先週の金曜日は、1年生のクラスでの、読み聞かせ当番でした。
1年生だと、つい短いのを3冊とか読んでしまいたくなるのですが、
もう2学期も終りだし、7分+7分くらいのものでもいいかなと
思いました。
色々候補はあったものの、結局1冊目に選んだのはこちらの絵本。
以前も今くらいの時期に低学年で読んだ記憶があったのですが、
あとから調べてみたら、2回とも2年生のクラスでした。
その時はどちらとも、読み終わった後に、じんわりとよい感じが
クラスの中に残ったような気がしていて。
でも、こん回の1年生のクラスでは、いまひとつだったような
気がしています。
大勢の中で読むのだったら、やはり2年生とか3年生とかなのかな。
もう1冊は、自分的にはすごーく久しぶりの、ばばばあちゃんです。
季節的にぴったりかなと思いまして。
余談ですが、家で練習していたら、そばで見ていた娘が
「ほんとにこんなおばさんが、近所に居たらすごいよね~」と
口をはさんできたのがすごく面白かったです。
たしかに(笑)。
読み始める前に、「やきいも作ったことある人?」と聞いたら
結構手が挙って。
「じゃあ、落ち葉を集めてたき火で焼いたことある人?」と次に
訊いたら、これにもぱらぱらと手が挙がったのには、ちょっとびっくり
しました。キャンプとかでやったのかな?
お話のほうはどうだったでしょうね~。
楽しんでくれていたのかな。
ばばばあちゃんの語り口が、自分に馴染んでいるとはどうしても
最後まで思えなかったので、ちょっと不安でした。
来月は、4年生と6年生のクラスに入ります。
もう12月だから、どちらもクリスマス絵本かな。
忘れないうちに、これからもずっと忘れないように…。
先週の土曜日の午後、行ってきました。
にぎわっていましたね~
そして、思ったよりも、ぎっしり作品があって、とっても
見応えがありました。
特別な水丸ファンでなくても、ああこれ見たことあるなあと
いうもの、けっこうあるのではないかな?
特別に水丸ファンだった私は、はじめからわあっ~と
胸がつまる想いでした。
とくに感動したのは、ユーミンのLPレコード PEARL PIERCE の
ジャケットと、その中でも特に好きだった「夕涼み」という曲の
歌詞と一緒のイラスト…。
1980年、ですからね~たしか。思い出あり過ぎ、です。
そして、それと同じ気持ちを、隣の部屋にあった、
村上朝日堂シリーズのイラストで堪能しました。
大学生の頃からずっと愛読していた春樹氏の作品の、表紙を飾っていた
絵の原画ですものね。なんかいろんなこと思っちゃいました。
いちばん奥の部屋には、小学校の頃に描いたポスターのための絵や
ノート。大学時代のもの、広告作っていた頃の作品、ニューヨーク時代の
ものまでありました。
こんなにたくさん見られて、無料って、すごい展覧会です、ほんと。
千倉で過ごした子供時代のことを描いたイラストと文章があって、
その中に、紙芝居は好きだったけど、いつも一番うしろで見ていた、
すぐに帰れるように。終わったあとに話しかけられるのがこわかったから。
というのがあって、じんときました。
シャイで繊細な水丸少年(もちろんその頃は渡辺昇くんですが)が
あまりにもリアルに想像できて。
追悼の雑誌なんかを読むと、必ず、すごくもてた、と書いてありますが、
もてるはずですよね~わかるわかるって、絵を見ていただけでも思って
しまうのですから。
実際に会って、話したりなんかしたら、好きにならない女子とか
いないはずです、きっと(笑)。
展覧会は、20日(木曜)までです。
その1 その2の続きです。
クリスマスの絵本、POP-UP、その他、計13冊あります。
〈クリスマスのえほん〉
写真絵本です。
女の子がすっごくかわいいので、明らかに合成!と思われる写真でも
許してしまいます・笑。
赤がとっても効いています。
私的にはゆきだるまがかぶっている赤いバケツの持ち手が
とってもツボで、かわいくてしかたありません・笑。
メルボルン在住のご夫婦ならではの
真夏のクリスマス絵本。
お話はアリステッド・リンドグレーンが
1960年代の初頭に書いたものだそうです。描かれているこびとの
鼻がとっても好きでした・笑。
絵は「ちいさな死神くん」のキティ・クローザー。
このネコたちがルッキオとフリフリなのか!と
感動(笑)しました。翻訳絵本みたいだけど、庄野ナホコさんという方の
作品です。この名前といい、雰囲気といい、ぜったい二匹は日本のネコ
ではなく、イタリアンだと思うのですが、いかがでしょう?
クリスマスの飾りつけがとてもかわいらしく
そして美しく描かれています。
『よあけ』とか『ゆき』でおなじみの
ユリ・シュルヴィッツの最新作です。
〈POP-UP〉
この表紙画像では、なかみのよさが
つたわらないような‥。もっときれいな色でした。
こちらはポップアップというよりも
めくっていって、下にどんな絵があるかを楽しみ絵本。
アドヴェンドカレンダーをめくっていくのと同じような気持ちになりました。
色がとても美しかったです。
これ、すごくよくできていました。
クリスマスプレゼントにこんな本もらったら嬉しいでしょうね~。
アノニマスタジオの本です。
〈その他〉
もううちの娘は高3だからいいかなー的な
気持ちがはたらいて、実際に手にとってみませんでした。
どんな内容なのか、みておけばよかったです。
イラストはtupera tuperaさんですね。
デビュー15周年記念だそうです。
高野文子さんの新作マンガです。
新聞の紹介で知って、読んでみたかったので、じっくり見てみましたが、
私の頭では理解不能なところが多々あり、今回は(買うのを)やめておきました。
湯川秀樹博士らが、下宿人って、もうそこからすごいです。
以上合計で35冊を紹介していただきました。
今回もとても楽しい時間でした。三蔵さん、ありがとうございました。
11月5日(水曜)の、「はじめましての絵本たち」で紹介してもらった
絵本の続きです。
ありそうでなかった話だなーと
思いました。逆転の発想って感じで、とても新鮮でした。
なんかひたすら懐かしい匂いがしました。
はじめ題名だけ聞いたときは、空き缶そのもに秘密があるのかなって
思ったのですが…。
初級から上級までなぞかけ満載。
だじゃれ?っぽいのもあったりして、1冊あったら
家族で盛り上がれそうです。
りんこかもしれない の第二弾。
自分自身を客観的に観るってこういうことなのかなー。
にせものの自分を作るのって、かなり高度で哲学的な
作業だってわかりますね~
こういうのも本のカテゴリーなんですね。
蛇腹になっていて、広げるとすっごく長くなるのです。
乗り物好きの大人になった男子にも喜ばれそう。
ひたすらかわいい絵本です。
写真みたいだけど、こまかーく描かれた絵なんですよ、すごいです。
そして、かわいい展開です。
「お金のない王女のはなし」
お話が長かったので、全部を読むことができませんでした。
残念。昔話ではなくって、オリジナルストーリーらしいです。
(たしか)木版画でいろんなパンが
描かれています。おいしいそうでした。
小さい子と一緒にもぐもぐ食べるマネとかしたいです。
かなり強烈な展開でしたが、料理人のシリーズ
より、こっちの方が私的にはアリでした・笑。
背中におぶさっているの、病気になったフランスパンなんですよ~
みんなのうたで歌われている歌の
作詞の方と同じ作者だとききました。どんな歌か知らないのですが。
きれいな装丁の本でした。
こちらの絵はセンダック。
穴はほるもの~のコンビです。微妙に欲しかったです。
※その3に続きます。
前回のログをやっとまとめ終わったと思っていたら、もう半年近くが
たっていたことに驚きつつ。
年2回開催のうちの「2回目」のはじめましての絵本たちが、今週の水曜日に
ありました。
ナビゲーターはもうすっかりお馴染みになったとことこぺんぎん隊の
三蔵さん。(シトロンブックスのリアルシトロンが11月15日~21日
@阿佐ヶ谷で開催されます)
それでは、早速今回紹介してもらった本を、簡単な感想とともに
その1~その3に分けて、載せていこうと思います。
6月~11月まで発売された絵本が22冊、クリスマスのが7冊、
ポップアップ3冊、その他3冊の計35冊です。
与那国島の小学1年生が「慰霊の日」に朗読した
自作の詩に長谷川さんが絵をつけた絵本。
だから、本文はすべ安里有生くんの詩というわけです。
長谷川さんの、少年の絵って、いいですねー。表紙とタイトルみただけで
きゅんとなります。
ある町の、とある12人の1日の様子が細かく
描かれています。ちゃんと名前もかいてあって、丁寧にみていくと
おもしろいだろうなあと思いました。ちょっと欲しかったです。
1971年アメリカから出た絵本。
絵の感じが70年代って感じがして、ひどく懐かしいです・笑。
段ボール箱ひとつあったら、すごく遊べますよね。
とっても詳しく、そして具体的に宇宙や、ロケットのこと
なんかが語られています。宇宙服にはアメリカ製とロシア製の二つがあって、
アメリカ製のは、上下セパレートタイプだけれど、ロシア製はオールインワンで
背中にファスナーって、たしか書いてあったと思います。
そういうレベルで語られる宇宙って、とても身近な感じがしてきて、急に
この本が欲しくなりました。
以前福音館書店から出ていたものと
なかみは同じですが、表紙と、全体の形(大きさ)が変わっています。
題名からすると、この表紙のほうがふさわしいというか、ぴったりですが、
最初の、鷲(鷹?)が空を飛んでいる表紙も個人的には好きでした。
ロシアのわらべうたの絵本。
絵が、とてもいいですね~「さんびきのくま」の人の絵だとか。
4人の男性作家さんによる、絵だけですすんでいく
しりとりの絵本です。最初は簡単ですが、しだいに難しくなっていきます。
これでもか、というくらい、しりとりがエンドレスで楽しめるし、自分たちでも
絵だけでしりとりやってみよう、という気になるかも。
絵、語り口ともに、とってもオトナな絵本です。
余談ですが、昨日地元の図書館に行ったら、絵本コーナーではなく、
別の階の美術関連の棚のところにこの絵本が置かれていました。
いったい、この兄弟の「夏」になにが起こったのでしょうねえ。
怪談絵本シリーズ。
先日、新聞でも紹介されていました。恩田陸さんの文、というだけで、
それはこわいにちがいない、と思っていましたが、文よりも、絵の方が
こわかった。
アメリカの小学生は「ハイク」を使って
言葉をえらぶ勉強をするとかで、日本の俳句は「ハイク」として、
かなり親しまれているそうです。
この絵本は、小林一茶の生涯を、代表作を通して知ることができるとともに、
英訳されたハイク(もはや短い詩)と、さらにそれをわかりやすい日本語に
したものも載っているという、一度に3回くらいおいしい内容となっています。
絵が、やなぎむらシリーズの、カズコ・G・ストーンさん。
やなぎむらシリーズをこよなく愛するファンとしては、買わずにはいられない
1冊でした。
(その日の夜、この題名みていたら、瓜に対してもこんなに優しいんだ!と
一茶に感動してしまったのでした)
通常の鳴き声に飽きてしまった鳥たちが
独創的な鳴き声で次々鳴き始めるというお話。
カラスよ、ついにおもえもか・笑。
※その2、その3に続きます
昨日に引き続き、今日も吹奏楽の演奏を聴きにいきました。
今日のは、いつもいっているスポーツクラブ内のイベントで、地元の
吹奏楽団の方々の演奏です。
始まって間もなく、車いすのお年寄りの方が固まって入ってこられて、
ああ、近くのホームの方たちなんだなーと思いました。
曲名を紹介する声に反応して、大きな声を出してしまう方がひとり居て
介護士さんがすぐに優しく説明をしてあげている声などが、背中から
聞こえてきていたのですが、それよりも気になったのは、独り言で、何度も
「わたしにはもう何もわからないから、音楽がなんとかとかわからないから」と
しきりにつぶやいている声でした。
「知っている曲があると思うから、聴いていてね」
介護士さんが何度か言いに来ていましたが、そのたびにその方は、
「なんにもわからないから、いいの」の一点張り。
2、3度、それが繰り返されるのを聞いているうちに、そうだ、これは
ベンジャミン・バトンなんだ、と気がつきました。
人間の成長とは、体が大きくなっていくとともに、他者との繋がりや、
外界との繋がりを広く大きくしていくことですが、ある時点でのピークが
過ぎると、あとは、それまでとは反対に、自分のセカイが小さくなっていき、
興味の幅もだんだんしぼんでいって、自分自身のこと以外には関心が
持てなくなっていくのです、きっと。
そして最後には、生まれた時と同じように、暖かいとか、明るいとかの
皮膚感覚だけになっていくのでは、と思いました。
それがよいとかわるいとかではなくて、ベンジャミンバトンを読んで思ったことが
自分の感覚の中で、腑に落ちていったのです。
ブラッド・ピット主演の映画もおもしろかったけど、原作も短いながら
とてもよくできていると思いました。特に、こちらの装丁版をお勧めします。
絵がとてもいいのです。(前に書いたログは★)