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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ふたりの雪だるま まゆとおに

2016-01-23 11:24:20 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は今年はじめての、小学校での図書ボランティア「読み聞かせ」の
当番でした。2年生のクラスに行きました。

今週の月曜に雪が降ったので、1冊目はこの絵本を読みました。

 

ゴフスタインの『ふたりの雪だるま』 。
娘がだいぶ大きくなってから買った絵本なので、こどものために
読んだことが一度もなく、小学校で読むのも初めてでした。


姉と弟のふたりが、やっと雪がやんだお庭に出て、雪だるまを作った
一日のことがとても丁寧に描かれています。

弟はスノー・スーツを着るのにまだお母さんの手伝いが必要なくらいに
小さいので、雪だるまを作るのも、もしかしたらはじめてのことだったの
かもしれません。
姉は、ミトンの間で雪玉をかため、それを弟に見せてやろうとします。 

弟が雪だるまの足のところを、姉が 胴体と頭を作り、三段重ねの
雪だるまが出来上がり。 

でも、姉のほうは、家の中から外に立っている雪だるまを見て
悲しくなり、弟に 〝雪だるま作らなければよかった” と言ったり、
デザートも食べられないほど。 

いつの間にかお父さんも帰宅して、家族4人の食卓で、そんな
姉に、お母さんは‥

〝そんなことにぐずぐず言ってると
これから生きていくのが大変よ。” と

たしなめます。


2年生には、このお姉ちゃんの気持ちとか、すこし難しいかなーと
思いましたが、全体の雰囲気を感じ取ってもらえればと思い読んでみました。

お話のさいごは、お父さんが雪だるま作りを手伝ってくれて、
雪だるまは二つになり、弟も喜ぶという、ハッピーエンドです。

ゴフスタイン特有の細いペン画ではなく、グレーの紙に パステルで
描かれた絵が、ひっそりとした雪の情景をとてもよく表しているなあと思います。 



2冊目は、この時期の定番となりつつある、この絵本を読みました。


昨日は、1年生と2年生の読み聞かせだったということもあり、
私の他にも、あと2つのクラスでこの絵本が読まれていました。

まゆを煮て食べようとするおにの思惑も知らず、かいがいしく
手伝いをしていたまゆが、最後のさいごで、お母さんである
やまんばに言われた

「しんせつな ひとには、いつも、
れいぎただしくしなさい」
 
の ことばを思い出し、「おさきに どうぞ」と、おにを煮えたぎる湯の中に
ほうりこむところが、何と言ってもこの話のクライマックスなんですが。

私が読んだ2年生のクラスでも、他の方が読んだ1年生ともうひとつの
2年のクラスでも、子供たちはシーンとしてまして‥。
ここの面白さは、結構高度で(?)、高学年でないと、笑えないところ
なのかなーという疑問が今回も残りました。 

 

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三連休 観たり聴いたり

2016-01-12 18:02:05 | 好きなもの・おでかけ

新しい年 12日になりました。
(今日は春樹氏のお誕生日、そして亡き父の生まれた日でもあります。)

今年もぼちぼちですが、読んだ絵本、出会った本、出かけた場所や
楽しかったことなど、ブログに残していこうと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

まずは、この三連休のできごとなどを。


9日(土曜日) 

娘の友達が所属する大学サークルの混声合唱団の定期演奏会
友達からチケット買って、いくつもりだった娘が、自分の定演を2週間後に控え、
練習を休んでる場合じゃないということに気づき、余らせてしまうのももったいないので、
代打?みたいな感じで、私が聴きにいくことになりました。

その日出かける前にチラシを見たら、3部構成で、もちろん私がまったく知らない
曲ばかり。ポップスとかないんだね~なんて軽く言ってみたものの、あるわけないのが
そのチラシの写真からもありありと伝わってきて。
会場になっている新宿のホールに着いてみれば、開演時間を遅らせるほどの
混雑ぶりとその熱気?に、なんかえらいところに来てしまった、と思ったのでした。

総勢150名ほどの大学生。舞台奥に掲げられた大学名とサークル名の記された旗。
オープニングの華麗なる校歌合唱に、未知なるセカイへ踏み出したことを感じました。
1部は、チェロ奏者の方と合唱。2部は合唱だけ。3部はオーケストラ演奏に
ソロで歌う方々を交えて、ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲ニ長調」‥年明けからこんなにも
クラシックのシャワーを浴びてしまってよいのかしら状態でした。

でも、吹奏楽の演奏会ともまったく雰囲気の異なる空間を体験できたことは貴重な
時間でした。(それにしても、いろんなことに打ち込んでる大学生が居るンだなあと
しみじみ思いました。)


10日(日曜日)

昨年末に予約し、1月1日に届いたタカラモノ(笑)。
やっと観ることができました。


2014年に行われた武道館ライヴのブルーレイ。限定版はブックレットとCD付。

私たちが行ったときとは別の公演日のものなので、アンコール曲などが
違っていて、それはそれで楽しめたし、なんといっても、あの武道館での
感動がいちいち蘇ってくる、すっごく楽しいディスクです。

私以外の人にはどーでもいいことだと思いますが(笑)、覚書。

1曲目 「夜を駆ける」  チョー盛り上がるこの曲を最初に持ってくるって!!
で、夜を駆ける、ですよ。今宵一緒にどこまでもいこーぜ、の気持ちが
伝わってきて泣ける選曲。
6曲目まではMCなし。息もつかせぬラインナップ。楽しすぎ。
「フェイクファー」は、ほんとうに名曲。
ライヴならではのアレンジがきいていた曲多数。
「トンガリ’95」のよさを再発見。


11日(月曜日)

年末にいただいた招待券で、こちらを観に行ってきました。


すっごい人だろうなあと思っていましたが、その予想通り、
本当にすっごい人でした。そして着物姿の方多し、というか
普段いったいどこに居るの?って感じの着物グループの人があそこにも
ここにも状態。
着物って、愛されてるんだねーと誰にでもなくひとり心のうちでつぶやいて
いました。

着物のコーディネイトは、わかりやすく尚且つ素晴らしく。
帯どめのコレクションは、目を見張る面白さかつ素晴らしさでした。

あの帯にこの帯どめを合わせて‥とか、あの半襟は、あのお着物に、とか。
それはそれは楽しいひとときだろうなあと、思いをはせてみたりなんかして。
そして、会場出口付近のモニターに映し出された高橋惠子さんに
私も一緒に見とれながら、体に身に着けるもの纏うものは、やはり人が着てこそ
だなあーとしみじみ思いました。(マネキンが着ているときより数倍よく見えました)


熱気に包まれた銀座からぶらぶら歩いて日本橋小舟町へ。
今年最初の水色の扉を開けて、佐々木ひとみさんの楽園を見てきました。
こちらも銀座の帯どめ同様、驚きと発見と美しさに満ちていました。

 箱と袋までも、美しく。

もちろん、作品はもっと美しく。
 えっと、ハニカムの、
私のは、Iシリーズかな。中にスワロフスキービーズが入っています。
他にも、蜂2匹とか、蜂とハチの巣のアンシンメトリータイプもありました。

今展の案内はがきには、こんな印象的な文章がありました。

人生って、楽園を作ることだよね。
わはは、と笑いながらひとみさんと交わした言葉は、
ほんとうは私たちの根っこのつぶやきでした。
歓びも愉しみも哀しみさえも、
ひとりひとりが美しい楽園を仕立てる糧なのかもしれません。


さあ、わたしもわたしの楽園を、今年もこつこつ作っていきましょう。




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