my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

「今日のダーリン」に今日書いてあったこと

2019-08-28 17:57:59 | 想うこと

ほぼ日の「今日のダーリン」

以前ほど熱心な読者ではないのですが、今日のものは
今日ここに記しておきたいなあ、「今日」記しておきたいなあと
思ったので、コピーさせていただきました。



「これだけはやろう」と決めてやっているのが、
 この「本の読み聞かせ」という習慣なんだそうだ。
 先輩がやっていると、後輩おかあさんもやりたくなる。
 前にも、ちょっと書いたことかもしれないけれど、
 絵本を持って、まだことばをおぼえていない赤ん坊に、
 「読み聞かせ」をすると、それなりに
 聞いているように見えるから不思議だ。
 じぶんに呼びかけられている感じがいいのかもしれない。
 ことばのわからない赤ん坊だってよろこぶのだから、
 多少なりともしゃべれるようになった子どもなら、
 「読み聞かせ」はかなり好きなのではないだろうか。
 いちばん安心できる人の声で、
 知らない世界に連れて行ってくれるのだから、
 それがたのしくないはずはないだろう。
 声で、こころを愛撫するような行為なのだろうな
 (そういう意味では、歌を歌うのも似てるかな)。

 こんなふうに考えていくと「読み聞かせ」というのは、
 子どもにとっての、たいへんに贅沢な遊びなんだね。
 その遊びで、なにが育ったりだとか、
 どこがうれしかったりするのかは知らないけど、
 大人でもしてほしいくらいの、ご馳走な行為だよ。

 たぶん、一冊の本をぜんぶ読んでくれる人が、
 実際に、ここにいるってわかった子どもたちは、
 じぶんが大人になったとき、本を読むことを
 めんどうに感じないんじゃないだろうか。
 おかあさんたち、ごくろうさま、いいことしてるね。


コピーさせて貰った中の最後の1行は、「おかあさん」としての私への
労いの言葉に(勝手に)させていただきました。
ま、今はもうしていないので、いいことしていたね、に(勝手に)
変えて(笑)。


****


もしかしてもう何度も書いているかもですが、本日28日は私の誕生日で
あると同時に、娘が生まれて、病院から退院してきた日でもあるのです。
この家で一緒に住み始めた記念日というわけで、翌年の1997年からは
自分の誕生日よりもそのことをずっと意識してきた気がします。

なので、本日の「今日のダーリン」が、なんだか嬉しくて特別に感じられました。

じぶんに呼びかけられている感じがいいのかもしれない。

と糸井氏は赤ちゃんの気持ちを推測していましたが、新米の母親は、その読んでいる
絵本を通して赤ちゃんに「呼びかけている感じ」「語りかけている感じ」が
とても心地よかったのです。
月齢が上がり、やがて反応が出てくるようになって、それはまたそれでもちろん
嬉しかったのですが、最初の頃の、ただ「呼びかけている感じ」だけだったと
しても新米母の気持ちは満たされたのでは、と思うくらいに。


小さな幸せつなぎあわせよう
浅いプールでじゃれるような


大好きな『正夢』の、大好きなフレーズ思い出しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カーマイン・ストリート・ギター@新宿シネマカリテ

2019-08-27 16:59:04 | 好きなもの・映画やDVD

ヒナタノオトのサイトの中に「お気に召すまま」という
染め織りのnomamaさんが書いている読み物があり、それで
この映画を知ることができました。





カーマイン・ストリート・ギター」。
マンハッタンのカーマインストリートにある
ギター工房兼ショップの日々を切り取ったドキュメンタリーです。
マンハッタンから出る廃材でギターを作る店主と弟子、
そこに訪ねて来るミュージシャンたち。
作り手の作る喜びと使い手の奏でる喜びに満ちています。
作ること、繋げること、使うことが
シンプルに描かれたこの作品に夏の暑さ以上に胸を熱くしました。


と、nomamaさんは綴っていて‥「マンハッタン」「ギター」
「ドキュメンタリー」「ミュージシャン」「廃材」(もかな?)

私以上に、うちの店長が好きなフレーズが目白押しで、これはもう観に行くしか
ないよね、となったわけです。


グリニッジビレッジの古いビルにある工房兼ショップで働いているのは
わずか3人‥店主のリックと、弟子のシンディ(ぴったりな名前だと思いました!)と
電話番担当?のリックのお母さん。

そこへ、ある日はジム・シャームッシュが、調子が悪いと言ってギターを抱えて。
また別のある日は、ルー・リードのギターのお世話係をしていたスチュアートが
思い出話をしに。またある日は、パティ・スミス・バンドのレニー・ケイや、
ボブ・ディラン・バンドのチャーリー・セクストンも!!やってきて、リックと
楽しそうに話しながら、ギターをかき鳴らしているのです。

まったくギターに詳しくない私も、その面々の演奏の上手さと、皆の楽しそうな
表情で、とてもよい時間を過ごしました。ぱりっとした洗い立てのシャツみたいな
気持ちになりました。

いつまでもリックのお店が続き、リックのお店があるカーマインストリートが
いつまでも穏やかで、私の記憶の中のグリニッジヴィレッジの想い出が色褪せずに
深いところに留まっていますようにと、願わずにはいられません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019

2019-08-19 16:55:14 | 好きなもの・SPITZ

先週の今頃は、国営ひたち海浜公園の中の、大きな大きな
GRASSステージの前で、ひたすらスピッツの登場を待っていた頃でしょうか。

RIJF5日目。
朝の6時に大宮駅ソニックシティ裏から出るバスに乗って、妹と、
はるばる二人で初参加したのでした。

妹が好きなナオト・インティライミと、私が大大大大好きなスピッツが
同じ日に出ることを知り、何か月も前から2人で楽しみにしていました。
50代になってから、姉妹で、このようなロックフェスに参加するなんて(!)
生きていれば、いろんなことが起こるのですねぇ‥面白い(笑)。


ここからはとりとめもなく、(また参加するかもしれないいつかのための)
覚書き、ということで。





バスが着いて入口のゲートまでだらだら歩く。もう開場していたのかな。
あらかじめ予約していたグッズを受け取る人の長い列。
会場把握のために、一番奥のGRASSステージ目指して歩く。すでに大勢の人、
暑い陽射し‥なので、目に着いたスタンドで1杯目のビール。
荷物を減らすために、お財布は持っていかずSUICAにたくさんチャージして
いきました。電子マネーとっても便利。

GRASSステージや、PARKステージの始まりは10時半からなので、すこしだけ
木陰のエリアで休んだのち、GRASSステージへ。MONGOL800待ちの人たちの
中に加わりました。

渋谷陽一さんのお話から5日目も始まって‥今年で20年、という言葉に、
私は20年前の自分を想っていたけど、隣の妹もきっとそうだったに違いない。
子育て真っ最中の日々と、20年後にまさか、姉妹でここに居るとはねえと
彼女も思っていたはず(笑)。

モンパチは、今までのギターの人の代わりに、WANIMAのギターのKO-SHIN!
とっても好感持てました。

モンパチ終了後、食事のエリアに移動できたのが、11時50分頃。
広いし、人が多いので、とにかく移動には時間がかかります。
お昼ごはんは、ビフテキ丼と本日2杯目のビール♡

14時からのナオト・インティライミに備え、PARKステージへ。
ちょうど家入レオちゃんが始まったくらいだったので、13時頃だったのかな。
後ろのすこしだけ木陰になるところを探して観てました。歌がうまかった。

いよいよナオト(笑)。
私たちより年上のカップルが何組か目につきました。トークがものすごく
上手だから、観ていて楽しくて、夫婦でファンになったのかなーと想像。
妹はファンクラブツアーにも行ってるから、何から何までよく知っていて‥
対して私は、あーこの曲だったら聴いたことあるかも程度。
でも、トークあり笑いあり、ダンスあり、で、楽しいひとときでした。

ここからは本日の(私の)メインに備えるべく、またまたGRASSステージへ。
途中で3杯目のビールも飲んで、15時半からのポルノグラフィティ待ちの
人たちの中へ。


あんまり前だと首が痛くなってしまうので、モンパチに時よりはかなり後ろ。
でも全体から見れば、結構前の方になっていたのかも。
ポルノ~は、周りは若い子のグループが多かった印象がありますねえ。
初めて聴いた曲もあったけど、フェスはもう参加したもの勝ちなので(笑)。

そして、16時45分からのスピッツのために、ポルノ~終了後、じわじわと
前進。陽もすこしづつ傾いてきて、時折涼しい風も通り抜け‥ああいい時間に
なってきたなーと思いながらひたすら待ちました。
見渡した感じと、前後左右の人の接近具合で‥ぐんと人が多くなってきたのを
感じました。(スピッツ、この日一番の集客だったと思います)


1曲目は、もしやもしや?の、けっこうむかしの‥大好きな曲♪
(そんなにスピッツの曲知らない私の妹は???になってたけど、
この曲を最初に歌う「攻めっぷり」に私は大喜びでおおはしゃぎ)

‥セトリはまだ非公開なので、ここでもヒミツにしておきます笑。


相変わらずの丁寧なトーク、けれど熱い演奏と沁みる歌。
変わらないスピッツをまた観ることができた、しあわせな時間でした。
斜め前に居た、めっちゃファンな友に誘われて初めて来たと思われる男子が
終了後に「どうだった?」と訊かれ、「CDとまるで同じでびっくりした」と
言ったのが聞こえ‥そうでしょうそうでしょう、と胸の中で答えました。
ライブの演奏のクオリティに、私も最初の時びっくりしたもの。

大トリは、Dragon Ash で、それはとても相応しいと思ったのですが、
「スピッツは断ったんだってねえー、と話した人たちが居たよ」と
妹が教えてくれました。それもまたスピッツらしいです。

あの、夕暮れの時間が一番似合うの、知ってるな(笑)。



スピッツのステージ終了後、さすがに疲れたので、シートエリアで休憩しながら
18時20分くらいまでDragon Ashを観てました。
帰りのバスは19時半から順次出発するとあったので、お帰りのしたくです。
飲み物買ったりしながら、ゆっくりバス乗り場に向かう間に、陽が暮れてきて‥。




いつかまた、のお楽しみ♡

バスが出発したのは、19時半すこし前で、大宮に到着したのは、21時半頃。


さてさて、次なる「2019夏のスピッツ」のお楽しみは、親子で向かう
仙台です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「チーク!」

2019-08-02 16:30:05 | 好きな本

江國香織さんの新刊、2年ぶりの長編が出たと知り、
図書館に予約して、順番が来るのを待っていました。
そして、長らく待ったあと、受け取りに行って、びっくり。
480ページもある、分厚い本だったから。
早速ちょっと読んでみて、さらにびっくり。主人公の女の子は
17歳と14歳の従妹同士だったから。
そう、内容も何もまったく知らずに予約だけしたからなのでした。

  『彼女たちの場合は


江國さんの本を読むは「好きな方で」、いやむしろ江國さんは
「好きな作家さん」のひとりなのですが、しばらくぶりに読むと、
ここに書いてみたような、「  」 をそのまま文章に引用している
(言葉で説明したそのままを文にする‥)箇所が多いような気がして、
すんなりとは<江國ワールド>に入っていけませんでした。

たぶんそれは、主人公がティーンエイジャーで、親にナイショで、
「家出」ではなく、「旅に出た」という設定だからかもしれません。
主人公よりも、心配でたまらない親の方の立場に「ほぼ近い」というか、
「まるで同じ」ものを感じるわけですから。


いつか17歳、れいな14歳。
いつかの父とれいなの母が兄妹の、いとこ同士。
私にも、仲良くしている従妹がいるので、姉妹とも友人とも違う
いとこ同士の距離感というか親近感がとてもよくわかります。
ただ、私の場合は、年齢は1歳しか違わないし、10代から20代にかけては
一番会っていなかった時期なので、いつかとれいなのような「旅」に
出かけることは、たとえ夢の中でも考えてもみなかったことでした。

ニューヨーク郊外のれいな家からまずはソーホーのホテルへ、
バスターミナルでチケットを買って、ボストンへ。
二人の旅は始まって行きました。

いつかの両親は日本に居て、父も母も心配よりは応援している感じで、
それに対してれいなの父は、心配を通り越して怒りの域に入っていて、
れいなの母は、心配の底辺から視線を遠くへと泳がせている感じ‥。
私だったら(私たちだったら)どうする?と、あらすじは語ったけれど、
どうする?は、なんとなく夫には訊けませんでした。



実は、いつかとれいなのストーリーは5分の1を残していて、まだ
読み切っていないのに、このログを書いています。
果たして二人は、二人の「旅」を無事終わることができるのか、
そもそも「旅」には終わりがあるものなのかー。
日本の高校に馴染めずアメリカの従妹の家から語学学校へ留学していた
いつかは、ひとりで居ること以外の、自分らしさを見出すことができるのかー。
嬉しいことがあると「チーク!」と従妹の頬に自分の頬をくっけていた
れいなは、旅の終わりで「チーク!」と大きな声で言えるのかー。

ロードムービー(のような二人の旅)のエンディングがとても楽しみです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする