しいんだ!と
一茶に感動してしまったのでした)


 通常の鳴き声に飽きてしまった鳥たちが
独創的な鳴き声で次々鳴き始めるというお話。
カラスよ、ついにおもえもか・笑。


※その2、その3に続きます

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ベンジャミン・バトン

2014-11-03 18:01:46 | ふと思ったこと

昨日に引き続き、今日も吹奏楽の演奏を聴きにいきました。

今日のは、いつもいっているスポーツクラブ内のイベントで、地元の
吹奏楽団の方々の演奏です。

始まって間もなく、車いすのお年寄りの方が固まって入ってこられて、
ああ、近くのホームの方たちなんだなーと思いました。

曲名を紹介する声に反応して、大きな声を出してしまう方がひとり居て
介護士さんがすぐに優しく説明をしてあげている声などが、背中から
聞こえてきていたのですが、それよりも気になったのは、独り言で、何度も
「わたしにはもう何もわからないから、音楽がなんとかとかわからないから」と
しきりにつぶやいている声でした。

「知っている曲があると思うから、聴いていてね」
介護士さんが何度か言いに来ていましたが、そのたびにその方は、
「なんにもわからないから、いいの」の一点張り。

2、3度、それが繰り返されるのを聞いているうちに、そうだ、これは
ベンジャミン・バトンなんだ、と気がつきました。
人間の成長とは、体が大きくなっていくとともに、他者との繋がりや、
外界との繋がりを広く大きくしていくことですが、ある時点でのピークが
過ぎると、あとは、それまでとは反対に、自分のセカイが小さくなっていき、
興味の幅もだんだんしぼんでいって、自分自身のこと以外には関心が
持てなくなっていくのです、きっと。

そして最後には、生まれた時と同じように、暖かいとか、明るいとかの
皮膚感覚だけになっていくのでは、と思いました。
それがよいとかわるいとかではなくて、ベンジャミンバトンを読んで思ったことが
自分の感覚の中で、腑に落ちていったのです。 

ブラッド・ピット主演の映画もおもしろかったけど、原作も短いながら
とてもよくできていると思いました。特に、こちらの装丁版をお勧めします。
絵がとてもいいのです。(前に書いたログは) 







 

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