my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

バランス

2011-09-29 10:52:33 | ふと思ったこと

陽射しと、風が、どちらも心地よくって、これが「秋」なんだなーと
思いながら、窓の外の公園の、木々が少し揺れるのを眺めています。

平日の午前中はデスクワークで、忙しいときも忙しくないときもあるけれど、
合間を見て、ブックマークしているブログを必ずチェックする日々です。

遠くに居る人も、昨日電話で話したばかりの人も、お会いしたことない人も、
みなそれぞれの毎日を楽しんだり(時には苦労したり)している様子をみては、
私も、私の毎日をがんばらないとね、と思うこと多しです。
(やらなければいけないことで、埋め尽くされているときは、すっごくよい逃げ場所
だよね、ブログって、思うこともあり)


ここ数日のお楽しみは、はねうたさんちにやってきた新しいわんこたち

ひーちゃんとよーちゃん。

この2匹は、きょうだい?なのかな。
でも、私的には、「いとこ」です・笑。

なるほど~と、それに気づいて笑ってくれている人、PCの前に何人かいるでしょうか?



*****



その昔。
ブログを始めよう、やってみたい、と強い動機に繋がったのは、ヒナタノオトblogよりも
以前の、ヒナタさんのブログでした。

そして、今、こんどはfacebookに、興味津津です。


今日の陽射しと風みたいに、心地よいバランスが自分の気持ちの中でとれるような
予感がしてきたら、始めてみようと思います‥(みようかな‥)

 

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はじめましての絵本たち@こひつじ文庫

2011-09-25 16:22:08 | 好きなもの・講座やワークショップ

昨日は、こひつじ文庫さんへ行ってきました。
とこペン隊3号の三蔵さんによる「はじめましての絵本たち」に参加するためです。

小学校で一緒に読み聞かせをしている友二人(+小3男子)も一緒でした。

リアルライフとヴァーチャルな私がついに合体?! なんて思って、ちょっと
どきどきもしてましたが、もともとどっちも私なので(あたりまえですが)、一度色々
話してしまえば、何もおそれることはありませんでした・笑。

さて、ご紹介の絵本の中から、気になったものをいくつかあげておきたいと思います。
画像をクリックすると、本の紹介ページが開きます。
(今回紹介の、すべての本は、こひつじ文庫さんのサイトにアップされています)


 絵がかわいいですね~
初参加のSさんが、購入されたので、低学年のクラスできっと読んでくれると思います。




 三蔵さんが読んでくれたのですが、ラストのページにきて「えっ?」と
なりました。あとから自分でじっくり絵を眺めながら読んだら納得したのですが‥

不思議な話です。
こみねゆらさんの絵って、いつもいいなあと思うのですが、もしかして私一冊も
持っていないかも、なんです。なんででしょうね~




10月は神無月ですが、出雲の国では、神さまが集まる
神在月。そこに「眼鏡屋さん」がいるという着想がおもしろいと思いました。





地球は丸いと教えられてから、誰だって一度は、
「じゃあ掘っていけば、別の国に着くんだよね?」と思いましたよね?

角度なんか計って、持ち物をちゃんと準備して、掘り進めていくので
ひょっとして、こんなふうに、うまくいったりして!!? と思ってしまいます。
読んでいるうちに、本の向きを変えて、最終ページに着いたときには
ぐるんと反対になっているアイデア、凄いです。





オランダの若手女性作家二人による絵本とのことですが、
色遣いがとてもきれいで、お話もおもしろくて、けっこう好きな感じの絵本だなと
思いました。

今朝私が見たユメの話なんですが‥あるアパートを訪ねていって、
中からドアを開けてもらった瞬間に、ちいさな動物たちが、一斉に何匹も飛び出して
くるんです。私は驚いて、その場で硬直。

なんなんだ、このユメ。と考えていたら‥そうか、この絵本を昨日読んだからだと
いうことに気がつきました。

ベンおじさんのシャツからも、小さな動物がさぁーと、だったのです・笑。




  自分の手元におきたいか、となると微妙ですが(笑)、
でも、とっても力作だと思いました。

絵、すごく見応えがありました。




地味だけど、絵も、お話もなんかいいなあと思いました。
原題そのままなのでしょうが、この題名はどんなもんかなあ?とちらと思いますが。




すごく広い家に住んでいて、こんなふうに「住人」が増えて
きたら楽しいかも、です。

でも、いくら忙しいお母さんだって、オーケストラやサーカスが自分ちに来てたら
気づくでしょ、とつっこみいれたくなりました。
そんなこと、思い出していたら、この本、急に欲しくなりました・笑。



で、今回も迷った末に選んだ絵本はこちらです。

高林麻里さんの絵本、だからという理由です。
(私、高林さんの絵が大好きなのです)
ニューヨークに越してきたゆめちゃんが、初めてハロウィーンを
楽しむというお話です。

もし子どもが居て、ニューヨークに住んでいたとしたら、こんなふうなこと
私もしていたのかなと、思いながら読みました。
グリニッチヴィレッジのハロウィーンパレードのことにも、ちょっと触れてありましたが、
気合いの入り方が違いますねー。

10月の、読み聞かせのお当番のときに、読んでみようかなと思っています。

次回のはじめましての絵本たち@こひつじ文庫は、11月24日・26日(らしい)です。


※おやつの画像はここにあります。





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和田誠展@世田谷文学館

2011-09-24 18:30:19 | 好きなもの・美術館や展覧会

9月23日祭日に世田谷文学館に和田誠展を観に行きました。

友からのお誘いがあった後に、琴子さんのブログでの紹介があったので、
予備知識も増えて、とても楽しい時間を過ごすことができました。

1年くらい前に、たばこと塩の博物館で行われたを観ているので
今回はいいかな、という気持ちも実はあったのですが、そんな気持ちは
あっさり捨てておいてよかったです。


展覧会のタイトルは「書物と映画」。

どちらも興味深い展示内容で‥書物の方は、装丁を手がけているたくさんの
作家の中から、縁の深い方4名がフューチャーされていました。

丸谷才一・井上ひさし・村上春樹・谷川俊太郎

もちろん、春樹ファンですから、村上春樹コーナーは食い入るように見ましたよ・笑。

カーヴァーの箱入りの全集があって、それはほんとうにステキな装丁で‥
今ならまだ買うことができるかもしれないけど、もう少ししたら、手にはいらなく
なるんだろうなーと、今回もまた思い、どうしようかとドキドキしました。

このシリーズです。

    

全部で8巻あると思うのですが、私はそのうちの2冊しか持っていないのです。
今は、同じ(ような)内容で、村上春樹翻訳ライブラリーという、もうすこしお手頃な
値段のものがあるので、とても悩みます。(しかもほとんどはすでに借りて読んで
しまったので‥)

このライブラリーシリーズは絵ではなく写真なのですが、この
写真も和田誠さんによる撮影だった!と初めて知りました。



谷川さんとのコンビの絵本では、よいものがたくさんありますよね。

今回初めて原画を見て、なるほどなあと思ったのが『もりのくまとテディベア

去年の秋に出た新しい絵本です。

森に住む熊と、お人形のテディベアとの違いを「いのち」という観点から
みている、なかなか思索に満ちた内容なんですが‥

森に住んでいる熊のシーンは、すべて和田さんの手描きで、
テディベアのページは、デザインの仕事‥色を自分で塗るのではなく
色番号で指定していくやり方‥なのです。

なんか、とっても生意気ですが、和田誠さんのお仕事が集約されている
絵本かも、と思ってしまいました。


書物と映画の、映画の方‥。

シナリオや、絵コンテやたくさんの書き込みがされた台本など
興味深いものがたくさんありました。
なかでも、「麻雀放浪記」のときの、初心表明のような、原稿用紙に書かれた
文章に打たれました。

何かを作ろうと思うとき、それが、自分ひとりではなく、多くの人の協力のもとに
成り立つものづくりのときは、自分の考えをわかりやすく伝える、わかってもらう
という作業はとても大切だと、あらためて感じ入りました。


展示の最終コーナーは、和田誠事務所の書斎を再現したものだと読んでいたので
とても楽しみにしていました。

あーこんな本が、
あーこういう画集や写真集も、とじっくり眺めさせていただきました。

 

 

次回の、世田谷文学館は、萩原朔太郎展です。
サクタロウといえば、「月に吠える」ですよね?

 

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口ふたつ

2011-09-13 16:17:31 | 好きな絵本

久しぶりに「こどものとも年少版」を買いました。

10月号の『ちんころりん』 高知の昔話

 中脇初枝 再話  ささめやゆき 絵


ささめやファンなので、ささめやさんの新しい絵本にはすぐ反応します・笑。


むかしむかし あるところに おばあさんと
おじいさんが くらしていました

おじいさんは やまへ しばかりに
おばあさんは かわへ せんたくに いきました 

定番中の定番フレーズでお話は始まり、おばあさんが川であるものを
見つけるところまでおんなじです。

が、みつけたものは「もも」ではなくて、表紙に描かれている「きんのひつ」
中から出てきたのは、めが ひとつ くちが ふたつの おばけ です。

このおばけ。
とってきれいな声の持ち主で、自分の要求を歌にして伝えます。

こっから おりたい ちんころりん
こっから おりたい ちんころりん


おばあさんが降ろしてあげると、次には下駄をはきたがります。
下駄をはけばはいたで、今度はクワを持ちたいというし‥

声に出して読みながら、誰かに似ているなあーと心の中でにやにやしていたら、
そばに居たrが、「これってまるでうちじゃん」って。

さすが、15歳にもなると、ただつっこみいれるだけじゃなく、わがままおばけが
小さな子どもによく似てるってことがわかるのだなあと、笑いながらもちょっと感心
したりして・笑。


その後、rが絵本を覘き込んできて、それにしても、なんのために
口がふたつあるんだろうね、このおばけ。という話になり‥
そうだよね、無駄だよね、と言いあいましたが、今朝になって、私にはそのわけが
はっきりわかりました。

食事中もひっきりなしにしゃべろうとするrを見ていて、
そうか、口がふたつあれば、ひとつはご飯用で、ひとつはおしゃべり用に
できるんだ、と、気が着いたのです。
(おまけに目がひとつしかないので、ひとつの物事を見るのに精一杯な
ところも、やっぱり小さな子どもと同じですよね)


***


この絵本、小学校の読み聞かせが始まったら読もうかなと思っていたのですが、
rのつっこみ具合を聞いていたら、不向きかも、と思えてきました。
途中はおもしろいのに、結末があっけないというか、すぐに最終頁に着いて
しまって「もうおわりかよ」って感じがするんですって。

ま、4歳くらいまでの子どもを対象にしているお話だから、しかたないのですが、
いつか別の「年少版」を低学年のクラスで読んだときも、えーもう終わりなの?って
声が聞こえたことがあったのは、そういうわけだったのだなとわかりました。


もう1冊、『やぎのアシラーヌどこいった?』という、10月号の「こどものとも」も
買いました。こちらは、読み聞かせに向いていると思うので、さっそく10月から
どこかのクラスで読んでみようと思っています。




 

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これもひとつの定点

2011-09-01 11:30:49 | ふと思ったこと

一昨日、運転免許証の更新に行ってきました。
ほとんど運転しないおかげで(?)、ずっとずっとゴールデンな優良ドライヴァーです。

5年前の免許証を、新しい免許証とともに渡されたので、見比べてみたところ
自分の目からは、ほとんど、変わっていないように見えました。
(でも家族の意見は求めていません・笑)

家に帰ってきてから、古い方の免許証を引き出しにしまおうとして、
その前の、今から10年前のも発見したので、またまた見比べてみました。

・・・・・10年前の私が、今の私より、10年分若いのかどうかはよくわかりませんでしたが、
ひとつだけ、はっきりわかったのは、10年前の私は、5年前の私、一昨日の私ほど
幸せそうに(言いかえれば、楽しそうに)見えないということでした。

免許証の写真ですからね、にこにこ笑ってるはずないんですが、
40代に入る前のその頃、どうしようもなく不安だった心持ちが、
そういうなんでもない時の写真に、映ってしまっていたのでしょうね。

この10年くらいの間で、新たに加わった不安や心配もあるけれど、
それまでに知らなかったことを知る喜びや、好きなものについて語り合う楽しさや、
自分の思っていること考えていることを、文章にするという行為を
再開できたことが、それまでのぐるぐるとした不安の雲を、いつのまにか
払ってくれていたのでしょう。



5年後。
どんな自分が映っているのか、楽しみなようなコワイような。

容姿的には「現状維持」が希望です・笑。




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