昨日は今年はじめての、小学校での図書ボランティア「読み聞かせ」の
当番でした。2年生のクラスに行きました。
今週の月曜に雪が降ったので、1冊目はこの絵本を読みました。
ゴフスタインの『ふたりの雪だるま』 。
娘がだいぶ大きくなってから買った絵本なので、こどものために
読んだことが一度もなく、小学校で読むのも初めてでした。
姉と弟のふたりが、やっと雪がやんだお庭に出て、雪だるまを作った
一日のことがとても丁寧に描かれています。
弟はスノー・スーツを着るのにまだお母さんの手伝いが必要なくらいに
小さいので、雪だるまを作るのも、もしかしたらはじめてのことだったの
かもしれません。
姉は、ミトンの間で雪玉をかため、それを弟に見せてやろうとします。
弟が雪だるまの足のところを、姉が 胴体と頭を作り、三段重ねの
雪だるまが出来上がり。
でも、姉のほうは、家の中から外に立っている雪だるまを見て
悲しくなり、弟に 〝雪だるま作らなければよかった” と言ったり、
デザートも食べられないほど。
いつの間にかお父さんも帰宅して、家族4人の食卓で、そんな
姉に、お母さんは‥
〝そんなことにぐずぐず言ってると
これから生きていくのが大変よ。” と
たしなめます。
2年生には、このお姉ちゃんの気持ちとか、すこし難しいかなーと
思いましたが、全体の雰囲気を感じ取ってもらえればと思い読んでみました。
お話のさいごは、お父さんが雪だるま作りを手伝ってくれて、
雪だるまは二つになり、弟も喜ぶという、ハッピーエンドです。
ゴフスタイン特有の細いペン画ではなく、グレーの紙に パステルで
描かれた絵が、ひっそりとした雪の情景をとてもよく表しているなあと思います。
2冊目は、この時期の定番となりつつある、この絵本を読みました。
昨日は、1年生と2年生の読み聞かせだったということもあり、
私の他にも、あと2つのクラスでこの絵本が読まれていました。
まゆを煮て食べようとするおにの思惑も知らず、かいがいしく
手伝いをしていたまゆが、最後のさいごで、お母さんである
やまんばに言われた
「しんせつな ひとには、いつも、
れいぎただしくしなさい」
の ことばを思い出し、「おさきに どうぞ」と、おにを煮えたぎる湯の中に
ほうりこむところが、何と言ってもこの話のクライマックスなんですが。
私が読んだ2年生のクラスでも、他の方が読んだ1年生ともうひとつの
2年のクラスでも、子供たちはシーンとしてまして‥。
ここの面白さは、結構高度で(?)、高学年でないと、笑えないところ
なのかなーという疑問が今回も残りました。