my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

はじめておもった

2016-09-28 17:40:41 | 好きな本

私には3歳ちがいの妹がひとりいます。
小さいころには疎んじたこともあるけれど(笑)、互いに成人してからは
仲の良い姉妹です。
だからかな。
おにいさんが居ればなーと思ったことはあっても、正直、弟が欲しいと
思ったことは今まで一度もなかったと思います。

そして、コンパの時とか(かなり古い話ですが)、酔った時に
タバコ吸ったこともありますが、喫煙の習慣は今まで一度もなく、
素面で吸ったこともなく。



けれど、このエッセイ読んでいるうちに、弟が居て、その弟と
この世のものとは思えぬような景色を目の当たりにしながら、
タバコふかすのって、どんな気分なんだろう‥と思いました。



一度も訪れたことがないグアテマラの古都アンティグア。
手を触れたことがない遺跡のごつごつも、言葉を忘れされる壮大な
景色も、そこにたなびく紫の煙も、まるで見てきたかのように、
私の頭の中で描きだされる、不思議。

そこは「弟」で、そこは「タバコ」が不可欠でした。



***    ***    ***



弟さんとのこの場面がとても印象に残っているのですが、その他の
エッセイも秀逸です。

なぜ、弟がグアテマラに住み着くことになったのか、どのように生活
しているのかなど、はいりさんの現地報告を、時間を追って、
笑いながら楽しみながら読んいるうちに、知らず知らず
姉弟のご両親のこと、子供の頃のエピソードが胸に沁みてきて。
片桐はいりという女優さんは、類まれなる文章力の持ち主なのだと
感じ入りました。

 

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なぞなぞりょうりえほん むしぱんのまき他

2016-09-16 16:34:34 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は、1年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

来週の月曜日が敬老の日なので、おばあちゃんが出てくる絵本を‥と
思い、初めにこちらを読みました。



ばばばあちゃんとこどもたちが、一緒に料理する絵本は、この他にも色々あって、
お弁当だったり、お好み焼きだったり、アイスパーティだったり‥。

おはなしだけではなくて、料理の手順もきちんと解説されているので、
その通りに作れば、小さな子供でも、ちゃんと作れるようにできています。

が、その反面、教室で、読み聞かせとして読むには、その「手順」のページが
長く感じられたり、説明的であったりするために、今までほとんど読んだことが
ありませんでした。

でも今日はひとりでクラスへ行ったため、時間調整が容易だったこともあり、
退屈になりがちなページはすこしだけ端折って、後半の、ばばばあちゃんが
むしぱんの中に隠した、好物の「メロンをいれたメロンパン」と「虫の入ったむしぱん」の
ところにポイントがくるようにして読みました。

1年生が、最後のオチ、団子の入ったむしぱん→団子むしぱん→ダンゴムシパン→
ダンゴムシ・パン‥ほうらちゃんと虫が入っていたじゃないか がわかるかどうか
心配でしたが、ちゃんと笑ってくれて、ほっとしました。


次は、この時期にしか読めないなあと思ったので‥こちらを。


昨日の給食で「お月見ゼリー」というのがでたそうで‥
どうりでみんな、お月見って知ってる?と訊いたら、大きくうなずいたわけでした。


そしておまけの1冊として。


3冊目は、つい終わりの時間を気にして、ページを早くめくりがちになってる
ようで‥もうすこしゆっくり見たい、と三列目にいた男の子に言われ、
途中から時間をかけて、絵を見てもらいました。
デイビッドが裸で飛び出してゆくところと、鼻の穴に指を入れている顔の
アップが一番面白かったようで(一番身に覚えがあるのかな?)、
大きな声で笑ってました。


今日も楽しい15分間でした。


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おしゃれなクララとおばあちゃんのぼうし他

2016-09-09 16:34:11 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日より、2学期の読み聞かせが始まりました。

ひとりで、4年生のクラスで2冊 絵本を読んできました。

今回の自分の中でのテーマは、ワールドワイド。
夏休みにオリンピックを観た子も多いだろう→世界にはたくさんの国や地域があり
そこで暮らす人がいる‥という視点から『世界のあいさつ』を読もうかなーとも
思いましたが、実際に、現在、どのくらいの人がその挨拶を実践しているのかが、
ふと不安になり、その絵本はやめておきました。


と、いうわけで、1冊目は韓国・朝鮮の昔話


とても欲張りな地主は、広場はみんなのものだが、木陰を作っている木は
自分のおじいさんのものなので、木陰に入って休みたければ、それを買い取ってからに
しろ、と、土地を貸しているひゃくしょうたちに告げ、しかたなくひゃくしょうたちは
お米や農作物を集めて「木陰」を買い取ります。

夏の間は、木の真下に濃く影を作っていましたが、やがて秋が来て、木陰はしだいに
伸び始め、地主の門の前に、中庭へ、そしてとうとう家の中の板の間へも、影は
伸びていき、ひゃくしょうたちは、自分たちの木陰でひとりがごろり、ふたりがごろり、
くつろぎ始めます‥。

和紙を貼ったような紫色の木陰が印象に残り、夏から秋への日の移ろいが感じられる
ところが好きなのと、木陰を買うという発想がなかなか面白いかなーと思うのですが
どうでしょう。

(過去に何度か読んでいます、3年生のクラスが多いようでした。  




もう1冊は、がらりと雰囲気を変えて‥


新刊絵本講座で紹介されて、自分のために買った絵本です。

服飾やデザインなどの展示で知られる、ロンドンの『ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館』の
出版部門が、実際の博物館を舞台に作ったお話なので、展示物も、展示室も、カフェも
本物と同じに描かれていて、とても美しく見応えがあります。

お話は、手芸が大好きなクララ(表紙の女の子)は、お人形の洋服や帽子を作る時に、
帽子デザイナーだったおばあちゃんの帽子をかぶっていましたが、ある日、お兄ちゃんが
その帽子を無理やりかぶり、破ってしまいます。
落胆しているクララを、お母さんが、きれいなものがたくさんある博物館へ行きましょうと
連れて行ってくれることになり、クララは、帽子もたくさんあるというその博物館なら、
帽子を直してくれる人もいるかもしれないと、破れた帽子をこっそりとバッグに入れていきます‥。


大きな帽子も、博物館も、シャンデリアも、古い剣も、今朝の教室に居た4年生には、決して
身近なものではありませんが、世界は広く、世界にはいろんな場所があり、いろんなことに
興味を持っている子がいるんだなーくらいに思ってもらえれば、という気持ちで
読みました。

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8月の覚書

2016-09-02 17:32:40 | 日々のこと

娘が大学生になってから、夏休みがそれまでと半月以上ずれてしまい、
いつの間にか、試験が終わって夏休みに入っていて、いつの間にかサークルの
合宿に行き、気が付けば、8月が終わっていたという感じです。

それでも8月最終週にかけて誕生日weekがあるので、そこで少しだけ
時間の経過を思います。
(特に今年は、娘が20歳になったメモリアルでもあったので。)



誕生日にいただいたいくつかの心温まる言葉‥。

ひとつは、「速達」で届けてくれたカードにプリントされていたもので、

  かさねた月日の輝きが
  星になってふりそそぎます

  いつまでも輝き続けて下さい
  Happy Birthday

このカードのことば そのまま 送らせてくださいね と

続けて書いてくださいました‥嬉しい。


もうひとつは。

友がペンケースを贈ってくれて、その御礼のやりとりの中で、

「お揃い筆箱で心豊かな時間をつづりましょう♪」

はい、心してそうできるよう、筆箱もいつも持っているバッグの中に
ちゃんど入れましたよ。


そうそう、こんなフレーズも貰いました。

「キラキラぢから、ますます増す 英ちゃんだね♫ 
少し後ろをついていきたい私です。スキップ踏みながら☆ 」

私にキラキラ力なるものがあるなんて思ってもみなかったので、
なんだかすごーく勇気づけられました。


運転免許証更新時の写真に、5年前の自分との明らかなる違いを見出し、
がっくり気落ちしましたが(笑)、現実を受け入れつつ、気持ちだけでも
前向きでいこうとおもいます。(好きな言葉はカラ元気・笑)

 

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