my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

たんぽぽ染め・埼玉南支部

2008-04-28 13:22:43 | 日々のこと
たんぽぽ染めが、綿毛のようにひらひらと風に乗ってやってきました。

週末は予定があるので、だめかもと思っていたのですが、
日曜日の朝に、梅丘本部での様子や、奈良支部多摩支部の話を
していたら、娘がうちでもやってみようと言うので、急遽、埼玉南支部、
何の用意もなしに、始動しました(笑)。
(後から知ったのですが、同日に埼玉北支部でも活動がありました)

たんぽぽだけは、家の駐車場にたくさん咲いているので、
私がTシャツプリント作業を手伝っている間に、娘が摘んでおいてくれました。



バシャバシャそれを水で洗って。



鍋に入れてぐつぐつ煮てみました。
決行するつもりがなかったので、豆の煮汁も、ミョウバンも
何もなしです。



しばらく煮出した後で、そこに綿の布を浸してみました。

週末に染めは無理かもと、弱気になっていた理由のひとつが
布がない!ということだったのですが、ほんのすこしだけ
綿の水玉模様の布が残っていることに気が付き‥
そして、「いいこと」を思いついたので、俄然やる気がわいてきたのでした。

色を定着させるためのものを何も用意してなかったので、
ただひたすら、液に布を浸しておきました。
4時間か5時間くらい‥
そして、水洗いして、干して、きれいにアイロンまでかけました。



真ん中のがたんぽぽ染めなのですが、うっすら色が
のっているの、わかるかなあ。
手前の布が、染める前の白い状態です、奥のグリーンが
去年の夏の藍の生葉染めのものです。

思いついた「いいこと」というのは、元が同じ水玉の布なので、
藍染めのと、たんぽぽ染めとをパッチワークして、
バッグを作ろう!ということなんです。

草染めバッグ。きっとかわいいのができる予感・笑。

残った液は、さらに煮詰めて、MUJIのエコバッグと
使い古しの麻シーツを入れて、一晩おいておきました。
こんな感じの草色に染まりました。



埼玉南支部も、たんぽぽ染め成功‥ですよね?


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お着物バッグ

2008-04-26 19:25:59 | 好きなもの・ちくちく
大安の佳き日。
結婚披露宴にお招きを受けました。

この日のために、せっせと作った着物用のてさげなのですが、
いかがなものでしょうか?

窓のようになっている部分は、先日のこぎん刺しを使って
います。こんな使い方は邪道だったかなあと思いつつ、
どうしても、何かに生かしてみたかったのです。

まわりはリネン地にして、綿の刺繍糸で模様をさしました。
(麻生地に、綿の糸は、こぎんと同じを意識してみました。)

そして、全体の形は、いつかヒナタノオトさんにあった
先生の作品‥持ち手にこぎんが刺してあったリネン地のバッグ‥を
おそれおおくも参考にさせていただき、はじめはマチなしでしたが、
それだとすこし小さいかなと思ったので、後からマチをつける
ことにしました。



ピンク地に刺した模様は、フリーハンドのぐるぐる模様です。
こぎんの端正な模様との対比をねらったのですが、
この頃ずっとヴァン・ゴッホについての本を読んでいるので、
その影響かぁ??と思ったりして。

とりあえず、これでいったんこぎん刺しは終了しましたが、
またいつの日か、ちくちく刺してみたいです。

そして、これからは‥スカート作りに取り掛かるつもりです♪




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末盛千枝子さん講演会@ヒルサイドテラス

2008-04-24 16:08:26 | 好きなもの・講座やワークショップ

もう1週間、まだ1週間‥


先週の木曜日、4月17日に、代官山ヒルサイドで、末盛千枝子さんの
おはなしを聴くことができました。

末盛さんは、すえもりブックスの代表で、 『ゴールディーのお人形』
『すばらしい季節』の翻訳者でもあります。
そんな方のお話を、月に一度、ランチ付き(希望者)で、楽しめるという
素晴らしい企画がはじまりました。

その第1回目が4月17日で、お話のタイトルは「タシャ・チューダーとの出会い」です。


ひとりで参加したことと、久しぶりの代官山で戸惑わないようにと、
かなり余裕を持って、その日家を出たので、私が会場に着いたときは、
まだ、ことり文庫さんのこうめさんと、すえもりブックスの担当の方は、一生懸命
本を並べているところでした。
とてもいい席に案内されて、一息ついて、あたりを見回したりしていたら、
花模様のジャケットがとてもお似合いの、たいへん上品な佇まいの女性が
本並べに忙しい二人の近くに立っていました。

もしやあの方が末盛さん‥?
でも、これからお話なさる方は、そういう所にはいないよね?などと
自問自答しているうちに、会場の席は埋り、進行役の方が話始めました。
そして、「ご紹介します」のあとに、現われたのは、やはり(思ったとおり)
花模様ジャケットのその方でした。


その日の講演タイトルが、今をときめくタシャ・チューダーなので、
タシャさんのファンの方も、いらっしゃっているのかなと思いました。
実際に、タシャさんと会い、タシャさんの家に泊まったことがある方から
大好きなタシャさんのお話‥もしかしたら秘話‥を聴くことができると
期待していたかもしれません。
私の中にも、すこしばかり、そういう気持ちもありました。
なんといってもあの暮らしです。タシャさんのあのお庭です。
実際に「その場に居た」ことがあるなんて、です。

最初私は、末盛さんはタシャさんのご招待を受けて、
(翻訳者としてとか、日本の出版社の代表としてとか)
ご訪問されたのだと思っていました。(なんとなく固いイメージ)
でも、どうやらそういう感じではなく‥
1991年に、末盛さんがニューヨークを訪れたとき、親しくしている
編集者の方(タシャさんの編集者でもある)に、連れていってもらった
ということでした。(わりと軽い感じ)

あたりは真っ暗で、道なき道を走っていくうちに、末盛さんは
たいそう不安になり、ニューヨークからはるばるヴァーモントまで
来てしまったけれど、よかったのかしら?と思ったそうです。
着いたその日は、編集者の方(アンさんだったかな、お名前は)の
誕生日ということで、タシャさん作のケーキが用意されてたそうです。
(会場のテーブルに、そのときのケーキや、お部屋の写真なんかが
プリントアウトされてました)

講演後の質問で「そのときのケーキはどんなお味でしたか?」と
尋ねた方がいらっしゃいましたが、末盛さんは
「緊張していて何も覚えていない」と答えられていました。



末盛さんがタシャさんの本に出会ったのは、1966年。
『First Delights』(のちの『すばらしい季節』)だったそうです。

話が前後してしまいますが。
末盛さんは、3,4歳の頃から11,12歳まで、盛岡に疎開していたそうです。
そこでの暮らしや、いとこたちと遊んだこと、話したこと、
それらはすべて大切な思い出であり、こども時代のすべてがそこにあった
とおっしゃっていました。

このセミナーの総合タイトルは「人生に大切なことはすべて絵本から
教わった」ですが、私は、盛岡時代のお話を聴きながら、
人生に大切なことはすべてその子の子供時代にある、と思っていました。
モノからの豊かさではなく、ココロの豊かさを、こども時代に培うことが
いかにだいじであるかに思いを馳せ、ちくちくと胸が痛んでいました。
(その痛みは、自分の子供時代がどうだったかという気持ちと、
自分の娘に、豊かな子供時代を与えることができているのだろうかという
不安の痛みです)

『First Delights』に出会い、翻訳して日本語の本にしたいと、末盛さんが
お思いになったのも、しあわせな子供時代があったからにちがいないと
言い切ってしまってもいいかなあと思います。


タシャさんの話、盛岡の子供時代の話、彫刻家であるお父さまや
ご家族の話‥そんな中で、私が書き留めた印象的な言葉が二つあります。

「なにかのおかげで、一線を越えずにすんでいると思うのです」

これは、子育てについてのアドヴァイスを求められたときに、駐車場で
見かけた若いお母さんが、泣き止まない赤ちゃんにてこずっている時に
お母さんの方が泣きたいくらいよね、と話しかけたというエピソードの時に
ちらとおっしゃった言葉だったと思います。
こどもに対するいろんな事件が起こっていることは、決して「他人事」ではなく、
いつ自分だって、「線の向こう側」の裁かれる人になってしまうか
わからないということでしょうか‥。

もうひとつ。
「しあわせの種をみつける」

盛岡時代から仲良くしているいとこが居て(その方はシスターだそうです)、
その人がある時、「私たちが楽しい毎日を過せたのも(盛岡で)、
戦争のおかげね」と言ったのだそうです。
(いつも物事を、よい方から見るとそういうふうに言えるのですね。)
しあわせの種を見つけるのがうまい人、とそのいとこさんのことを
いいました。


第2回目の講演会は、5月15日(木)です。
もう定員に達してしまったでしょうか‥
私は、もちろん参加いたします。今度はランチ付きのにです♪

お問い合わせは、ヒルサイドインフォメーション ℡03-5489-3705です。



すばらしい季節

  ゴールディーのお人形

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Circus

2008-04-20 19:25:24 | 好きなもの・美術館や展覧会

おなじみの美容院へ行ったあと、久しぶりに吉祥寺に行きました。

萩原千春さん、朋子さんの陶磁展のご案内をいただいたからです。

ポストカードには、おふたりの「今」を伝える写真が、
左側に朋子さん、右側に千春さんという具合に載っていました。

朋子さんの作品は、Circusと名前がつけれていて‥
なんとも言えないかわいらしさとフォルムの美しさが感じられ、
どうしても、自分の目で確かめ、そして触れてみたくなったのでした。



         ‥        ‥         ‥



そして、そして、写真がちっともうまく撮れていませんが、
Circusのなかから、玉乗り象くんが、うちにやってきてくれました。

か、かわいい。




鼻を持ちあげているところだって、わかりますよね?
おしりにはちゃんと、しっぽもついているのです。

そして、こちらのブログ「布とお茶を巡る旅」で見ていただくとわかりますが、
象くんをそっと持ち上げると、これは「栓」のようになっていて、とれるのです。
小さな花器になるのですね。

どのくらいの大きさかというと‥



ちょっと後ろに置いてある、千春さん作のポットと比べてみると
わかるかなあと思います。


千春さんのポット!!

あれほど、白磁がいいか、いいや「はちみつ」かと悩みながら、
今日、この焼き締めをみたら、一瞬にして、私が探していたのはこれだったと
わかってしまいました。
そばで見ていた夫も、同じように思ったそうで‥
白磁が気に入っていた娘だけは、すこし残念そうでしたが、大きさといい
ボディの張った感じといい、肌の具合といい、どれをとっても◎なのでした。
(ただひとつの心残りというか、心にちらりと翳が射すのは、
市川か日本橋経由で、このポットが家に来たのではないということです。)


モノギャラリーでは、すごく久しぶりに朋子さんとも会っておしゃべりができ、
なかば強引に、shin君を抱っこさせてもらって、とても楽しいひとときでした。


ああ。それにしても、Sircusの玉乗り象くん。
ずっと見ていても、ちっとも飽きません。



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お散歩日和

2008-04-15 15:10:15 | 好きな絵本

今日は、ぽかぽかで、いいお天気です。

午前中の仕事と用事を済ませ、鉢植えをのぞきこんだり、
水遣りをしていたら、急に、この本のことを思い出しました。


 みちくさ劇場
        『みちくさ劇場』
          荒井良二 作 


12のおはなしが、絵とともに、見開き4ページで語られています。
出てくるのは、小犬やねこやお花やカラスやことりやリスやぼうし(?)です。
みんなのんびりしたかたたちばかり。



たとえば、ねこのポチは、配達中なのに自転車を道端に停めて、
藪の中をじーっと見ています。
小さな花をつけた草に、「なにをしているのですか」と聞かれ、
「宇宙をみているような気になってくるんですよ」とこたえます。

小さな やぶの中の
とおくの とおくの むこうから、
こちらを のぞいている だれかが
いるみたいな 気がします。

「はいけい とおい だれかさん」




たとえば、バスの運転手をしている、花のミミちゃんは、
お客さんが誰も乗っていないし、のども渇いたので、ちょっとひとやすみ。
水を飲んでいたら、アリがけんかをしています。
どちらのアリの言い分も、ミミちゃんは同じように聞いてあげます。

「ふんふん、なるほど」
ミミちゃんは そういって、きいているだけです。
アリも はなしつかれたので、
むこうへ いきました。
しばらくして ミミちゃんは、また、
「ふんふん、なるほど」
と いってから、バスを はしらせます。
のんびり 花の おはなしです。



はじめの方に載っている2つのお話を、すこし紹介しましたが、
あとの10篇も、こんな感じです。
どの話にも、空が(紙面のわりには)広く描かれていて、
雲が動いたり、風が流れているのがよくわかります。

『森の絵本』や『バスにのって』の、荒井良二さんの絵が好きな方
だったら、きっとこの本も、好きになると思います。
縦19cmの、小振りなサイズも、話の内容とぴったりです。


今日みたいな日は、帽子をかぶって、
この本と簡単な飲み物を持って、
「あー散歩にいかれたらなあ」


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新学期

2008-04-08 19:00:56 | 日々のこと
ゆうべから、ひどい雨と風でした。

今日は始業式で、娘のrも、6年生です。

小学校は毎年クラスが変わるので、ドキドキしながら
親も子も、新学期を迎えます。

3クラスあるうち、例年、1組は学年主任の男の先生、
2組は、若い女の先生、3組は、若い男の先生となんとなく
決まっています。

で、rは希望通り、2組となりました。
その先生にとっても、6年生を受け持つのは初めてなので、
新鮮な1年間が送れるかなあと、期待しています。

主任(男)、主任(男)、ベテラン(女)、若手(女)、主任(男)
ときて、最後の学年が若手(女)。

仲良しのtちゃんや、kちゃんとは別のクラスになってしまったけど
最後の1年を、楽しんでほしいなあと心から願っています。



4月に入り、痛めていた右足ふくらはぎは、ほぼ完治しました。
耳の具合は、いまひとつですが、それでも、すこしづつは
治ってきているような‥(ご心配してくださった方、ありがとう
ございました)

あさっては、早くも最初の「懇談会」があり、役員決めが行われます。
小学校生活最後なので、今年も貢献しなければと思うのですが、
それでも、葛藤は続きます。 どうしよう‥かな。








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星のかんむり

2008-04-03 11:23:26 | 思い出の絵本

さっき、訃報を知りました。

石井桃子さんが、お亡くなりになったそうです。101歳。
老衰とあったので、眠るように、眠っているうちに、次の世に
旅立たれたのでしょうか。

2月の新聞に、朝日賞贈呈式での、石井桃子さんのスピーチが
載っていました。

 
朝日賞をいただいた人間ですといってこの世をさるよりも、
 六つ 七つの星に美しく頭の上を飾られて
 次の世の中に行きたい


この部分だけ、手帳に記して残してありました。
ご冥福をお祈りします‥



石井桃子さんの本‥たくさんあるので、どれがいちばんとか
どれが好きとか、決めるのは難しいです。

娘が小さいとき、ほんとうによく読んだのは、やはりこのシリーズ。

うさこちゃんのたんじょうび (子どもがはじめてであう絵本)  うさこちゃんとゆうえんち (子どもがはじめてであう絵本)  うさこちゃんのにゅういん (子どもがはじめてであう絵本) うさこちゃんひこうきにのる (子どもがはじめてであう絵本)

子どもがはじめてであう絵本 第2集 4冊セット

なぜか「第2集」の4冊だけを、持っています。あとは、図書館で繰り返し
借りて読みました。

「うさこちゃんのたんじょうび」の中の、ここを読むのが好きでした。


 くまでした。ぬいぐるみの くまでした。
 とても かわいい やわらかいくま。
 「あたし きょうから くまさんとねる」
 と うさこちゃんは いいました。

 それから よるの ごちそうです。
 うさこちゃんのせきは おじいさんのわき。
 くまさんは うさこちゃんの ひざのうえ。
 くまさんは そこがいい というのです。




それと、思いで深いこの本も、石井桃子さんが訳されたものでした。

おやすみなさいのほん


  ※過去記事あり 



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