11月25日、天気のとてもよかった日曜日、上野へ出かけました。
ひとつめの目的は、国際子ども図書館で、 「ゆめいろのパレットⅢ」と
名づけれられた、野間国際絵本原画コンクール入賞作品展を見るためです。
このコンクールは、作品発表の機会に恵まれないアジア、アフリカ、
ラテンアメリカ地域の芸術家を対象として、1978年より始まり、隔年で開催
されているそうです。
今回の開催は第15回目で、グランプリ作品はインドから初受賞。
イランの方とマレーシアの方が次席です。
私がいいなあと思ったのは、次席・イランのナルゲス・モハマディさんの
『笑わないお姫様』と、佳作に入っていた、韓国のオ・ジュンテクさんの
『誰も開かなかった本』という作品の原画です。
笑わない~の方は、金のがちょうみたいなお話で、金のがちょうが
赤い羊になっているのが、お国柄かなとおもしろく、あっさりした
コラージュ作品でありながら(コラージュ好きなんです)、全体の構図が大胆で。
本になっていたら、買ってかえりたいなあと思いました。
誰も~の方は、まず、タイトルがいいですよね。
題名みただけで、ぜったい手にしたい本。
内容は、森の中に本があるのだけれど、動物たちはぜんぜん開いて
みようとしなくって、でも女の子が手に取っているのを見てから
近くに寄ってくる、みたいな感じでした。
(シルクスクリーンで作られているっていうのにも惹かれました)
アジアの国々や、アラブの方では、私たちのところほど、書店に絵本が
あふれていないのかなあと想像していますが、エジプトの本が数冊
並んだでいたコーナーで(受賞作品の原画とは別に、各地の絵本も
ケースに展示されていました)、表紙に、柔道着を着て金メダルをもらった
男の子が描かれている絵本があり、その絵が昔の「小学1年生」みたいな
タッチだったので、なんだかほっとしました。
国際子ども図書館に行ったのは2回目ですが、今回も、建物の素晴らしさに
みとれました。
屋根の上の避雷針は、明治時代に建てられた時のままとのことだったので、
がんばって撮った写真が冒頭の、ななめってしまっている写真です。
ふたつめの上野での目的は、このピザを食べることでした。
最初に紹介していたのは、はらぺこさんです。
もちろん、私はビールとともにいただきました。 おいしかったあ。
陽が暮れるまでいて、ムンク展のところのイルミネーションも
見てみたかったけど、アメ横へ寄って買い物もしたかったので、
早々と公園をあとにしました。
秋と上野公園、満喫しました。
連休最終日の夜。
久しぶりに、娘が 眠れない と言い出しました。
赤ちゃんのときから寝付きがわるく、母である私も
寝かしつけるのがほんとうに下手で…眠れない夜は数知れず。
近頃では、やりたいことややらなければならないことが増えてきたので、
さすがに疲れるらしく、すっと眠りに入れるようになっていたのですが。
それでも朝寝坊が続くと、まだ「眠れない」なのです。
こんなよい本が手元にあったのだから、この絵本を読んであげれば
よかった、と気がついたのが、今日夕方近くになってからでした。
おやすみなさいは まちを やさしくつつみこんで
じっと うごかなくなりました。
やねのうえのこねこは おかあさんをみつけて
ゴロゴロ のどをならして そしていいました。
「おやすみなさい おかあさん」
ねこのおかあさんも いいました。
「おやすみなさい」
一緒に読んだとき、いい本だねって言い合ったのに。
おやすみなさい と同じ色の丸い月が出ていた晩だったのに。
ほんとうに気がきかない母は、読んでといわれるがままに、
こっちの絵本を読んでしまいました。
しかも、扉に書かれている これは さむがりで なまけものの ねこです。
っていうところを、昨日も 「これはさむがりで なまけもので、ちっとも
眠れない rです。」と読んでしまったし。
この絵本は、10月のことり便で迷いに迷った末決めた本なのですが…
rの一番のお気に入りとなっています
(11歳なのにいいのかなあ?とも思いますが)
あながあいているセーターと、そのセーターをこよなく愛するねこと
ねこが「帽子」をかぶせてあげているどんぐり。
その三つの関係は、家族みたいな間柄にも思えてきます。
「おやすみなさい」 イヴ・ライス作 片山令子 訳
「ねこのセーター」 おいかわけんじ たけうちまゆこ 作
前半の続きです。
10時40分からお昼ごはんまで
好きなように絵を描いてみよう、の時間。
さっきの話の流れとして、最終的に信じられるのは自分自身の感覚‥
そういうのの端っこにある「絵を描くこと」を、この日偶然にこの場所に
集ったことを意識しつつ、描いてみよう。2007年11月18日という日は、
誰にとっても、一度しかないのだから。
で、こんな絵ができました。
クレヨンや水彩絵の具を使うのは、とても久しぶりだったので、
気持ちの中の「蓋があくまで」ちょっと時間はかかりましたが、開いたあとは
とても楽しかった。(ちょうど真ん中あたりにある、鍵盤の絵はrが
描いたもので、その右にあるグリーン地のとか、その前後は私のです)
お昼は、黒田さんを囲むような感じで、外の芝生でそれぞれの
持ってきたお弁当を食べました。
午後1時から3時半くらい
今度は大人も子供も、みんな黒田さんの周りに集まりお話を聞きます。
二つ折にした紙を手でちぎって、動物を作ろう。そして、ここへたくさん
並べよう、ということでした。試しに、黒田さんは、ちょこちょこっとゾウを
作って見せてくれました。ちぎった紙も捨てないで、それも全部使ってね。
陽射しがたくさんだったので、外のデッキで取りかかることにしました。
最初に私が作ったのは、「起きてるタコと寝てるタコ」
次に作ったのが、自信作(笑)の「ふたこぶユニコーン」
(ユニコーンの余り紙で作った横目ウサギがちょっと被ってますが)
右下にあるのが、r作の「ことり文庫のことり」
立ってるのがペンギンで、その間のは、名前なんだっけ?
この立体動物作りは、ほんとうに楽しかったです。
蓋が開きっぱなしになりました。
ユニコーンの後に、ゾウの上に別の動物が重なってる、おんぶ付きのゾウを
作ったり、ピンクの画用紙に、最初に線の模様を付け、それから
ちぎってみたり。
出来上がったものを、中に運ぶたびに、どんどん他の人の作品も
増えていって、それを見ながら、次はこうしてみようと思ったり。
最終的には、参加者全員(50名くらい)で、こんなにたくさん。
すごく凝っているのも、よく考えられているのもあって、
なんかすごい熱意が充満してました。どれもこれも力作です。
黒田さんも、とっても感動してくれて。予定にはなかったけど、
この全体の写真をプリントアウトして、そこにご自身のイラストを添えて
ひとりひとりの家へ郵送してくれることになりました。
そういうことがやってみたくなったんだそうです、これらを見てたら。
気持ちの高まりをそういうふうに素直に表せる黒田さんに、
とても好感を持ちました。
(余談ですが、黒田さん、現在68歳だそうです。でも数年前から
年は70歳だって、自分ではおっしゃっているそうです。
若く言うのはわかるけど、多めにいっちゃう人ってはじめてでした)
この後から午後4時前まで
前回ちょっと書いた「子供たちによる大きな絵」制作です。
最年少の参加者はこの赤ちゃん。
黒田さん曰く、「絵具の中から生まれてきたみたいだね~」
出来上がった作品はこちらです。
こちらが黒田征太郎氏です。子供たちが描くのを見てますね。
でも、何か思うところあり、かな。
最後は、黒田さんからのお話と記念撮影。
そして、各自作品を持ちかえるために、壁から絵をはがしたり、
袋に「動物」をしまったり。
家から持っていった黒田氏の本にサインをいただき、夫は大変満足
していました。
1992年頃、NYに引っ越しされ、いまでもセントラルパークの東側、
マジソンアヴェニューにお住まいはあり、日本と行き来なさっているとか。
そんな話も、サインのあとにしてくださいました。
私の一生にも一度しかない、2007年11月18日が、こうして暮れていきました。
…この日の「ハッピー新聞」のトップ記事はもちろん 黒田征太郎さん
そして、下の方に、サインをもらって喜んでいる父のエピソードが
添えられていました(笑)。
前回も書きましたが、11月18日の日曜日に、川口市のギャラリーアトリアで
イラストレーターの黒田征太郎氏によるワークショップが行われ、それに
家族3人で参加しました。
カワグチ絵話教室‥こんなタイトルがついてたんですね~全然知りませんでした。
時間は朝10時から夕方4時まで。持ってくるものの中に「昼食」と書いてありました。
この日は、朝からとても天気がよかったので、ギャラリーのデッキか、外の芝生で
おにぎりを食べられるなと、思いながら出かけました。
うちは、アトリアまで徒歩10分くらいなので、とても便利です。
10時10分くらい前に着いたのですが、2時間かかって来ました、という
おばあちゃんとお孫さんが居て、ちょっとびっくりでした。
黒田征太郎さんというと‥私の中でのイメージは、デザイン界の大御所、NY在住。
それくらいしか知らなかったのです。あとから調べてみたら、桂三枝さんと、
落語絵本★なんかも作っていらっしゃることがわかりました。
それと、野坂昭如さんが書いた戦争の話に絵を描いたり★★、
それをアニメーションにしてDVDとして発売することにも
大きくかかわっていらっしゃることも、今回知りました。
川口市の「アーチスト・イン・スクール」という試みで、市内の中学2年生と2日間を
ともに過して描いた絵が、ギャラリー内のスタジオの壁面を飾っていました。
時間に沿って、どんな内容だったかを説明しますね。
集合から10時40分くらいまで
DVDをしばし観る。そののち、黒田さんが突然パステルで次々に
動物らしき絵を描いていく、どんどん、どんどん。
子供の人数分描いたというその絵を、子供は受け取り、塗り絵をして待っている。
何を待つかというと、黒田さんが大人たちを集めて話しをするので、その話が
終わるのを待つ。
大人に向けての話‥兵庫と大阪で過した子供時代のこととか、現在大きな問題
となっている、食品関連のニュースまで、いろんなことを、思いつくままに
どんどんお話になる。その中で、私の印象に最も残っている話は、
「どんなふうに絵の具がうまれたか」
太古、まだ人間が洞穴のようなところで暮らしていた頃。
ある男がある女を好きになる。好きだという気持ちを伝えたい。
自分がいいなあと思っている、風に吹かれる草のように、
そんなふうに好きなのだと伝えたい。草をちぎらずに、
草のように好きだと言うために、草の色と似た石を見つけ
それを打ち付けて、打ち付けて、きれいな色をだそうと
したんじゃないかー。
そうやって、ひとつ色がうまれたのが、絵の具のおおもとに
違いないと思ってる。音楽だって、楽器だって、おんなじなんじゃ
ないかな。
…後半へつづく…
※長くなってしまいそうなので、前半と後半に分けることにしました。
★桂三枝さんとの落語絵本
「峠の狸のレストラン」 「さよなら動物園」 「ワニ」
★★野坂昭如さんとの戦争童話集 忘れてはイケナイ物語り
「八月の風船」 「凧になったお母さん」
「小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話」
昨日、川口市のギャラリーアトリアで行われたワークショップに
家族3人で参加しました。
アトリアのイベントやワークショップに参加するのは、
これで5回目だったと思います。
前回は、絵本作家の片山健さんのお話を聞きにいったので
わたしのフィールドって感じでしたが、今回は、イラストレーターの
黒田征太郎さんと一緒に絵を描こう!というものだったので
なんとなく、緊張して出かけました。
詳しい内容(作ったもの、創作のよろこび、黒田氏のお人柄などなど)は
写真とともに、次回、UPしたいと思いますが‥
なんか、昨日は、そういう自分周りのこと以外にも、いろんなことを感じました。
残り時間が1時間弱になったとき、みんなで大きな絵を描こう、ということになり
床にもぞう紙をいっぱいに広げて、参加者の中の「こどもたち」だけが
好きな画材を使って、好きなものを描いていい、ということになったのです。
こどもたちの年齢は、ひとりで座っていられる赤ちゃんから、中学生のおねえさんまで。
幼稚園から小学校低学年くらいまでの子が多かったように見えましたが、
その描きっぷりのいいこと、いいこと。
中学生の女の子たち3人組も、絵筆は最初から持たず、手のひらに直接
絵の具をつけて、紙に擦りつけ、混ぜる混ぜる‥色は当然濁っていくのですが
全然平気で混ぜ続け、そしてすこし乾いてきたところに、今度は、絵の具の
チューブから直接紙へ点々と絵の具を落としていきます。
もっと小さな、5.6歳に見える子たちも、絵筆をささっと振って、点々を紙に
落としていって、無作為な模様をどんどん作っていくんです。
ポロックみたいだね。私と夫はぼそっと言い合いました。
手のひらに絵の具をつけて、ぺたぺた跡を残したり、裸足になって、
絵の具だまりの中を歩いたり‥そういうふうにやればやるだけ、周りで見ている
大人も盛り上がるというか、喜ぶというか‥。
30年以上前には、ありえなかった光景なんじゃないでしょうか。
すくなくとも、学校の図工や美術の時間では、絵の具は、風景や人物を描く時に
使うものだと教えられ、偶然できた形を楽しんだりは、させてもらえなかったと
思います。
絵の具を手のひらで塗ると、実はとても気持ちがいい。
そういう本音の部分を正直に言ったり。
以前はゴミ扱いだった段ボールでも、こんなにおもしろいものが作れると
誰かがやりはじめたり。偶然から生まれたものを、一期一会のものと捉えたり。
これはたぶん進化なんだ、と思うことにしておきました。
なんでも自由のワークショップが、自由という名の型にはまらないことを
心のどこかで願いつつ。
教室での「ひらきよみ」に対するテンションが下がり気味なことは
前回書きましたが、やはりこのままではいけないと思い、
天気のよかった先週の昼休みに、図書館へ自転車を走らせました。
ちょうど探したい絵本も何冊かメモしていたので、早速それらの
本棚から見てまわりました。
はらぺーにょさんのところで見た『かぼちゃ人類学入門』
フラニーさんのところで知った『おやすみなさい』
こももさんのレビューを読んだばかりの『赤い目のドラゴン』
宮沢賢治の絵本の中から『どんぐりと山猫』
読みかけのまま返してしまった『うさぎ屋のひみつ』
どれもすんなり見つかって、とってもいい気分。
調子がでてきたので(笑)、4年生のクラスで読む、なにかいい本は
ないかなと見ていたら‥ 『おもいついたら そのときに!』が目に入りました。
その時は、自力でおもしろそうな本を見つけた!と思っていましたが
何日か前に、ことり文庫さんの「倉庫」にあって、そこで読んだのだと
いうことがわかりました。こうめさんからすでに教えてもらっていた
ということですね。
ちいさな おかのうえで
いっぴきのねこと くらしているおばあさん。
みごとに咲いたチューリップを見て
「わたしは はなづくりの てんさいだわ」
うっとりしたとき
おばあさんの あたまのなかで
なにかが ピカッと ひかりました。
「おもいついたら そのときに!
私 はなやさんを はじめよう」
ねこも さんせいしました。
このおばあさんのすごいところは、花屋さんを始めようと
思いついただけでなく、すぐに 大工さんに電話をすることです。
大急ぎで、2階に花屋さんを建ててもらいたいと依頼しちゃうのです。
3階のレストランのときも、4階のようふくやさんのときも、
5階の美容室も、そのまた上の6階のときもそうでした。
たった何日間かで、おばあさんの家はたいへんなことになりました。
お話を聞いていたのは4年生なので、なりゆきをおもしろそうに
見守る子や、走りっぱなしのおばあさんに、なかば飽きれ顔の子。
普通の家の上にお店を建てることできるのかな?
マンションにするってことじゃない? と妙に冷静にささやきあう声が
聞こえてきて、読み手の私も、一緒になってそっちの話に参加したく
なるような、楽しいクラスの雰囲気でした。
おばあさんが、ピカッとひらいめいたアイデアを口にするたびに
いちいち賛成するねこが、絵の中でも、とてもいい味だしてます。
6階まで建ててしまったときは、どうなることかと心配しましたが、
お話の終わりのほうで思いがけないことが起こり‥でも、
めでたし、めでたしで、読み終えることができるので、
とってもいい気持ちです。
やっぱり、おもいついたら そのときに!
すぐに図書館へ行ってよかった、と思ったのでした。
『おもいついたら そのときに!』
西内 ミナミ 作
にしまき かやこ 絵
あたたかで、真っ青な空が眩しかった、埼玉県民の日の今日。
うちにも、待望の「ことりタイムス」が届きました。
郵便受けを、開けたり閉めたり…この数日、その回数のなんと多かったこと!
充実の内容ですよ~。
まだ届いてないかたは、どうぞどうぞお楽しみに。
(Tシャツ屋の広告も載せて頂きました)
ことり文庫&こうめさんと、まだ一度もコンタクトをお取りになってない方が
もしいらっしゃったら、この機会にぜひ。
「待つ時間のたのしみ」キャンペーン中なので、1,000円以上のご注文で
送料無料で送ってくれるし、沢田としきさんのオリジナルポストカードも
もらえます。(上の写真の中にある、あの素敵な絵です)
そして、ことりタイムスも。
それと、サンタクロースへのプレゼントのご依頼受付中 とのことです。
ことり文庫が確実に
ご希望をお伝えいたします と記されています。
すごくうれしいですね。
余談ですが…。小5のrは、ハッピー新聞 というB5版1枚の
家族限定の壁新聞を休日にだけ発行しています。
今日届いた「ことりタイムス」を見て、学ぶべき点が多いことを、
彼女なりに感じたようでした。
そして、今日の紙面に、ことりタイムスが届いたことと、
広告欄に、梅ヶ丘の本屋さん、ことり文庫 と載せていました。
見にいってます。
来年の手帳を決めたあとでも、手帳クラブにどんなことが載っているか
気になるし、ボーダーTシャツとカシミヤTシャツを売り出したときも
毎日毎日丁寧に読んで、勉強させていただきました。
そんなほぼ日の中で、数日前から突然気になりだしたのが、
chobittはらまきです。
チョビットあったかい、というそのコンセプトから、大橋歩さん主催の
アルネとのコラボハラマキなど、ほんとうに毎度のことながら
お見事で、見ているうちに、買うのならどの柄がいいかな、と思わず
考えてしまっている自分に驚いたりするのですが。
さて、本題はここからで‥そのチョビットシリーズの中に、
レッグウォーマーがあったのです。デザインもかわいいし、素材もよさそうだし
またしても、どんなふうに使いこなそうかと妄想が膨らみはじめたときに、
うちにもたしかあったはず、使ってたじゃない!と思い出しました。
遡ること、どれくらい?? 第1次?エアロビクスブームの頃、
みんなテカテカのタイツに、必ずレッグウォーマーという時代が
存在していたのです。
押入れダンスの中を探したら‥あった、あった3つ(三足?)も持ってました。
お風呂上りのパジャマズボンの下に、着用してみたところ、
びっくりのあったかさ♪
たかが足首・されど足首
足首あっためるとあったかいって
ほんとうだとしみじみしました(今さらながら)。
それと快適さのもうひとつは、つま先部分の開放感にあるのだと判明。
もこもこの靴下や、ルームシューズも十分あったかいのですが
「履いてる」って感じが(あたりまえだけど)ついてまわります。
でも、ふくらはぎから足首、かかとのあたりまでのレッグウォーマーなら
足先はいつも自由です。(どこをあっためたいのかもお好みしだい)
そんなこんなで、私はオレンジ色を。ショッキングピンクのは娘rに。
小学5年女子のお気に召したようでした(笑)。なぜか省略形で
親しげに「レッグ」と呼んでます。
あったかいね。
うん、快適、快適と、喜びあいました。
※記事を書いた後に確認したところ、ほぼ日サイトでは、
この商品の予約販売を終了していました。
もしも、その気になってしまった方がいたらもうしわけありません。
おうちにあるかもしれない、レッグウォーマーを探してみてください。
先週、スピッツの新しいCDを買いました。
ロック、レゲエ、ボサノバなんかが好きですが、10代の頃に、風、オフコース
ユーミン、矢野顕子なんかを聴いていましたから、せつない系の日本語の歌も
実は大好きなんです。
スピッツって、今年で結成20年なんですって。おどろきました。
私がこのバンドの曲を知ったのは、1996年の「チェリー」からで、有名な
「ロビンソン」とか、「空も飛べるはず」とかは、さかのぼって聴くようになって
から知ったので…
「チェリー」がとにかく好きなんです。1996年は、娘が生まれた年で、
心境の変化も、体の変化も、環境の変化もいろいろあって。
近くの公園のブランコで、赤ちゃんだった娘を抱っこして、ひたすら口ずさみました。
こんなふうに、日本語を歌詞にできる人がいたんだなって思いながら。
スピッツの魅力は、日本語の持つ力を今までなかった言葉で、引き出して
いるところだと思うのですが、それ以上に、というか、それと相俟ってというか、
ボーカルの草野さんの声がすごく魅力的です、私にとって(笑)。
すごく好きな声。
今日は夫がお出かけなので、これからエンドレスで聴きながら、
娘とリンゴケーキを作る予定です。
そうそう、娘といえば、小5のrもスピッツのファン…かな。
微妙な感じなのは、ほかにあまりJ-POPの曲を彼女が知らなくて、
家の中で流れる曲で日本語でしかもCMとかラジオでも聴いたことがあるのが
スピッツだけなので、好きになったというか…なのです。(チョット キノドク)
新しいCDに伴うコンサートツアーの幕開けが、12月2日の川口の会場
だったので、思い切って、娘とふたりで行こうと思ったのでした。
けれど、しばらくコンサートとかチケット取りに縁がなかったので、すっかり
手順というか、要領を忘れていて…結局は買えませんでした。ザンネン
(発売日は先々週の雨の土曜日でした)
2年前にも、同じ会場でやはりコンサートがあったので、2年後を楽しみに
待ちたいと思っています。そのときに、rが私と行きたいと言うかどうかは
かなり微妙ですが(笑)。
さざなみCD
今日は「ひらきよみ」の当番の金曜日でした。
けれど、先々週の2年生のクラスで読んだ本のことを書いて
なかったので、そっちを先にしなければなりません。
本のことを書く、その前に‥
なんか最近‥HP作成で、時間ができるとパソコンの前に居たせいもあり
(たぶん言い訳)、図書館へ本を借りに行ったり、何年生にはどんな本が
いいかなあとか、思いを巡らせることがすこし面倒になっていました。
それで、家の本棚の中から、2年生で、この時期に読んでも大丈夫な
絵本を探したのですが‥とても<消極的な>選書で、自分の中では
ひけめというか、キケンを知らせるシグナルが灯りそうな感じがしています。
小学校の教室で読む、という行為に慣れてきてしましい、新鮮さが
失われていくのは、とてもよくないことです。
そんなうしろめたさを隠しながら、読んだ絵本はこの本です。
『ぼくのぱん わたしのぱん』
神沢利子 文 林明子 絵
かがくのとも傑作集の本で、1978年に発売されています。
今 気が付きましたが、かれこれ30年近くも前の本ですよね。
だから、クロワッサンのことも みかづきぱん
オーブンのことも てんぴ って書いてあったのですね。
林明子さんの絵も、どことなくラフで元気がある感じがします。
(今の洗練された絵とくらべるとってことですが…)
おはなしは、とってもシンプル。
パン屋さんの店先で、おいしそうなたくさんのパンを見た
3人きょうだいが、家に帰って、3人だけでパンを作って食べる
というはなしです。
でも、かがくのとも の本なので、パン作りには何が必要か
ちゃんとわかりやすく説明してあるし、パン作りの工程で欠かせない
「待つ」ということも、部屋の中の掛け時計で、時間の流れがわかる
しくみになっています。
パンの発酵を待つ間に、下の弟が、真ん中の弟とけんかして、
また仲直りしているのも、微笑ましい風景です。
長く細いおさげ髪のお姉ちゃんは、白い歯がとても印象的。
3人のこどもたちの表情がとても生き生きしていて、
カゴにいっぱいできたパンが、とてもおいしそうに描かれています。
とても久しぶりに、声に出して読みましたが、いい本だなと
素直に思いました。
2年生の教室で、読み始める前に、「おうちの人と一緒にパンを作った
ことある人いますか?」と聞いたら、思っていたより多くの手が上がり
軽く驚きました。(10人以上はいたと思います)
‥私は、なんの自慢にもなりませんが、パン作りはいまだ未経験者なのです。
今日は立冬なので、きょうから暦の上では、冬ということですね。
秋に読みたい音楽絵本‥「秋」の間に、3冊目を紹介することが
できませんでしたが、予定していたので、書いておこうと思います。
『ピアノ調律師』
M・B・ゴフスタイン 作
ゴールディーのお人形、わたしの船長さん、生きとし生けるもの、
作家‥
この1年半くらいの間に、それまで私の本棚になかった、ゴフスタインの
作品が次々とやってきました。絵本ブログとことり文庫さんのおかげです。
この『ピアノ調律師』もそんなふうに知った1冊でした。
主人公はデビー・ワインストックという名の女の子。2年前に両親が亡くなり
ピアノ調律師であるおじいさん、ルーベン・ワインストックに引き取られ
二人で暮らしています。
デビーの夢は、おじいさんのようなピアノ調律師になることです。
けれど、ルーベンはできることなら、デビーには裏方ではなく、
表舞台に立つピアニストになってもらいたいと思っています。
冬のある日、ルーベンはコンサートホールにグランドピアノの調律を
するためデビーをともなって出かけました。その時点では、
まだ古くからの友人で、有名なピアニストのアイザック・リップマンが
来ていることを知りません。予定が急に変更になり、その晩、
演奏をするピアニストはリップマンになったのです。
嬉しい再会の握手と、デビーを紹介したのち、
ルーベンはリップマンにこう言います。
「わたしはこの子にピアノを弾いてもらいたいのですが、この子は
ピアノの調律とか修理にばかり興味があるようで」
「そういう仕事は、ピアニストの指のためにはあまり良くないんだ
よ」アイザック・リップマンはデビーに言いました。
「でも、わたしはピアノ調律師になるの」デビーは小さな手でおじ
いさんの手を握ると言いました。
この本は65ページまであり、↑で抜き出した箇所は、話がはじまった
ばかりの16ページ目に書いてあります。このあと、ストーリーが
どんなふうに展開していくのかは、読んだときのおたのしみにとっておきます。
ピアノ調律師になりたい、というデビーのひたむきで真摯な態度は、
とても自然なかたちで、私のこころの一番深く、一番触れられたくない
ところにストレートに届きました。
泣きそうになってしまう本や絵本はたくさんありますが、
ほんとうに泣かされてしまった本は、ずいぶん久しぶりでした。
こんなに正直に、こんなにまっすぐ、自分の望みを語ることができる
デビーを心底羨ましいと思いました。
人生で自分の好きなことを仕事にできる以上に幸せな
ことがあるかい?
こうルーベンに語りかけた、リップマンの言葉に、また涙がこみ上げました。
デビーは、ものを作り出しはしませんが、自分の信じた自分の道を
自分の意志で歩んでいこうとする点において、もうひとりの
ゴールディーなのだと思います。
そして、私は、はらはらしながら、心配しながら、
すこしでも、社会的に、経済的に良い方向へと、自分の娘を導こうとしている
母親なのでしょうか‥本のはじまりのときの、ルーベンのように‥
難しいなあと、思います。
自分の問いに、自分で答えるのも、
いまだに、何かを願う気持ちを胸に抱えていることも。
Tシャツ屋ブーツ&スティックスのタイトルやトップページなどを
新柄の登場にともない、変えてみました。
玉乗り象Tシャツ、モンキーレンチTシャツ、キッズTシャツのページも
できました。
どうぞこちらからお入りくださいませ。