今月29日に開催されます。
娘が通う高校吹奏楽部の定期演奏会お知らせです。
早いもので、娘も、来月からは高校3年生。
中学校から続けてきた吹奏楽の定期演奏会も最後になるかも
しれないので、親ばか承知で、宣伝させていただきました。
場所は、さいたま市文化センター大ホール。
JR京浜東北線南浦和駅西口下車、徒歩12分くらいです。
コンクールで演奏するような「ちゃんとした」曲から、
ノリノリのポップス・ステージまで、いろんなジャンルの曲が
入り交じり、なかなか楽しい演奏だと思います。
1年くらい前に、自分の楽器も買ったので、大学生になってからも
その後も、テナーサックスを続けてくれるかな、と思っていますが、
「吹奏楽部」となるとどうでしょうね~。
春の定期演奏会を最後に3年生は早々に引退してしまう高校も
あると聞いていますが、娘たちは、夏のコンクール終了時まで
続けた上での、完全燃焼の予定…。
結構きついと思いますが、それ、含めての楽しさだと思うので、
応援することしかできませんが、がんばって励ましていきたいと
思っています。
先週金曜日は、今年度最後の読み聞かせの当番でした。
入ったのは5年生のクラス。ペアの方が『どろぼうがっこう』を
読むと聞いていたので、絵もお話も、加古さんとは違う、
翻訳絵本がいいかなーと思い、図書館へ探しに行きました。
そして、選んだのはこの長いタイトルの絵本です。
まず題名を言った時に、5年生が軽く反応したのが伝わってきました。
誰にだって誕生日は来るし、誰だって、プレゼントをもらうのは
大好きなはずだから、365もプレゼントをもらった人(ベンジャミンは
犬ですけど)がいるなんて!と思いますよね。
そう主人公は、表紙の、ベンジャミンという名前の犬で
彼が9歳の誕生日を迎えた日からはなしが始まります。
友だちを呼んで楽しいパーティをひらいて、プレゼントをもらって
そしてみんなが帰っていったあと、ひとりでプレゼントを眺めながら
つつみをあけるとき、どんなにたのしかったかを 思い出すのです。
そのうちベンジャミンはどんどん悲しくなってきます。
なぜなら、今日という日が終わってしまったら、
つぎのたんじょう日が くるまで、まる1ねん、365日もある
ということに気がついてしまったから。
そうして、ベンジャミンは、毎日が「誕生日」であるように
自分を思い込ませる「ある方法」を思いつきます。
まあ、言ってしまえば「自作自演」なんですが、でもそんな方法でも
毎朝自分が幸せな気持ちで目覚められるなら、それもありなのかな。
おはなし序盤の、誕生日がおわってしまうことを寂しい、悲しいと
感じるベンジャミンの感受性… 。
なんか懐かしいっていうか、子ども時代ってそういうところあるなあと
ちょっとしみじみした気持ちに満たされました。
オトナから見たら、なんでそんなことでくよくよしたり、泣いたりするの、
という些細なことでも、妙に「ひっかかる」子どもだったのです、私。
そして、ベンジャミンの自作自演…毎日を楽しく送るための「演出」かなー
と思うと、なんだかベンジャミンが急にオトナになったようにも思え、
ベンジャミンって、子どもなのか、オトナなのか、よくわからないなあ
というのが本当の気持ちかもしれません。
だって、最後のページはこんなふうにまとめられているのです。
けっこうオトナな感じですよね?
これいじょう、もう たんじょう日のプレゼントは
ひとつもいらないと、ベンジャミンは、おもいました。
なぜなら、じぶんのまわりに あるものは、
なにもかも プレゼントになったのですし、
また、いつでも プレゼントになるからでした。
確かにそうかもしれないし、何も間違ってはいないけど、
でも、誕生日には、自分が思ってもみなかったもの、
え、こんなステキなものがあったんだーというようなものを
もらってみたいし、プレゼント「ひとつもいらない」なんて
ありえませんよね?
なんとなく、教室の5年生も、今ひとつ納得いかないような
え、ほんとにそれでいいの?と言いたいような顔に見えました。
***
小学校での「読み聞かせ10年生」の1年が無事終了しました。
新年度も引き続き「11年生」として、やっていかれそうです。
昨年秋から始まった、連続テレビドラマ「ごちそうさん」。
朝の時間帯に半年通して見続けるのは、「おしん」以来なので
どうかなー、フォローしていかれるかなと思っていましたが、
最後まで「皆勤賞」で行かれそうです。
いろんな「うまみ」がぎゅっとつまったドラマだなと思い、
それぞれの役を演じる俳優さん女優さんも皆魅力的で、残り10回
くらいの展開がとても楽しみなのですが、終盤にきて一番思っているのは
主人公のめ似子と、私の祖母はほぼ同じ年齢なんだ、ということです。
たしかドラマが始まった時もそう思って。
でも、め似子が女学校に行き始めた頃から、うちのおばあちゃんには
こんな「ハイカラさん」時代はなかったんじゃないか、と思い
心の中で比べることをやめたのでしたが。
終戦後の食べ物に困っているここ数週を観ていたら、またおばあちゃんの
ことが妙に思い出されてきて…。
特に進駐軍に、理不尽さのすべてを重ね、負の気持ちをぶつけていくところに、
幼い時に聞いたおばあちゃんの繰り言を思い出しました。
明治に生まれ、関東大震災も、太平洋戦争も経験し、その間に何人もの
子どもを産み、育て、働いて働いて…。
そういうたくさんのめ似子や、おばあちゃんの「続き」に自分も居るの
だということ、忘れないでいようと思うのでした。