私には3歳ちがいの妹がひとりいます。
小さいころには疎んじたこともあるけれど(笑)、互いに成人してからは
仲の良い姉妹です。
だからかな。
おにいさんが居ればなーと思ったことはあっても、正直、弟が欲しいと
思ったことは今まで一度もなかったと思います。
そして、コンパの時とか(かなり古い話ですが)、酔った時に
タバコ吸ったこともありますが、喫煙の習慣は今まで一度もなく、
素面で吸ったこともなく。
けれど、このエッセイ読んでいるうちに、弟が居て、その弟と
この世のものとは思えぬような景色を目の当たりにしながら、
タバコふかすのって、どんな気分なんだろう‥と思いました。
一度も訪れたことがないグアテマラの古都アンティグア。
手を触れたことがない遺跡のごつごつも、言葉を忘れされる壮大な
景色も、そこにたなびく紫の煙も、まるで見てきたかのように、
私の頭の中で描きだされる、不思議。
そこは「弟」で、そこは「タバコ」が不可欠でした。
*** *** ***
弟さんとのこの場面がとても印象に残っているのですが、その他の
エッセイも秀逸です。
なぜ、弟がグアテマラに住み着くことになったのか、どのように生活
しているのかなど、はいりさんの現地報告を、時間を追って、
笑いながら楽しみながら読んいるうちに、知らず知らず
姉弟のご両親のこと、子供の頃のエピソードが胸に沁みてきて。
片桐はいりという女優さんは、類まれなる文章力の持ち主なのだと
感じ入りました。
本日は、1年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
来週の月曜日が敬老の日なので、おばあちゃんが出てくる絵本を‥と
思い、初めにこちらを読みました。
ばばばあちゃんとこどもたちが、一緒に料理する絵本は、この他にも色々あって、
お弁当だったり、お好み焼きだったり、アイスパーティだったり‥。
おはなしだけではなくて、料理の手順もきちんと解説されているので、
その通りに作れば、小さな子供でも、ちゃんと作れるようにできています。
が、その反面、教室で、読み聞かせとして読むには、その「手順」のページが
長く感じられたり、説明的であったりするために、今までほとんど読んだことが
ありませんでした。
でも今日はひとりでクラスへ行ったため、時間調整が容易だったこともあり、
退屈になりがちなページはすこしだけ端折って、後半の、ばばばあちゃんが
むしぱんの中に隠した、好物の「メロンをいれたメロンパン」と「虫の入ったむしぱん」の
ところにポイントがくるようにして読みました。
1年生が、最後のオチ、団子の入ったむしぱん→団子むしぱん→ダンゴムシパン→
ダンゴムシ・パン‥ほうらちゃんと虫が入っていたじゃないか がわかるかどうか
心配でしたが、ちゃんと笑ってくれて、ほっとしました。
次は、この時期にしか読めないなあと思ったので‥こちらを。
昨日の給食で「お月見ゼリー」というのがでたそうで‥
どうりでみんな、お月見って知ってる?と訊いたら、大きくうなずいたわけでした。
そしておまけの1冊として。
3冊目は、つい終わりの時間を気にして、ページを早くめくりがちになってる
ようで‥もうすこしゆっくり見たい、と三列目にいた男の子に言われ、
途中から時間をかけて、絵を見てもらいました。
デイビッドが裸で飛び出してゆくところと、鼻の穴に指を入れている顔の
アップが一番面白かったようで(一番身に覚えがあるのかな?)、
大きな声で笑ってました。
今日も楽しい15分間でした。
本日より、2学期の読み聞かせが始まりました。
ひとりで、4年生のクラスで2冊 絵本を読んできました。
今回の自分の中でのテーマは、ワールドワイド。
夏休みにオリンピックを観た子も多いだろう→世界にはたくさんの国や地域があり
そこで暮らす人がいる‥という視点から『世界のあいさつ』を読もうかなーとも
思いましたが、実際に、現在、どのくらいの人がその挨拶を実践しているのかが、
ふと不安になり、その絵本はやめておきました。
と、いうわけで、1冊目は韓国・朝鮮の昔話
とても欲張りな地主は、広場はみんなのものだが、木陰を作っている木は
自分のおじいさんのものなので、木陰に入って休みたければ、それを買い取ってからに
しろ、と、土地を貸しているひゃくしょうたちに告げ、しかたなくひゃくしょうたちは
お米や農作物を集めて「木陰」を買い取ります。
夏の間は、木の真下に濃く影を作っていましたが、やがて秋が来て、木陰はしだいに
伸び始め、地主の門の前に、中庭へ、そしてとうとう家の中の板の間へも、影は
伸びていき、ひゃくしょうたちは、自分たちの木陰でひとりがごろり、ふたりがごろり、と
くつろぎ始めます‥。
和紙を貼ったような紫色の木陰が印象に残り、夏から秋への日の移ろいが感じられる
ところが好きなのと、木陰を買うという発想がなかなか面白いかなーと思うのですが
どうでしょう。
(過去に何度か読んでいます、3年生のクラスが多いようでした。 ★ ☆)
もう1冊は、がらりと雰囲気を変えて‥
新刊絵本講座で紹介されて、自分のために買った絵本です。
服飾やデザインなどの展示で知られる、ロンドンの『ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館』の
出版部門が、実際の博物館を舞台に作ったお話なので、展示物も、展示室も、カフェも
本物と同じに描かれていて、とても美しく見応えがあります。
お話は、手芸が大好きなクララ(表紙の女の子)は、お人形の洋服や帽子を作る時に、
帽子デザイナーだったおばあちゃんの帽子をかぶっていましたが、ある日、お兄ちゃんが
その帽子を無理やりかぶり、破ってしまいます。
落胆しているクララを、お母さんが、きれいなものがたくさんある博物館へ行きましょうと
連れて行ってくれることになり、クララは、帽子もたくさんあるというその博物館なら、
帽子を直してくれる人もいるかもしれないと、破れた帽子をこっそりとバッグに入れていきます‥。
大きな帽子も、博物館も、シャンデリアも、古い剣も、今朝の教室に居た4年生には、決して
身近なものではありませんが、世界は広く、世界にはいろんな場所があり、いろんなことに
興味を持っている子がいるんだなーくらいに思ってもらえれば、という気持ちで
読みました。
娘が大学生になってから、夏休みがそれまでと半月以上ずれてしまい、
いつの間にか、試験が終わって夏休みに入っていて、いつの間にかサークルの
合宿に行き、気が付けば、8月が終わっていたという感じです。
それでも8月最終週にかけて誕生日weekがあるので、そこで少しだけ
時間の経過を思います。
(特に今年は、娘が20歳になったメモリアルでもあったので。)
誕生日にいただいたいくつかの心温まる言葉‥。
ひとつは、「速達」で届けてくれたカードにプリントされていたもので、
かさねた月日の輝きが
星になってふりそそぎます
いつまでも輝き続けて下さい
Happy Birthday
このカードのことば そのまま 送らせてくださいね と
続けて書いてくださいました‥嬉しい。
もうひとつは。
友がペンケースを贈ってくれて、その御礼のやりとりの中で、
「お揃い筆箱で心豊かな時間をつづりましょう♪」
はい、心してそうできるよう、筆箱もいつも持っているバッグの中に
ちゃんど入れましたよ。
そうそう、こんなフレーズも貰いました。
「キラキラぢから、ますます増す 英ちゃんだね♫
少し後ろをついていきたい私です。スキップ踏みながら☆ 」
私にキラキラ力なるものがあるなんて思ってもみなかったので、
なんだかすごーく勇気づけられました。
運転免許証更新時の写真に、5年前の自分との明らかなる違いを見出し、
がっくり気落ちしましたが(笑)、現実を受け入れつつ、気持ちだけでも
前向きでいこうとおもいます。(好きな言葉はカラ元気・笑)